- 【企業】キヤノン、苦境深まる…83歳・御手洗会長“24年間トップ君臨”の異常経営が元凶
943 :[1/3][]:2019/09/19(木) 12:48:18.47 ID:EVANrTly - 結局の所、キヤノンは物量で攻めてくる相手に対して、大艦巨砲主義で対抗するしかない。
たとえば煉瓦みたいに重く明るいレンズ、レンズを支えるに相応しい重くてごついミラーレス。 プランを実行すると破綻するのを除けば、別に間違いではない。 高価格帯に選択肢が増えるのは、消費者にはグッドイベント。 まず対抗手段が限定される原因。 撒き餌レンズと撒き餌カメラだけいくら売れても、美味しくもないし、台数稼ぎ以外の利益がしょっぱい。 キヤノンのビジネスモデルでは、そこから利ざやレンズと、利ざやカメラを売る必要がある。 狭いラインで特殊カメラ作るにも、利ざやカメラが必要。 別ジャンルの競合と、完全に差別化しきれない、安レンズと安カメラは必然、放置がちになる。 銭儲けにならなきゃ、いくらテコ入れすると声出そうと、本腰には程遠いリソースしか捻り出せない。 正常に金を生まないのに、そこで本格的に水準の底上げ図っても、根本的な解決じゃないから、多少出血が減るだけ。 小型軽量大いに結構、でも、“普通の安価はできない”。 費用削減努力やった上に、さらに安価にするなら、光学性能犠牲にしてでも、工場の歩留まり上げに電子補正へ依存したコストカット型にする他ない。 コスト圧縮でないなら、販促費が持ち出し。 ダラダラと撒き餌を売る位ならいっそ、半端な軽・中間サイズは全部捨てて、リソースを中量級まで高級コンデジに振り直した方がマシ。 抱き合わせしか売れないんであれば、売れ筋レンズの種類だけ兄弟カメラ作りゃいい。 キットでしかカメラとレンズが売れない現状そのものが変えられなくても、足掻く程度にはなる。 でも、こんなとこまでILCと心中するつもりじゃなきゃ、とっくに手札切ってる筈だから望み薄。 キヤノンが長年かけて作った、既存の販売システム再編はおそらく無理。 迷いなくできるのは総旗艦・旗艦級カメラと周辺だけ。 利ざやカメラは工場自動化で、投資回収こそ長いが利幅が伸ばせるし、開発加速する動機づけにも十分。
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944 :[2/3][]:2019/09/19(木) 12:49:30.53 ID:EVANrTly - 次に中長期的には破綻する原因。
前提として、新しいフルサイズ大口径マウント作った大手二社の共通点は「一眼レフでできなかったこと(光学的な打破とか)をするためにマウントを立ちあげた」こと。 いわゆる自由度と言っても、手前から先までガラスみっちりの、重厚長大方面な自由度が目的の設計。 加えて囲い込みと、利益率の高いレンズをサードパーティに付け入らせず、純正が常に優位を取れるよう、クローズド化。 両社ともレンズ通信はリバースエンジニアリングするしかない状況を、少しでも長く維持することは大事。 実際、囲い込みと搦め手の、高利益な純正誘導・確保手段も間違いじゃない。 最終的に、天下取るのは自分一社だけって体制目指すのも、普通にアリ。 ここまではいい。 ただ、この戦略が勢いと余力ある時の道楽でやるならともかく、日常の記録用、あるいは集金用の居場所を半分以上奪われてる弱ったカメラ市場じゃ、 そのレフマウント以上の自由度を以て、レフ用以上の用途が限られる、重厚長大レンズ出すこと自体が、自分でマーケットを削る自殺行為というだけ。 カメラは重い・デカい・難しいで敬遠されて、軽薄短小のスマートフォンに客が流れてるのに ダメ押しでレンガみたいな重さだったり、高価な特殊レンズの本数増やしたところで、新規ユーザーには繋がらない。 既存ユーザーに対してのイメージ戦略でマニア受けは狙えても、外部の新規には只のでかくて重いレンズでしかない。
