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こうゴウ ◆R7lYc2noVE バイクにまつわる恋愛話 28th

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バイクにまつわる恋愛話 28th
269 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 11:03:37 ID:eHqHbHgY
こんにちは。こうゴウです。

僕もNCさんの続き楽しみにしてますが、
つなぎとして僕の話、投下してもいいでしょうか?
バイクにまつわる恋愛話 28th
270 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 11:06:36 ID:eHqHbHgY
↑ごめんなさい。アンカー変わってしまいました。
自分のアンカーど忘れしてしまって・・
全く意味がなくなってしまいますけど、今度からはこっちで統一しますので。
・・申し訳ないです。
バイクにまつわる恋愛話 28th
272 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 11:38:37 ID:eHqHbHgY
あ、ほんとだスマソ。
バイクにまつわる恋愛話 28th
275 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:01:51 ID:eHqHbHgY
では、先週末のできごとを書きましたので投下します。
長くなりますので、製作途中ですが小出しにしていきます。
(一部エロあり。)

彼女が誰に似ているか〜?的な書き込みがあったのでちょっと考えてみたけど、
似ている有名人が思い浮かばなかったので
各々方のご想像におまかせします。
バイクにまつわる恋愛話 28th
276 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:08:13 ID:eHqHbHgY
当日は、特に急ぎの仕事もトラブルもなくすんなり上がる事ができた。
週末だったし、定時をすこし過ぎたあたりでいそいそと帰ろうとする僕に、
上司は「何だ!今日はそんな早く帰ってデートか!?」と茶化してきた。
いつもならちょっと鬱陶しい冷やかしも、その日だけは何だか嬉しかった。

駅で、待ち合わせ場所が分からず時間に遅れてしまった彼女を迎えに行った。
週末で同じように待ち合わせをしている人がたくさんいて、探すのには一苦労だった。
でも通い慣れたいつもの駅で、いつもの人混みの中で、
彼女の姿を見つけたときは、すごく新鮮な感じだった。
嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。
僕は目が悪いので、人の顔を見分けるのには自信が無い。
僕が彼女を見つけたときには、彼女は先に僕のことを見つけていたみたいだった。
お互いに目が合うと、照れ笑いみたいな顔になって
僕はきっと、すごく変な顔しながら人ごみを掻き分けて進んでたんだろうな。
彼女の側まで行くと、ニヤけながら手を軽くあげて無言の挨拶をした。
彼女も何も言わずに僕の腕をバシっと叩いて(←結構痛い)挨拶をした。
お互い照れ笑いしてるせいで言葉が出なかった。
「とりあえず、行こうか」と僕は彼女を連れて歩き出した。
バイクにまつわる恋愛話 28th
277 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:09:06 ID:eHqHbHgY
思いがけない彼女の提案だった。
「飲みに行こうよ」
帰りの電車の時間を気にすると、ゆっくり飲みに行く時間はないし
週末だから空いている店探すだけで一苦労だから、キツイ。
僕がそう言っても彼女は、どうしても自分の意見を譲らなかった。
他人事のように「大丈夫、大丈夫」としか言わなかった。
予想外の展開に僕はどうすべきなのか悩んでしまった。
彼女は今夜、帰る気があるのか?もしかして無いのか?
少し期待もしてしまったけど、でも僕は彼女がハッキリ「今日は帰らない」と
言わない限り、硬い態度を崩さないでいた。
彼女の考えは掴めなかったけど、期待させるだけさせといて切り捨てられる事に
慣れすぎていた僕としても、なかなか簡単に流される訳にはいかなかった。
とりあえずは、最終の電車には間に合うように駅の近くの居酒屋に行く事にした。

