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相模の国の人
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272 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:22:45.38 ID:MI18xlCK
クルトがゼーロフ高地の防衛戦闘を支えきれず、生き残りの僅かな将兵を纏めてベルリンに撤退し
ソ連軍の総攻撃に備えて火器、弾薬の増強を要求しに、ヴィルヘルム街の総統官邸地下壕に向かい
そこで、旧知の陸軍参謀本部の参謀ホルト大尉と会い、地下壕の作戦室で戦局の事、弾薬補給の話を
するのですが、そこに陸軍参謀総長のハンス クレープス陸軍大将がやってきて話に加わり、
戦争の失敗はどこにあったか議論をします。それは、ドストエフスキーの「罪と罰」のラスコーリニコフと
ポルフィーリの真剣勝負のような議論が少し展開されます。
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273 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:26:40.68 ID:MI18xlCK
総統地下壕作戦室の会話の一部です。登場人物はクレープス大将、クルト、ホルト大尉

左手に煙草を、そして目を瞑り天井を仰ぎながら、しばし考え込んだ。そしてゆっくりとした口調でクレープスは語りだした。

「独ソ戦が暗転した原因は様々な要因があるだろう、
今に至っても戦闘では負けていない、
敵との損害比を見れば分かる様に常に数倍以上の損害を与え続けている、
この状況を見ると戦闘で勝って戦争に負けていると言っていいだろう、
クラウゼヴィッツが戦争論の序章で述べている通り戦争とは政治目的を達するための政治手段とあるが、ドイツの生存権を政治目的として掲げて戦ったが東方に生存権を確立するどころか、今では第三帝国の首都に追い詰められているのだから、これ以上の喜劇はないだろう」
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274 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:27:30.37 ID:MI18xlCK
「そうですね閣下の言われるように戦争計画の策定以前にロシアの地理、気候、民族に関して余りに知識不足であったように思います、
モスクワに、ペテルブルクに、クリミアに進撃するのに1914年版ベデカーロシア旅行案内を使用する有様でした、防御戦闘で必要な5万分の1の詳細な地図を入手したのは開戦後1年程たってからでした、東洋の軍事学者で孫子という高名な中国人が大昔に兵法書を著していますが、
その中で彼を知り、己を知れば百戦危ういからずとありますがソ連軍、ロシアに対して甘い認識が総統を頂点に我々にもあったのではないでしょうか」
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275 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:28:42.86 ID:MI18xlCK
「その通りだ少佐、トハチェフスキー以下有力なソ連軍の将官達がスターリンの行った大粛清で壊滅状態で機能不全、
フィンランドとの冬戦争では小国のフィンランド相手に大苦戦し大損害を被った姿を見れば誰もが一撃を加えれば腐った
スターリンのソ連を叩き潰せると思った、実際に当初はロシアの国民はドイツ軍をスターリンからの解放者としてパンと塩で出迎えてくれたものだ、
しかしドイツ人のみの生存圏しか考えなかっただけでなくロシア人が飢えるほどの食料を奪い去り味方にできる筈であったロシア人を敵に回してしまった、
ドイツは反共十字軍の盟主でありながら、虐げられたロシア人を劣等民族として更に虐げたのだから、これ以上の悲劇はないさ。」
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276 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:30:57.42 ID:MI18xlCK
「無念さを感じているのは大尉、君だけではない、私だってそうさ、
前任の参謀総長のグデリアン大将、ツァイツラー大将、ハルダー大将もきっと君と同じ思いでだったろう、
しかし軍人が政策に口出ししても貴官は軍事以外の何を知っているのかねと反論されれば何も反論できない、そしてこう言うだろうね。
最悪のドイツを救ったのは私だとね、第一次世界大戦で連合国に奪われた旧領を取り戻すために、ベルサイユの屈辱を晴らすために
ポーランド、フランスを蹂躙しその作戦の統帥を執ったのはヒトラー総統でいらっしゃる、前人未踏の偉業を成し遂げた指導者に意見してもグデリアン大将の様に職を解かれるだけだ」
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277 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:32:18.55 ID:MI18xlCK
「閣下、失われた勝利です。戦争というギャンブルで大金持ちになる筈が一文無しになったものです」

「大金持ちになる筈が一文無しか、そうだな、この戦争で勝っていれば今頃は総統からポーランドかロシアに広大な土地を戴いて、
何不自由ない生活を送れたのだろうからな。」

