- 第70期王将戦 Part63
54 :名無し名人 (ワッチョイ 5f10-lB9F)[sage]:2021/01/12(火) 08:44:26.75 ID:G1xmCHQW0 - 貫禄の2文字はこの人のためにある。
「(終盤は)寄せにいって自分の王が詰まなければ勝ちだろうと思ってはいました」。 開幕勝利を飾った渡辺は一言一言を明快に発しながら一局を簡潔に取りまとめた。 異例の77手に達した第1日。 転じてこの日はトッププロ同士の対決にふさわしい長考の応酬だ。 封じ手の▲5五歩は「いろいろあり、いくらでも考えたいところだがそういうわけにもいかない。 成算がそんなにあったわけではなかったんです」と心境を吐露する。 しかし、この心の迷いは対する永瀬をも迷わせていた。 △同銀直の応手に63分を消費させる。 自らも昼食休憩明けの81手目▲6八同飛(第1図)に77分もの時を投じたが、この時点ですでに流れは渡辺に傾きつつあった。 「明快さに欠ける局面がずっと続いていた。なかなか決め手がつかめない展開でした」 勝利を意識したのは107手目▲5三同飛成と大駒を切り、さらに109手目▲5四銀と永瀬王に迫った時点。 「でも駒をたくさん渡していたので頓死は気にしていましたが…」。 単純な見落としがないかを丁寧に確認しながら、着実に勝利をたぐり寄せた。 「ミスター開幕戦」と呼んでいいだろう。過去5度の王将戦登場で、第1戦はことごとく制している。 初登場の第62期(13年)で佐藤康光王将を退けて以来、昨年の第69期(対広瀬章人八段)まで5連勝。 そしてこの日の快勝劇。会場は全て掛川だ。 「3つ、4つと勝っていくと得意なのではと思うので、それがいい結果になっているのでは」と、はにかみながら分析する。 ミスター開幕戦はミスター掛川でもある。 順位戦を免除されている影響で、昨年11、12月の2カ月間はわずか2局だけ。 今王将戦は12月11日の竜王戦ランキング戦以来、1カ月ぶりの真剣勝負に不安を抱いていたが「久しぶりの対局だったがそれなりに指せた。 またここから調子を上げていきたい」とポジティブムードは全開だ。 たかが1勝、されど大きな1勝。自身初の3連覇が視野に入る。
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57 :名無し名人 (ワッチョイ 5f10-lB9F)[sage]:2021/01/12(火) 09:36:00.62 ID:G1xmCHQW0 - ◆渡辺明王将
(前夜は1時に就寝) 7:00 起床。朝食は取らず 8:24 宿泊先ホテルからタクシーで対局場へ 8:48 対局室に入る 8:49 一礼し駒並べ 8:52 初日の指し手を再現 9:00 封じ手開封。▲5五歩を指す 9:02 対局再開 9:04 用意されたブランケットを膝にかける 10:30 午前のデザート(フレッシュキウイジュースと同オレンジジュース) 12:03 頭を抱え体を2つに折り気味にし熟考 12:30 手番で昼食休憩。控室に戻り天ぷら、温かいうどん、フルーツ盛り合わせ。ここまでで4手しか進まず 13:29 対局室に戻る 14:27 上半身を伸ばし記録係の棋譜をのぞき込む 15:00 午後のデザート(フレッシュキウイジュース、同オレンジジュース)2日間でキウイ4連発! 16:00 相手が離席中に直前に指した▲8八王の位置を指先で直す 18:46 永瀬の投了に一礼 18:46 両対局者へのインタビュー 18:53 感想戦開始 19:26 感想戦終了 19:32 記念撮影に応じる 19:44 対局場からタクシーで宿泊先へ 20:30 ホテルの自室で夕食(メニューはエビのチリソース、揚げ・蒸し点心、スープ、ご飯、牛肉の細切りあんかけ焼きそばなど)
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58 :名無し名人 (ワッチョイ 5f10-lB9F)[sage]:2021/01/12(火) 09:38:09.46 ID:G1xmCHQW0 - ◆永瀬拓矢王座
(前夜は0時に就寝) 7:30 起床。自室で洋定食(メニューはコーンフレーク、オムレツ、ベーコン、クロワッサン、コーヒーなど) 8:22 ホテルからタクシーを利用し対局場へ 8:40 対局室に入る。カバンから扇子、黒色のポーチを取り出す 10:04 あぐらから正座に座り替え応手△5五同銀直 10:30 午前のデザート(フレッシュイチゴジュース、ホットコーヒー) 11:13 △6八歩と敵陣に手を伸ばす 12:30 昼食休憩。控室に戻りビーフカレー、サラダ、フルーツの盛り合わせは2日連続。関係者に座布団2枚要求 13:14 対局室に戻る 13:30 対局再開 15:00 午後のデザート(フレッシュイチゴジュース、抹茶)2日間でイチゴ4連発! 15:32 持ち込んだ栄養ドリンクを飲み、上着を脱ぐとワイシャツの裾が出ていた 15:41 ティッシュを2枚取り、はなをかみ、消毒薬で手を拭う 18:22 秒読みのため記録係の前にアクリル板が設置される 18:42 1分将棋に突入 18:43 頭を下げ投了 19:26 感想戦終了 19:30 対局場を出る 20:00 ホテルの自室で夕食(メニューは刺し身の盛り合わせ、天ぷらなどの掛川御膳、エビのチリソースなど) 21:36 新幹線で一足先に帰宅の途へ
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78 :名無し名人 (ワッチョイ 5f10-lB9F)[sage]:2021/01/12(火) 12:17:44.98 ID:G1xmCHQW0 - スポニチ
http://pbs.twimg.com/media/ErgCMUtUUAUyism.jpg
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108 :名無し名人 (ワッチョイ 5f10-lB9F)[sage]:2021/01/12(火) 15:05:07.26 ID:G1xmCHQW0 - http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/1d/93e36f71e9fc4799fe066baf94da4cb4.png
封じ手の局面はかなり手が広くて迷いました。 ▲72角や▲26角から馬を作るだけの手は△86歩の反撃が嫌だったので、▲55歩を選択。 ▲55歩以下の変化は多岐に渡るので、1日目の夜はかなり考えました。 http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/04/58762e16f1b6a6981b47820c5ea3ffe8.png 終盤、明快な決め手が掴めなくて焦りましたが、ここで49分あったので、読み切ることが出来ました。 金銀4枚と飛角を渡すものの、▲78飛▲54角が効いているのと上部は先手の駒が多いので、詰まないかなと。 久々の対局だったのでどうかと思っていましたが、ここから続いていくので、頑張っていきたいです。
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