駅の近くの居酒屋に入って2人で酒を飲んだ。
最初はやっぱり妙な照れと緊張感があって、微妙な間が会話の節々にあった。
でも僕は彼女に対して、少し違和感を感じていてなかなか落ち着かなかった。
彼女がまともにお酒を飲んでいる姿を見るのは、多分初めてだった。
それまでは、彼女が酒を飲めるのか飲めないのかもよく知らなかった。
私服姿の彼女に会うのも、高校卒業してから2〜3回しかなかった。
大人っぽくなった彼女の服装も、不思議な感じだった。
僕と彼女の関係は、中学校のとき以来止まってしまっていたから、
こうやって並んで酒を飲みながら話していると、
あらためて、会っていなかった時間が長かったんだな・・・と感じた。
話す事と言えば、やっぱり地元話や中学・高校の時の話ばっかり。
飲んでいるうちに、照れや緊張感もなくなって会話もいつもの調子になった。
彼女がお酒を飲む姿はやっぱり不思議だったけど、
エビ嫌いなところとか、僕が苦手なものを無理矢理口に押し込んでくるところとか、
僕がグラスに口つけてる時に底を持ち上げて、無理矢理飲ませようとするところとか、
あいかわらずで。中身はやっぱ変わらないなぁって安心したよ。

バイクにまつわる恋愛話 28th
278 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:10:54 ID:eHqHbHgY
2杯目のグラスを空けてしまう前に、彼女に
「・・・・・帰る?」
と聞いてみた。
最終電車の時間が近づいて来た頃から、彼女は口数が少なくなっていた。
彼女は竹串で空いた皿をつつきながら、聞いてないフリをしていた。
しばらく待ったが返事が返ってこなかったので、
「時間だから行こうか。」
と言って半ば無理矢理店を出た。
たいした量は飲んでないので安かったし、そこは僕が払った。
彼女は、僕が彼女の意見も聞かないで店を出た事が気に食わなかったのか
「ごちそうさま」とも「ありがとう」とも言わなかった。
どう見ても不機嫌な顔をしていた。
でも僕は、彼女と2人で飲んで喋っていたら、
彼女と一緒に居る事が、すごく楽しくてワクワクするものだって事が感じられた。
『終電までには帰してあげないといけない』
なんて僕の責任感は、だんだん薄れていって
『もう少し一緒にいたい』
って気持ちに変わってきていた。
「もうちょっと遊んでいく?」
僕は彼女にそう尋ねた。彼女も特に悩む様子も無く、
「うん、いいよ」
と平気な顔で答えた。何時に帰る?と聞いても
「帰るのは明日でもいい」
と言うので、僕もその意味はよくわからなかったが、
「じゃあいいか!!どっか行くか!!」
と盛り上げると
「よっし!行くかー!!」
と彼女も笑顔になって、僕を突き飛ばしてきた。
道ゆく人たちには少し迷惑だったろうけど、
いい大人のクセして、2人して歩道でではしゃいでしまった。
この時点で「今日は帰らない」って言う暗黙の了解がお互いにできていた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
279 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:28:35 ID:eHqHbHgY
2軒目はその駅から電車で1駅の、僕のアパートから程近い
馴染みの焼き鳥屋に行った。
狭いカウンターに座って、隣のお客から間隔を空けて座ろうとすると、
僕たちは、肩が当たるか当たらないかの距離にいた。
顔馴染みの店長が、いつものように声をかけてくる。
最初の注文をした辺りで、最終電車の時間が過ぎていた。
もう今さら帰れない・・・そんな時間になってから僕はようやく彼女に聞いた。
「明日仕事は?」
「明日も1日休みだよ」
それを聞いただけで、僕はとりあえず安心した。
次の日も休みならば、明日の朝もバタバタしなくて済む訳だ。
「今日一晩どうするの?泊まるとこあるの?」
「・・・・ないけど」
彼女は僕の目を見ながら、意味ありげな笑みを浮かべて答えた。
僕も彼女もカウンターに肘を置いて、肩はぴったりくっついて、
まわりが騒がしいので会話する時は、お互いの顔をすぐ近くまで寄せる。
彼女がこっちを向けば、キスだってできる距離だった。
僕は彼女の答えに「ふ〜ん」とだけ返しておいて、それ以上は聞かなかった。
でも僕の中では、「このまま行ける」って思いがほぼ確信できた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
280 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:29:25 ID:eHqHbHgY
焼き鳥屋を出た僕たちは、店先でしばらく談笑した。
僕は、どう切り出すべきか考えていた。
外はもうかなり冷え込んでいた。彼女も寒い寒い言うので
「カラオケでも行く?」
と聞いた。
「ヤダ。」
と速攻で返された。まぁ彼女はあんまりカラオケ行かないの知ってるけど。
「ゲーセンとか?」
「ヤダ。」
まぁそうだろうなぁ。
「このへん遊ぶところあんまり無いんだよ。コーヒーでも飲みに行く?」
「ううん、いい。」
とりあえず一通り聞いたところで、僕はいかにも今思いついたかの様に切り出した。
「ウチ来るか!?」
僕の提案に彼女は少し黙った。
そして僕の顔をじっと見つめてきた。・・・ちょっと怖い顔で。
慌てた僕は、とっさに言い訳。
「いや、だって疲れてるからゆっくりしたいし・・・ウチここから近いし」
そんな僕のフォローも虚しく、彼女の返事は
「嫌。」