「ドイツ人にとっては総統はイエスの再来でしたが、ロシア人にとってはスターリンと変わらない悪魔だったのでしょう」

「昔、子供の頃に教会で旧約聖書のヨブ記というのを神父さんから説いてもらったのだが、神様とサタンが善人のヨブについて論じていて、サタンはヨブが財産と子供を
失えば神様を恨むだろうと言うと神様はサタンに対してヨブに試練を与えることを許し、まず一度目はサタンはヨブの子供と財産を奪い、二度目はヨブは酷い皮膚病に苦しんだが
それでもヨブは神様を恨む事はなかった。ドイツも第一次世界大戦で敗北し、大変な思いをし、今大戦でも同じ事、いや、それ以上の災難が降りかかっている。
ヨブ記のヨブの試練そのものだ。二度神様を恨まず祝福され災難の前以上に子供に恵まれ、財産を与えられたが、こんな状態で神様を恨むなと言っても、できるわけがない。
もし神様と対話ができるなら敢えて問いたい、何故ドイツにこの様な試練を与えるのか」それはクルトに問いかけているというよりは神様がそこにいて悲痛を訴えている様に思えた。
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278 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:33:32.68 ID:MI18xlCK
訴える声は涙声で時々、声に詰まりながら話しているのであった。そこにいるクレープスは
感情に左右されず冷徹な判断と作戦計画を立案する陸軍参謀総長ではなく、自分の弱さを曝け出した一人の男だった。

ドイツ人にとって最悪の状況からドイツを救い出した偉大な指導者だった。
しかし度重なる成功が傲慢さを生み、敵を見下し、敵を知る事無く勝利を失い自国が滅びる瞬間に立ち合おうとしている
自分の運命をクルトは呪った。
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279 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:34:36.62 ID:MI18xlCK
「この最後の戦いに意味はあるのか。」何かに救いと答えを求めるようにクレープスが聞いてきた。

「あります。」とクルトは即断するように答えて更に続ける「先程も話しに出ましたが相手がアメリカ軍ではなくソ連軍です。
ソ連軍に蹂躙されたドイツ国内の都市、街、村への蛮行を見れば一目瞭然です、市民の命を救う事につながるか分かりません、
一日でも一時間でも一分でも一秒でも市民を守る事に意味があるのではないでしょうか、
それがドイツ陸軍最後のフィナーレを飾る事になると思います。戦わずして降伏したとなれば、後世のドイツ人は何と言うでしょう。」
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280 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:35:32.25 ID:MI18xlCK
「スターリンは酷い独裁者と聞いていますが、そんなに恐ろしい奴なんですか」ホルトが尋ねた。

「ああ、人類の歴史上においてこれ程までにおぞましい指導者はいないだろう、暴君で有名なローマ帝国のネロ帝だって奴に比べれば可愛く見える、戦争で戦死したロシア人よりも奴が行った粛清で殺した人数の方が多いのではないか。」

「しかし不可解なのは、どうしてイヴァン(ロシア兵の別称)は共産主義に対して恐怖を抱いているのにも関わらず、狂信的な戦闘をするのか、
理解に苦しみます、モスクワ前面の戦いのイヴァン達は死を恐れず戦い、
我々が仕掛けた地雷原を突破するのに人海戦術で兵隊を突っ込ませて、人命を犠牲にして地雷を爆破していく、
何故こんなに狂信的戦闘精神を発揮したのでしょうか。」ホルトは自らの体験からソ連兵の狂信的な闘争心を維持しながら戦えるのかが不思議であった。

「それは人質を取られているからだ。」

「人質ですか、どういう事でしょうか。」
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281 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 00:36:31.72 ID:MI18xlCK
「捕虜になれば銃後の家族が不利益を被るからだ、もし自分が捕虜になれば家族に類が及ぶだけでなく、強制労働、シベリア送り、
下手をすれば銃殺だ、狂信的な戦闘の原動力は愛国心ではなく恐怖さ、その証拠に捕虜になってしまえば忠誠心などなくなる、
実際にウラソフのロシア解放軍に志願するイヴァンも多い。」

「そうでしたか、恐怖心で言う事を聞かせるとは、自国民を信用できない指導者、国民を餓死、流刑、家畜以下の扱いを受けているロシア人、昔読んだ本でスラブ民族の語源は中世ラテン語のsclavusだとあって、
実際にスラブ民族には奴隷が多く、そのような生活に甘んじていたようですが。」

「ドストエフスキーの作品を貴官達は読んだことはあるかね。」

「いえ、ありません」ホルトは苦笑しながら答えた。彼にしてみればロシア語のキリル文字からして取っ付きにくいものであったし、
ロシア文学にも触れたこともなかった。それは見果てぬ宇宙の国の様なものであった。
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284 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 07:56:39.29 ID:MI18xlCK
ぷぅぎゃああああああさん