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945 :[3/3][]:2019/09/19(木) 12:51:57.30 ID:EVANrTly - ミラーレスで、レフ用マウントとしては限界になる、AFつきF1.2レンズやF1未満級の製品化があって
なお汎用性が足りない・不十分と言うなら、要望してる側で既に、根本的な所で計算違いがある。 一眼レフのそれより重いレンズができるなら、レンズ開発者とマニアの自己満レンズが作れるようになるだけ。 F1より一段明るいF0.71級となれば、どうがんばっても民生用としては非現実的な値段と、バランス崩壊した大きさができる。 本気で対抗できる軽量ミラーレスなカメラが目的なら、小さいと評判のLどころかEマウントでさえ、まだ無駄がある。 光学性能でF1未満出すなら、それこそずっと小さいライカMマウントFF(EF-Mより小さいFF)でもできる。(古すぎて双方向通信はできない) 多少過分にすぎるだけで、マウント設計そのものは問題じゃない。 一眼レフ基準のマウント径は、ミラーレスとしてはオーバースペックなくらい余裕が過剰。 単に、“それで作れるようになるレンズ群の方面が、悪い影響になる”だけ。 スマートフォンに追い付いて、マーケット縮小を食い止めて、再拡大するのではなく 「技術上できるから」で作った所で、市場のミスマッチで、逆行と縮小助長にしかならない。 実需要と反対のレンズにリソース割き続けて、後々の売上啓開できるかというと、それは既成で内輪のウケで、未来への開拓ですらない。 時期さえ合ってれば流行ったかもしれない。 もう現時点の企画では、戦略上まったく無意味に近い、勝利と高性能のアピール。 長期プランとしては、ない。 ミラーレスと同じ利点を最大まで活かした、換算13mm画角120度まで来た広角カメラに、 同じ画角で30万も40万もする交換レンズで競うのは滑稽だが、そうやるしかない姿を場に示すだけ。 金額シェア縮小×高性能化圧力(開発費高騰)×リソース浪費増のトリプルコンボ。 悪い意味の選択と集中による比率偏重。 打つ手が限られ破綻すると言った大元はここ。家電メーカーが通った道。 今のビジネスモデルのままだと、短期ビジョン以外は詰んでる。 この経営で黒字を伸ばせる、明るい未来作るのは相当難しい。
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946 :名刺は切らしておりまして[]:2019/09/19(木) 12:57:17.39 ID:EVANrTly - 本文おわり。
要は、レンズレビュアー()の☆5が入って、未来が開かれるか?ってこと。 千差万別のプロの中でさえ、ピクセルピーピングしたり、変わった使い方する層が、どれだけいるのかってドライな見方すると、大勢ですらない。 違いがある一部分だけで技術的優位の証明できても、残り大部分の「違いがない」部分で何もしないなら 結果的に、それは狭い市場の更に一角、一部分でしかなくなる。 じゃあ、一角の一角を守りきって、過去や今までと同じ採算性を維持できる?というと、そりゃ即座に否が出る。 収益面で守る要所のほとんどが押さえられて、まだ戦術的に・局地戦で勝ってる、勝ちに行くと言うなら…どっかで見た図式だね。 どうでもいい話。 荒唐無稽なシナリオのうち、わりと可能性が高い物の一つは 技術得てミラーレス参入したDJIに、キヤノンがSONYごと巻き添えになるくらい、カメラ産業を蹂躙されるってやつ。 あそこは今もマイクロフォーサーズやアナモルフィックレンズ作って売ってたりと、地味な下積みやってるよ。 彼方の国内レンズ産業が、少しずつ力付けてきてるのもポイント。 これはいつの時期か、突然なにか起こって、どっかの国内メーカーが、うっかり技術四散して 寡占状態に致命的な穴開けたときの話だね。 中長期的にはどこかで発生しうるケース。
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