(誘うタイミング間違えたかなぁ・・・)
ちょっとショックだったけど、とりあえず空振りした事が恥ずかしかったので
何事も無かったかのように、他の候補を次々あげていった。
でも彼女は、全部「いや。」だと言う。
僕もどさくさにまぎれて、その後3回くらい「ウチ来る?」って聞いたよ。
バイクにまつわる恋愛話 28th
281 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 13:30:12 ID:eHqHbHgY
「・・・・じゃあお前はどうしたいわけ?」
そう聞かざるを得なかった。
すでに空気は重々しかった。
なるべく僕がキッカケを作って、引っ張っていこうと思っていたのに。
彼女もきっと僕と同じ気持ちでいてくれてると思っていたのに。
ここまで来て、一気に引き戻された感じがしたよ。
彼女も、その返事で僕の気分が一気に盛り下がってしまった気配を感じたのか、
黙り込んでしまった。
2人で建物の壁にもたれて黙ったまましばらく立っていた。
風が冷たかった。彼女が身をすくめて「寒い」と訴えていた。
僕も寒かったし、もうキリがないので諦めて彼女の腕を掴んだ。
「もう寒いし帰ろう。ビジネスホテルでも探してやるから。」
彼女も素直にそれに従った。2人で力なく歩き出した。
この暗い雰囲気を何とかしようと、寒がる彼女を僕は鬱陶しいくらい気遣った。
「もう面倒だから、あそこに泊まるか!?」
僕は、線路の向こうで派手に輝くラブホテルを指して言った。
もちろん冗談だった。
彼女は僕が指す方を見てからすぐにまた視線を落とし、何も言わなかった。
冷た〜い風が吹いた気がした。僕も自分で自分がバカだと思った。
けど、少し間をあけてから
「・・・・そうする。」
とつぶやいた。

一応ばっちり聞こえたんだけど、これまた予想外の返答だったので
思わず聞き返してしまった。
「・・・・え?」
彼女を掴んで引っ張っていた僕の腕に彼女の腕が絡んできた。
「そこでいいよ」
彼女が下を向いたままもう1度、今度は少し強く言った。
彼女は僕の腕にしがみついていた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
285 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 14:04:06 ID:eHqHbHgY
なぜ家がダメで、なぜここならよかったんだろう。
彼女の考えてる事が全くわからない。
ホテルの部屋に入ってからも、彼女の口数は少なかった。
僕がお茶を煎れて、2人でベッドに座ってTVを見た。
僕はいつもホテルとかのチャンネルがイマイチ分からないので
チャンネル変えてるうちに何回かアダルトチャンネルを映してしまった。
「あ!ごめん間違えた!」
とかやってるうちに、普通の番組に戻らなくなったりして。わざとじゃないよ。
「それでもいいよ」
って彼女が言ったので消すのもなんだし、そのまま2人でAV鑑賞でした。
そんな状況で見てても、内容なんて頭に入らなかったけどね。
彼女も涼しい顔して見てたけど、たまに苦笑いしてたよ。