評価有難うございます。何を訴えたい作品であるか?という問いであったので、物語の評価は少ないです、その点は申し訳ないです。

文章の評価というよりは、物語の主題である傲慢と滅亡を生み出す原因。それを語っている会話を抜粋しました。ゼーロフ高地の前哨戦の
話の続きはお待ちください。

会話の文章は手書きの草稿をそのまま載せたので、推敲すらしていないので恥ずかしい文章ですが、ぷぅぎゃああああああさんに
小説のテーマを知って欲しかったので敢えて載せました。ご了解いただければと。
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285 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 08:06:21.52 ID:MI18xlCK
ぷぅぎゃああああああさん

ウザったくなるかと思うのですが、リアル戦争体験者の話を聞くと煙草はかなり吸うそうです。
煙草を吸うではなく、戦中派になると煙草を呑むという表現をされる方もいました。

緊張感を紛らわすために煙草を吸う、それも何度もというケースが多いので小説ではかなり煙草の回数が多いです。
実戦経験のある方に聞いたところ「間が持つんだよね」と。

戦記、経験談を総合すると、ドイツ軍、日本軍の共通の話ですが、弾丸が足りない、燃料がない、食い物がないという話ばかり出てきます。

終戦後、浮浪児が駅やホームでシケモクを集めて煙草を売っていたように、ドイツ軍、日本軍は倒した敵兵から
小銃、弾丸、携帯食料を奪って戦った記述が多いです。

それを作品に書き加えていると、かなり落ち込みます。笑
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288 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 08:19:08.82 ID:MI18xlCK
ぷぅぎゃああああああさん

飛躍というと、どういう感じでしょうか?ぷぅぎゃああああああさんが凄いと感じる飛躍ある作家さん
などいますでしょうか?
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290 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 16:29:50.32 ID:MI18xlCK
4月15日ベルリン時間午前3時30分ソ連軍の火砲1万7千門の一斉射撃でゼーロフ高地の戦いの火蓋が切られた。

車載ロケット砲カチューシャのキューン、キューンという甲高い射撃音、雷鳴のような大砲、
迫撃砲の射撃音が何千、何万と混じり合い凄まじい音が
戦線一帯に響き渡った。凄まじい猛砲撃で大地は揺れた。画家志望だった青年が一代でのし上がり、
築いた帝国を瓦解させるための葬送交響曲であった。
その交響曲を奏でる交響楽団のオーナーはロシア革命時代に強盗殺人を犯し、策略と狂犬のような闘争心でソ連の独裁者になったスターリン、そして交響曲の
タクトを振るうのは歴戦の古強者、第一白ロシア方面軍司令官ゲオルギー=ジューコフ陸軍元帥であった。

特にカチューシャロケット砲弾は火の玉と化し何千、何万と闇夜を彗星の如く飛翔し轟音を上げて着弾した。
撃ち放たれた砲弾の大部分はクルトの居る第二線陣地から五百メートルほど離れた第一線陣地に着弾し、
第一線陣地一帯二十キロ は火山の噴火のように赤く燃え上がっていた。

クルト ナイデンベルク陸軍少佐の居る塹壕陣地の手前にも次々と砲弾が着弾し、土砂を巻き上げ、熱帯地方のスコールの様に頭上に容赦なく降り注ぐ。 しかし
損害は殆ど与えることはできず、ベルリンの玄関口国道一号線の要営であるゼーロフ高地のドイツ軍守備隊は迫りくる、ソ連軍の総攻撃に身構えていた。

ゼーロフ高地を攻めるジューコフ率いる白ロシア方面軍は凡そ兵力百万、戦車、自走砲は三千輌だった。一方迎え撃つ
ドイツ軍はゴットハルト=ハインリツィ大将率いるヴァイクセル軍集団、フェルディナント=シェルナー元帥率いる中央軍集団にテオドール=ブッセ大将率いる第九軍
を合わせても総兵力は十万、戦車、自走砲は五百両、
火砲は数百門と兵員で十分の一、戦車、自走砲で六分の一、火砲に至っては六十分の一以下の兵力差があった。

しかし幸いであったのは最初の猛砲撃の殆どが無駄弾で、戦わずしてドイツ軍は膨大なソ連軍を弾丸を摩耗させる事が出来たことだった。
特記すべきはその消費量は砲弾123万発、9万8千トンの金属で、それを運ぶための列車に貨車2450両を費やしたのであった。

