- バイクにまつわる恋愛話 27th
593 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:03:07 ID:9uVhF1n3 - 学校では、実家に帰ると言う教師に「途中まででいいから乗せてくれ!」と
頼み込んだ。何度も何度も、強引に。 別に一人で行ってもよかったけど、少しでも負担を減らしたかった。 その夜 俺は親に、祖父の家があった場所に帰ると告げた。理由は言わずに。 両親は猛反対した。たぶん生まれて初めてあんなに喧嘩した。 何を言われても行くと決めたら行く、昔から俺はそんなガキだった。 そう決めて、彼女にも行くことを伝えた。 土日は部活、会えるのは月曜だけと言われた。 少し不満だったけど、急に言ったんだから仕方ない。 泊まる場所もなかった俺は野宿を考えた。 単車なら2時間で行ける距離。電車とバスだと半日もかかる。 交通費だって往復4000円。常に金欠の俺にはキツかった。 出発する前日の事。初めて彼女の事を友達に打ち明けた。 笑われると思った。恥ずかしかった。 でも、優しい言葉なんかじゃなく、厳しい言葉で背中を押してほしかった。 友達から返ってきたメールは‥
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594 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:05:41 ID:9uVhF1n3 - 【 俺ならね???
好きならおいずづけるよ??嫌われるまで頑張るよ?? そーしなきゃさあ?? 長くひきずっちゃうしさぁ?? 男として中途半端はよくないとおもうんだよね!! 考えるだけで泣けてくるなんていいことじゃん??? そんくらい好きってことだからね!!例え遠距離になるってたってその人が運命の人なら大丈夫!! 信じて付き合うしかないよ??? 俺は高2の時に嫌われるまで頑張ったことあるよ!! 頑張って良かったと思うよ??人をこんなに好きになることを教えてもらったし!! だからどっちにしろいい経験にはなるのさ!! だから頑張りな!! 中途半端が一番だめなんだからな!!ひきずってたってさあ?? 俺が忘れさせてやるよ!! くらいの勢いみせてみろよ?? 】 見事に期待通りの返事。ガラにもなく泣いた。 心の底からこいつと友達で良かったと思えた。
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595 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:07:40 ID:9uVhF1n3 - もう迷わないと決めて彼女に電話した。なんか反応が冴えなかった。
その後、メールで本音を打ち明けられた。 ちなみに【 】が相手からのメール、〔 〕が自分が返信した文章。 【 ぁたしは(俺)を傷つけたくなぃ。過去にそんなコトがぁったのなら尚更傷つけたくなぃ。 でも、学校にいる時もバイトしてる時も、そんなに苦しぃ思いをするんなら、 ホントに兄妹みたぃに仲良くなろ? 電話でもメールでも言った通り、(俺)は大事な人だから離れたりはしなぃょ! これは約束する。 】 〔 ありがとう、優しいなぁ(相手)は。 さっき電話して、(相手)がホントにその男が好きなんだって思い知らされた気がした。 だから正直、笑ってたけどツラかった。 これからも(相手)の恋を心から応援するのは難しいかも知れない‥ ごめん。 でも、どんなにツラくても離れないでいれば、 将来「あの時はあんなにお前の事が好きだった」なんて 笑いながら話せる日が来るって信じてる。 〕
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596 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:11:28 ID:9uVhF1n3 - 自分でも解っていた事とは言え、実際に言われると