僕がベッドの真ん中あたりに、あぐらかいて座ってて
彼女はベッドの頭の方で枕を背もたれにして座ってた。
僕も寝転がって見ようと思って、そのままゴロンと後ろに倒れた。
そしたら思ってたよりも彼女の体が近くにあって
彼女にすこし当たりながら寝転んでしまった。・・・わざとじゃないよ。
(しまった!!)
と思ったけど、彼女も避けたり離れたりはしなかった。
どさくさに紛れて、僕は自分の手を彼女の手の甲に重ねた。
彼女も少しだけ握り返してくれた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
286 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 14:04:46 ID:eHqHbHgY
そこからは、いつ仕掛ければいいか、
そのタイミングだけを計っていた。
きっかけさえあれば、すぐに飛びつくつもりだった。
僕の下半身は、もうだいぶ前から起きはじめていたしね。
すでに臨戦態勢になってしまっていることがバレないように
腰から下は布団の中に入って隠していた。
ところが、彼女が布団の中に足を入れようとした時、
彼女の腕か足が僕の股間に当たってしまった。
軽く当たっただけなので、痛くはなかったけど
僕がビックリして、体ごと思いっきり外側に向けてしまった。
彼女の方も、僕の股間がどんな状態か分かってしまったようで
「ご、ごめん・・・」
ちょっと困った声で謝ってきた。

その時彼女の体が、僕の背中に身体をくっつけてきた感触がして
その瞬間に、僕の心臓がドクンと大きく鼓動した。
気が付いたら、振り返って彼女に覆いかぶさってたよ。
急に僕が振り返ってきたから、彼女も驚いてたな。
(僕の背中にくっついて来たのは、体勢変える時にたまたま当たっただけみたい)
でも、そこまでしてしまったらもう後戻りできなかったよ。
僕は体を起こして、彼女の顔をじっと睨んで顔を近づけた。
彼女も僕の目をじっと見返していた。
そのまま僕は彼女にキスをした。
バイクにまつわる恋愛話 28th
287 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 14:47:44 ID:eHqHbHgY
申し訳ない。
プリンタが不具合起こしててPCが異常に重いんで
いったんここで切ります。夕方頃、また再開します。
バイクにまつわる恋愛話 28th
291 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:54:05 ID:eHqHbHgY
遅くなって申し訳ないです。
さっそく続きいきます。
バイクにまつわる恋愛話 28th
292 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:54:39 ID:eHqHbHgY
夢中でキスをした。
最初から遠慮無しに、深くキスをしていった僕は
彼女が潰れてしまうくらい、両手でがっちり彼女の頭を掴んでいた。
すぐに彼女の苦しそうな息づかいが聞こえてきた。
彼女が、苦しくて唇を離して顔を横に向けると
僕はすぐさま彼女の耳、首、うなじに吸い付いていった。
すでに僕の手は彼女の上半身を撫でていた。
彼女のお腹まで手を伸ばすと、僕はそのまま服の中に手を滑らせた。
それがくすぐったかったのか、彼女はしきりに身をよじらせた。
彼女が少し体を持ち上げた隙に、彼女の背中に手を入れる。
彼女の服をまくり上げながら、背中のホックを無理矢理はずす。
そして下着を取ろうとした瞬間、彼女が僕の手を押えて
「待って!!・・・・電気けして!!」
と言った。
これで、彼女も同意してくれている事が分かった。
僕は返事もそこそこに、部屋の電気を消し、テレビも消す。
そして、自分の服を全部脱いだ。
自分が脱ぎ終えた後に、彼女を起こして彼女の服を脱がせる。
上の服、スカート、そして上下の下着、一気に脱がせていった。
全部を脱がせてしまうと、僕はまたすぐ彼女の全身に
舌と手を這わせていった。
バイクにまつわる恋愛話 28th
293 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:55:13 ID:eHqHbHgY
女は声を出そうとしなかった。
身体は反応があるのに、ずっと目を閉じていて
横に抱えた枕に顔を押し付けたまま動かなかった。
それでも彼女もかなり濡れてきていて、
彼女が声を出さない代わりに、水音ばかりが大きく響いた。
それが逆に僕を欲情させ、彼女への愛撫はだんだんと激しいものに変わっていく。
しつこいくらいに、彼女の身体を味わった。
愛撫している僕の手も顔も、彼女の愛液でビショビショになっていた。
そして彼女から身体を離して、ゴムを手に取る。
その音を聞いて、僕がしようとしている事を悟った彼女は
正面に顔を向けて、久しぶりに僕に顔を見せる。
ゴムを付け終えた僕は、ふたたび彼女の上にまたがった。
彼女は今度は僕から目を逸らさない。じっと僕を見つめている。