ナイデンベルクは1939年のポーランド戦以来の生き残りのベテランであった。
戦車などを掻き集めて編成されたミュンヘベルク師団の装甲擲弾兵連隊1千人あまりを率いて戦っていた。

1時間余りの猛烈な砲撃は事前の準備射撃を終えるとソ連軍は戦車、自走砲と歩兵を繰り出して暗闇の中を高地目掛けて突撃を開始してきた。
暗闇を真昼に変えるために百数十台のサーチライトが高地を照らそうとするが、濃霧と砲撃による土埃が厚いカーテンになって高地の様子が全く分からなかった。
それでも、津波のように歩兵が襲ってくる。第一線陣地の前面には湿地帯が広がり、そこをソ連軍の戦車、自走砲が進もうとするが履帯が泥に嵌り、なかなか前へと進めず履帯が唸りを上げて空回りした。
しかし、ドイツ軍の反撃はない。ソ連軍将兵は最初の砲撃でドイツ軍を叩き潰した。そう確信した彼らは泥に嵌った戦車を置き去りにして、更に進撃した。
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291 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 16:34:19.53 ID:MI18xlCK
歩兵は泥と格闘しながら湿地帯を抜けクルト達の守備する第二線陣地へと迫っていた。

ヴィースマン少尉は不安そうに「まだ反撃はしないのですか」とクルトに尋ねた。歴戦の軍人らしく「まだまだ、今、弾丸を撃っても無駄弾になるだけだ、一発でも無駄にできないのだから、できるだけ引き付けて倒す」と落ち着いた話しぶりで答えた。

「少尉殿、大丈夫ですようちの少佐は戦争(いくさ)にかけてはベテランですから、数十倍の敵を撃退したこともあるんですからね」
とクルトとは数年来東部戦線で戦ってきた
ノイマン曹長がヴィースマン少尉を安心させるために元気のいい事を言って見せた。

「こんな時はこれが一番ですよ」とノイマンの軍服の右ポケットから煙草を取り出してヴィースマン少尉に一本差し出した。

「ありがとう」と煙草を受け取るが、その手が微かに震えていた。そしてマッチに火をつけてやるとふと安心したように煙を愉しんだ。
西部戦線で戦ってきたベテランでも東部戦線は恐ろしい戦場なのかとノイマンは感じ取った。
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292 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 16:35:11.48 ID:MI18xlCK
クルトは塹壕に設置してある蟹の目の様に2つのレンズの砲隊鏡をのぞき込むが
、第一線陣地付近のサーチライトの光の束は見えるが接近してくるものは見えず、
ソ連軍歩兵の喚声以外は聞こえない、そこに照明弾がパッと閃いた。辺りが真昼の様に明るくなる。

歩兵と陣地の距離は凡そ百メートル、八十メートル、近づくほど喚声が大きくなる。陣地ではすでに射撃体勢がいつでも取れるようになっていた。
距離が五十メートルになった。

「射撃始め!」とクルトは叫んだ。叫ぶと同時に塹壕からあらゆる火器が
唸りを上げて、ソ連軍の歩兵に襲い掛かる。特にヒトラーの電動のこぎりと敵に恐れられたMG42機関銃は1分間に1500発という凄まじい発射速度で、これ一挺で敵の歩兵小隊は全滅できるだけの威力があった。そのMG42機関銃はまるで削岩機の様な音を立てて敵に弾丸を放っていた。

クルトもstg44自動小銃を手に射撃を開始して、敵兵を次々に倒していった。
ヴィースマン少尉は先ほどまでの恐れが嘘の様に晴れて、自らも小銃を手に射撃していた。
あっという間に敵の第一波を撃退した。戦いというよりは綺麗な言い方をすれば一方的なワンサイドゲーム、残酷な言い方をすれば虐殺であった。

陣地前面には倒れたソ連兵の骸が折り重なるように何百とあった。すぐさま第二波が襲ってくる、その間に弾丸の補充をせねばならない。
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295 :相模の国の人[]:2016/06/10(金) 22:06:39.47 ID:MI18xlCK
ぷぅぎゃああああああさん

mg42は削岩機のような音を立ててという文章がありますが、結構本当の話です。
動画を見てもらえれば分かります。

https://www.youtube.com/watch?v=AwW31u6wYvE

台詞なども実際の経験者の話を基に書いているので、いい加減に書いている訳でもないです。

史実を基にした小説を描く際には多少の史実を変えていいでしょうか、不明な点は想像で描く、
話の辻褄を合わせるために多少の史実を曲げるとか。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
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