どうしていいのか分からなくなってしまう。 気が付けば涙で霞む画面を必死に睨み付けながら、自分でも 何を書いているのか分からぬままメールの送信ボタンを押していた。 【 ぅぅん ぁたしのほうこそごめんね。 (俺)のキモチを知っておきながらもあんなコト言って……。 ずっと悩んでたんだ。ぁたしにとっても、(俺)にとっても 素敵な毎日を送られるにはどぉしたらぃぃか…。 ぁたしはこれからも普通どぉりに、(俺)と一緒にぃるつもりだょ? (俺)が嫌じゃなければね。どぉしても辛かったり苦しかったりしたら遠慮なんかしないで何でも話して。 (俺)の力になりたい。 何回も言うけど、ホントに大事な人だからね!それだけは忘れないで! 】 〔 うん。(相手)が謝る事ないよ。 自分でも解ってた‥ 無理だって解ってたけど、気持ちだけ突っ走りすぎて、 もしも将来 一緒に住んで子供もできたら、そういうのを幸せって言うんだろうな‥ とか、本気で考えてしまった。 でも俺の勝手でこんなに(相手)のこと悩ませてしまったんだから俺が謝らなきゃないよ。 俺も(相手)の力になりたい。 何かあったら、遠慮なんかしないで本当の兄妹みたいに何でも話してくれ。 どんなくだらない事だって笑って聞くし、困ってたら俺なりに真剣に答えるから。 (相手)だって大切な人だからな? その証拠に、(相手)のこと心配して涙まで流したんだから。 〕 この文章を送信した時には、更に何が何だか訳が分からなくなっていた。 泣いていたのか笑っていたのか寝呆けていたのか分からない。 でも、会ってハッキリと自分の気持ちを伝えたかった。 そうしなきゃ一生ダメな男で終わる気がした。
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597 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:12:19 ID:9uVhF1n3 - 次の日の夕方、教師が俺の家まで迎えにきた。親が出てきて最後まで俺を引き止めた。
何も聞かずに家を出た。教師も反対した。 結局、親が諦めて親戚の家に電話してくれたおかけで泊まる場所は確保できた。 俺は車の中で教師に全てを話した。 教師は小馬鹿にする様子も、反対する様子もなく最後まで黙って話を聞き終えると、 冗談っぽく「おいおい、思い余ってその子のこと殺すなよ〜?」と言った。 俺は冗談には乗らずに『大丈夫、あんな大切にしてきたんだ。 殺したりなんかしねーよ。』とだけ返した。 そしたら教師は「そうか〜、まぁ親には“ケジメをつける”とだけ言うんだな。 女に会うなんて言ったら怒られんぞ。」と言ってくれた。 教師の言葉に感謝しながら『あぁ‥それは分かってる』とだけ答えて、 それから現地に着くまでは再び世間話や冗談を言い合っていた。 現地に到着して、親戚の家に行く前に祖父の墓参りをしていこうと思ったけど、 既に空が暗くなっていたので墓の場所を見つけるのは不可能だったため、 仕方なく寺の前でだけ手を合わせ親戚の家に向かった。 朝‥ 朝食を終え、駅まで車で送るという親戚の話をなんとか断り、 彼女と待ち合わせているコンビニへ向かった。 「着いた」というメールを受信してから30秒ほど経った頃に彼女が自分の前に現われた。 そこには、化粧など全くしていないのに誰よりも可愛い、 俺の理想の女が立っていた。 しばらくたわいもない話しばかりしていたけど、彼女は常に考え事をしているようだった。 彼女から「12時20分のバスで帰る」と言われた瞬間に、 胸の奥から抑えきれない感情が溢れだしてくるのを感じた。
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598 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:19:21 ID:9uVhF1n3 - ここから先は会話が主体の文章となります。