・・・・いいや、さっきから違和感はあったんだ。
僕を見つめる彼女の目は、見つめてるんじゃない。・・・・僕を睨んでいる。
いっさい抵抗しないで身体を許しても、彼女の目は僕を受け入れようとはしなかった。
冷たい眼?
悲しい眼?
どちらでもある。
止めてと訴えているように見える。

それを見て、僕は悲しくなった。
昔から僕が嫌いだった、彼女のこの眼。
調子に乗りすぎた僕を、一気に突き落としてきた、この眼。
それでも僕は自分自身を止められなかった。
そのまま彼女の中を一気に貫いていった。
バイクにまつわる恋愛話 28th
294 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:56:47 ID:eHqHbHgY
僕が彼女に入っていった瞬間、彼女はぎゅっと強く目を閉じた。
少しずつ彼女が目を開けたのをみて、僕は動き始めた。
目を開けた彼女は僕の目を見て、少しも視線を外さなかった。
僕は彼女から視線を外す事ができなかった。
目を逸らせないほど、強く見据えられていた。
僕は何も考えないように、無我夢中で腰を打ちつけた。
彼女の視線に、逆に僕が抵抗するように強く強く動いた。
彼女の息はだんだん荒くなって、苦しげな声が漏れ始めた。
快楽を感じている声じゃない。
苦しみを感じている声だった。
彼女はたまに眉間にシワを寄せて、瞼を閉じる。
それでも目を開けると、まだ僕を見ている。
僕は彼女の事なんて考えずに、ただただ自分のやりたいようにやった。
つらそうな彼女の顔を見て、「もっと苦しませてやろう」とさえ思った。
でもどんなに苦しんでいても、彼女は何も言おうとしなかったし
逃げたり抵抗したりする事もなかった。


バイクにまつわる恋愛話 28th
295 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:57:24 ID:eHqHbHgY
だけど、彼女の目から涙が流れたんだ。
僕の視線を掴んだまま、口からは荒い息を吐いて。
涙がひとすじ流れたかと思うと、彼女の目から溢れた涙は止まらなくなった。
次々と涙の粒が頬を伝って落ちた。
(・・・・なにをやってるんだろう自分は)
彼女の涙を見て、やっとそう思った。
自分が情けなくて恥ずかしくて仕方が無かった。
そして彼女が本当に可哀相だと思った。
どうして自分はこんなに酷いことをしているんだろうと、
自分自身が信じられなかった。
でも更に信じられなかったのは、そこで自分を止められなかった事だ。
彼女の涙を見て、本当に申し訳ないと思ったのに。
もう止めろよ!と自分の心に叫んだのに。
彼女の苦しむ姿に心が痛んだのに。
僕はそれでも彼女の中をまだ突いていた。
止められなかった。自分の醜い欲望だけが僕を動かしていた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
296 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:58:11 ID:eHqHbHgY
僕は彼女に対する想いとは反対に動いてしまう
自分の行動が心底情けなかった。
気がついたら僕も泣いていた。
泣きながらセックスしてた。
彼女の中で暴れる自分が抑えられなくて。
そんな自分が情けなくて
目の前の彼女は、ずっと苦しそうで。
僕は彼女が大好きなはずなのに。

最後に僕はありったけの力を込めて彼女の中を犯した。
最後はもう号泣していた。
出す瞬間には叫びが混じったように泣いた。
全てを出し切ると、彼女の中に自分のものを突っ込んだまま
力なくうなだれた。もう彼女の顔は見れなかった。
バイクにまつわる恋愛話 28th
297 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 16:59:46 ID:eHqHbHgY
僕が恐る恐る彼女から身体を離すと、彼女はゆっくり起き上がった。
そして、何も言わずベッドから降りると、フラフラした足取りで
ゆっくりバスルームへ向かった。
しばらくすると、シャワーの音が聞こえてきた。

(・・・僕のことを洗い流すつもりなんだろうか・・)
全てを終えて、今さら罪悪感で押しつぶされそうな僕は、
身体を動かす気力すら湧かず、バスルームの音をしばらくぼんやり聞いていた。
バスルームは摺りガラスになっていて、
僕の方からは彼女の裸体のシルエットが見える。
バスルームの照明も暗めにしてあったが、こちらが真っ暗なので中の様子がよく分かった。
僕はガラスの向こうの彼女の姿をじっと見ていた。
シャワーの音が聞こえなくなると、今度は浴槽に湯を張っている様子が分かった。
彼女の姿は、浴槽の中に隠れて見えなくなった。
(ホテル代だけ置いてこのまま帰ろうか・・・)
そう思った。
でもそれじゃあ、お金払ってHさせてもらっただけみたいで余計体裁が悪い。
でも自分がどうすべきなのか、解決方法なんて何も思いつかなかった。
・・・とりあえず謝ろう。
なんて謝ろう?
「乱暴にしてゴメン」?
「我慢できなくてゴメン」?
「セックスしてしまってゴメン」?
「好きになってごめん」?

僕は一体どこからを謝るべきなんだろう。
バイクにまつわる恋愛話 28th
298 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:00:20 ID:eHqHbHgY
「・・・・あのさ」
僕はバスルームのドアの前に立って彼女に呼びかけた。
ドアの前で、何度も何度も声をかけようとして出なかった声。
やっと出た一言だった。
彼女がバスルームに入ってもう20分は経っていた。
僕の呼びかけに反応するように
バスルームの中で水の動く音がした。でも返事はなかった。
僕は意を決してドアを開けて中に入った。
彼女の前で土下座して風呂のタイルに頭打ち付けて死ねばいいや僕なんて。
そんな勢いで謝るつもりでいた。
彼女は驚いて振り返って、僕を見た。
『!?・・何!!』とは言わなかったけど、そんな顔してた。
でも、うつむいて少し間を置いて浴槽の端へ身体を移すと
また僕のほうを少し見た。
何となく、さっきとは違う雰囲気がした。
僕はやっぱり謝り方が分からなくて、何も言い出せなかったけど
少しうつむいて僕のほうを見ている彼女が、とても愛しいと思えて仕方なかった。
湯気ではっきりとは見えなかったけど、怒っている眼じゃなかった。
彼女は僕の為にスペースを空けてくれてるんじゃないかと、そんな気がした。
おずおすと中に入って行くと、彼女は身体を隠すように、湯船の中で丸まった。
僕の身体から視線を逸らしつつも、僕を見上げる彼女は妙にかわいらしかった。
バイクにまつわる恋愛話 28th
299 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:01:45 ID:eHqHbHgY
僕はシャワーで身体を流してから、とまどいながらも湯船に入った。
彼女は僕の身体から視線を外すように、横を向いた。
広い浴槽だけど、2人で入ればお互いの身体に触れてしまう。
それでもある程度の距離を置いたまま、僕もなるべく彼女に触らないように気を使った。
どちらも喋ろうとはしなかった。
僕は彼女に何て言うべきなのかをずっと考えていた。
うつむいたまま、顔を上げる事もできなかった。
そんな僕を彼女は遠慮がちに覗き込んでいたと思う。
僕の様子を伺っていたんだろうか。
すると彼女は僕の肩に少しだけもたれかかってきた。
と思ったら少しずつ身体を移動させて、僕に寄り添ってきた。
うつむいたまま、口を硬く閉じたまま。
僕も最初は困惑したが、身体の向きを彼女の方に向けて膝の間に彼女を招いた。
後ろから僕が抱くような形になったけど、
自分の手をどこに持っていったらいいのか分からなかったので
手は彼女に触らないように下においていた。
彼女の背中は僕の身体にぴったりくっついていた。
彼女の足も、僕の足に触れていた。
彼女の横顔、耳、うなじ、肩が見える。
髪を上げて、首も肩も濡れていて、裸の彼女が僕に寄り添っている。
バイクにまつわる恋愛話 28th
300 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:02:25 ID:eHqHbHgY
ふと彼女が手を下ろす。
僕の手に触れた。
そのまま僕の手を持ち上げて、彼女のお腹の辺りで交差させた。
彼女に触れることに躊躇いがあった僕は、
彼女の腰を抱く自分の腕が、彼女にあまり当たらないように
遠慮がちに持ち上げていた。
僕が遠慮している事に気がついた彼女は
僕の肩に顔を寄せて、手で僕の腕をそっと包んだ。
彼女が僕を促してくれた。戸惑いながらも
僕は身体を動かして、更に彼女に身体を寄せて彼女のお腹をしっかり抱いた。