メールの時と同じく『 』が自分、「 」が相手の発言です。 『そっか‥ずっとお前に言いたい事が山ほどあったのに、 言葉にしようとすると急に言えなくなるんだな』 「そうだよ!言ってよ。」 『あのさ‥』 肝心なところで声が詰まってなかなか言葉が出ない。 『あのな‥俺、お前にあんなこと言われちまったけどさ‥ 俺、これからもずっとお前のこと想ってる』 「‥。」 『でもな、お前は俺の事なんか気にしないで お前の好きな人を追い掛けていて欲しいんだよ』 「‥うん」 『これから将来な、お前に彼氏が出来て‥もしかしたら俺にも、 俺にも彼女が出来るかも知れないけどさ‥今は‥今だけは‥ いや、ずっと信じていたいんだ』 「‥何を?」 『うまく言えないけど、‥お前を信じたい。未来を信じたい。 ずっと俺たちが結ばれるってさ‥信じたい。』 「‥ん、」 『どうした‥?』 相手の顔に目を向けると、うつむきながら目を擦っている姿が飛び込んできた。
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599 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:20:39 ID:9uVhF1n3 - 相手の頭を撫でながら『なぁ、好きな人のこと、絶対に諦めんなよ。ずっと見てるからさ。』
と矛盾した事を言ってみたものの、体中が震えて上手く喋れない。 寒くて震えているのか、泣きたくて震えているのか、自分でも分からなかった。 『絶対に諦めんなよ?途中で泣き入れんなよ? もし途中で挫けそうになったら俺に言えよ?必ず応えてやるから』 「‥ホントは私の気持ち、(俺)に言いたくなかった。言わなきゃないって思ってたけど 言えなかった‥。 気持ちが他の人に向いてるのに毎日(俺)と電話とかメールしてる自分が嫌だった‥」 『この間、お前が素直な気持ちを言ってくれて嬉しかったよ。 無理だって分かってたけど気付いた時には本気で惚れてて、もう止まらなかった。』 「‥だから言いたくなかった」 『いいんだ、お前は好きな人を追い掛けろって』 「うん‥」 『俺が今言ったみたいにさ、好きなら絶対に伝えなきゃ駄目だからな。 あと、体に気を付けて風邪ひかないように怪我もしないように‥それから‥』 「分かってる。(俺)もね」 『ああ、それから‥これからも自分の気持ちに素直に‥ いや、何が言いたいのか分かんねーけど、お前に出会えて良かった』 「‥友達とも約束してるから」 『何を?』 「向こうの人が引退してちゃんと進路も決まったら‥自分の気持ちを言うって‥」 『そっか。頑張れよな。でもな?もし自分が待てないって言うなら、 進路とか何とか言ってないで素直に伝えていいと思うんだ』 「‥うん」 『大丈夫か?ほら、拭いてやるから』 「いいよ」
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600 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:21:53 ID:9uVhF1n3 - 相手の涙を拭いてやろうとして取り出したポケットティッシュは破れて使えなかった。
最後くらいカッコつけたかったんだけど。 『やっと会えたのに‥離れたくない‥離したくない‥。』 「‥。」 『お前に惚れ込んで突っ走ってた馬鹿な男がいたこと忘れんなよ?』 「うん」 『困った事があったら何でも言えよ?お前は妹なんだからさ!』 「うん、お兄ちゃんだもん!」 『ほら、指切りだ。』 「うん」 『‥。』 「‥。」 『何か言えよw』 「‥絶対に泣かないって決めてたのに」 『ヘッ 俺は約束通り泣かなかったぜ?w』 「うんw」
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- バイクにまつわる恋愛話 27th
602 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:23:06 ID:9uVhF1n3 - 『でも、一つだけ。ホントはお前に会いにくる前、友達と
“嫌われるまで頑張ってくる”って約束してたんだけど、 俺にはやっぱお前に嫌われる度胸なんてねーや』 「嫌いになんてならないよw」 『あとさ、最後に』 「ん‥?」 ここで相手を抱き締めて頭を撫でた。 『なぁ、約束だからな?信じてるぞ?』 「うん」 『初めては取っとけよ?』 「馬鹿w」 『そろそろ行くか。』 「うん」 『水溜まりあるぞ、こっちから回り道して‥』 「もう飛んじゃったもん♪」 『お前はいつもそうやって俺のこと待たねーで先に行っちまうなw』 「えへ♪」 『でも男って損な役回りだぜ』 「なんで?」 『だってよ、お前から付き合うかって言ってきたときにカッコつけて “気持ちの整理がつくまで待て”って答えたらこのザマだぜ?w』 「えへ♪」