・・・気持ちがよかった。
やわらかくて、あったかくて、包み込んでいるのに包み込まれているような気がして。

僕たちは、そのお互いの感触をしばらく楽しんでいた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
301 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:26:10 ID:eHqHbHgY
「・・・・何で泣いてたの?」
先に口を開いたのは彼女だった。
優しい声で僕に問いかけてきた。
「だって・・・お前が泣くから・・」
「・・・うん。」
でも僕から彼女に『何で泣いたの?』とは聞けなかった。
思い当たる事はいくらでもあったし、正直聞きたくなかったから。
あんな酷いやり方しといて『何で泣いたの?』なんて聞ける訳が無い。
でも、僕はどうしても『ごめん』が言えなかった。
ここで謝ったら、僕の彼女に対する想いも全てを否定してしまう様な気がしたから。
謝りたい気持ちは十分にあったけど、『ごめん』て言いたくなかった。

「・・・あんな無理矢理して悪かった。」
言葉を選びに選んで、やっと彼女にそう伝えた。
「うん・・・ちょっと展開があまりにも早すぎてビックリしただけだから・・別にいいよ。」
彼女はそう答えると、僕の顔を見て少し笑ってくれた。
許してもらえたのかな・・・僕も同じように少し笑った。
お互いに顔をあわせて笑い合った。
僕と彼女の間に、あんなにシリアスな空気が流れてたなんて・・・
僕と彼女がこんな風に抱き合ってるなんて・・・
今さらながら、そんな事がおかしかった。
バイクにまつわる恋愛話 28th
302 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:28:12 ID:eHqHbHgY
「・・・慣れてるの?」
彼女が僕に聞いた。
「な・・!?・・・・・何が?」
「ホテルとか。手慣れてる感じがしたけど?」
怒ってるとかそんな感じじゃなくて、彼女は極々普通に聞いてきた。
「慣れてないよ、一人暮らしじゃホテル使う必要もないし。
 かと言って、風呂だって自分の家の風呂じゃ狭くてこんな事できないし。」
そこまで普通に答えた僕だったけど、ちょっと引っかかるものがあった。
「・・・軽い奴だと思った?」
そう聞いてみた。もしかして誤解されたのかと思ったから。
「そうじゃないけど・・・」
図星を突かれたのか答えにくかったのか、少し慌てた彼女は
一生懸命作り笑いをしながら、なるべく明るく言った。
「・・・手が早いのかとちょっと思った!」
彼女は冗談を言ってるかのように、一生懸命ごまかして喋ってた。

バイクにまつわる恋愛話 28th
303 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:29:08 ID:eHqHbHgY
・・・そんな印象を与えてしまったんだろうか、僕は。
「手が早いかぁ。そんな事はじめて言われたけどなぁ」
僕もなるべく普通に答えた。でも言い返したい事はどんどん頭の中に溢れてきた。
「でも・・・早くないよ」
「・・・そう?」
「・・・早くないよ!!」
つい強く言ってしまった。彼女も少し驚いて、僕の顔を見る。
「10年も我慢してきたんだ!!全然早くないだろう!?」
そう言い切った僕に驚いていた彼女は、返す言葉に困っていたようだった。
僕は彼女の答えを待っていたが、大事なことを言っていなかったのに気がついて
言葉を続けた。
「ずっと好きだったよ。」
やっと言った。本当に10年間言えなかった事をやっっと言った。
でも自分の言った事が恥ずかしくて、僕は彼女から目を逸らして
彼女の背中におでこをあてて、顔を隠してしまった。
「好き・・・だった?」
「・・・・・・うん」
「今は?」
「・・・・・・好き」

会話はそこで止まった。
彼女は僕から身体を離して、ゆっくりと僕の方に身体を向けた。
そして両手を挙げたかと思うと、僕の両頬を思いっきり叩いた。
バイクにまつわる恋愛話 28th
304 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:37:18 ID:eHqHbHgY
「じゃあもっと早く言いなさいよ〜〜〜!!!」
じんじん痛む頬を押えて、僕の顔を挟んだままガクガクと揺らしながら言った。
「・・い・・痛い!痛い!」
さっきまでの重い雰囲気は、彼女の行動で一気に吹っ飛んだ。
僕は彼女に押さえつけられながら、湯の中で手をバタバタさせて暴れた。
風呂の中で、裸の僕は裸の彼女に押さえつけられて暴れまわっている・・・
今思い出しても笑える光景だった。何やってんだ僕たち。
僕が、彼女の腕を引き剥がそうと、腕を押えると
彼女は素直にするっと腕を下げ、そのまま僕の首に腕を巻きつけた。
そのまま僕が彼女を抱っこすると、彼女はまた僕に身体をくっつけた。
わざとかたまたまなのか、彼女の胸が僕に当たる。
と言うか、湯の中で彼女の身体もよく見える。
僕の首元に頭を寄せている彼女は、キスをするように何度も僕の体に顔をつける。
バイクにまつわる恋愛話 28th
305 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:38:22 ID:eHqHbHgY
「・・・甘えるの上手いね。・・・・・意外に。」
照れもあって、彼女をからかってみたけど
彼女は僕のからかいにもまったく動じず、どこ吹く風。
僕の胸にほおずりをして、ベタベタに甘えてくる。

僕は、彼女に顔を近づけて彼女の唇にキスをしようとした。
彼女もそれに気がついて僕を見つめ返した。
僕の唇が彼女の唇に触れようとした、その瞬間。
彼女が大げさに顔を逸らして僕のキスを避けた。
・・・・
そんな僕の顔を見て、彼女は嬉しそうにニヤニヤ笑っていた。
(・・・・これは・・やられた)
3ヶ月前に僕がやった事だ。
そっくりそのままやり返された。
でもその後は違っていた。
彼女は呆然とした僕の顔をまた両手で挟んで、無理矢理僕の唇を押し出した。
そして僕の下唇だけにキスをした。
・・・・別にいいけど、いい雰囲気なんだから、もうすこしスマートなキスしてくれよな。
嬉しいけど。
バイクにまつわる恋愛話 28th
306 :こうゴウ ◆R7lYc2noVE [sage]:2007/11/13(火) 17:42:37 ID:eHqHbHgY

今回はここまでです。
バイクがまったく登場しない事をお許し下さい。

ここから先を書くのが、ものすごく恥ずかしいので
なかなか書き進めないんだけど、
エロ部分は端折って・・・てのよりも、やっぱ細かく書いた方がいいかな?


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