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- バイクにまつわる恋愛話 27th
603 :346[sage]:2007/09/23(日) 00:23:53 ID:9uVhF1n3 - バス停にバスが到着し、相手はバスに乗り込んでいった。
俺が必死で笑顔を作って右手の親指を立ててgood luckの合図をすると、 相手も真似して同じ合図を返してくれた。 次第に相手の笑顔が崩れ、バスが出る頃には泣き顔に変わっていた。 これで最後‥ どうにか泣かずに彼女を見送ってやる事ができた。 彼女と付き合わなかったお陰で、今までヤメていたタバコも再び吸う事ができる。 久々に口にしたタバコは美味くなかった。 ポリシーだと言っていた時代遅れの髪型も切らずに済む。 ピアスの穴もふさがずに済む。少しだけ最近の歌を知ることが出来た。
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- 【ラーメン二郎】バイク便スレ 103【杯目】
858 :774RR[]:2007/09/23(日) 14:52:55 ID:9uVhF1n3 - 首都高の実質値上げで大手でも中長距離が多い梅Qに止めがさされたな。
今まで、無駄にバイク便を使ってた企業で持ってた梅Qも ライダーが梅Qにいる目的の中長距離が減るだろうからライダー減は必至。 更なる素人化が進み、どうせ高い金を払うなら中小のベテランそろいの 会社に移行する可能性大だな。 値上げも出来ず、ライダー定着とライダー増の為に歩合を上げなければ 会社の体制維持もままならず、そこへ高速料金値上げ。 ETCを会社負担でつけさせたとしても、バイクを乗換えが早い便ライダーの ETC取り付け費用をすべてまかなうこともままならず、ETCカードを契約 すら出来ないライダーの為にETCカードを会社で貸し出し管理しなければ いけなくなる。 会社の取り分が少なくなれば、今現状の規模では赤字に転落する可能性大だ。 梅Qが赤字になれば、銀行融資の可能性がないこの会社にホールディングの 資金を投入して終了。
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- 【ラーメン二郎】バイク便スレ 103【杯目】
867 :774RR[]:2007/09/23(日) 22:08:00 ID:9uVhF1n3 - バイク便は人生諦めた人たちの溜まり場になった原因は某大手が金満に
走って、良質なライダーが他業種に行ってしまったため。 料金値下げしても良質ライダーの歩合アップでライダーは定着したし 良質ライダーが多ければ新人も入ってくるし、良質ライダーに刺激される。 会社の言うこと聞かない良質ライダーに嫌がらせしたり干したりして 辞めさせなければ、料金下がっても人生諦めた人たちの溜まり場には ならなかったはず。 言うこと聞かないのにもいろいろあって、会社に居るのに会社に批判的なのは 会社を思ってのことで、もし、本当に駄目会社ならとっくに居なくなってる わけだ。会社の経営陣が幼稚すぎて、批判=会社の方針に楯突いてると感じると とっさに敵と認識してしまい嫌がらせが続く。いい年して幼稚な経営陣が将来的 に大人になる事はないので、辞めて正解だったのだろう。 ライダーが生活ぎりぎりなのに経営陣が高級車に乗ってるような会社の 経営陣はそもそも社会資本という考え方が無く、社長という言葉に自分が酔ってる だけで、働いてる者は迷惑。そういう会社は人の入れ替わりが激しいため 常に嘘の都合のいい求人広告等だして募集しているし、ライダーもやる気が 感じられないため、お客も新規が来ては既存がいなくなるを繰り返す。 ようは、経営者が馬鹿だと、ライダーもお客も美味しい餌に食いつくけど それが実は美味しくないと気がついて離れていく、そうすると、もう その美味しい餌には食いつきが悪くなる。
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