- 羽生善治は大山康晴に追いつくことができるのか?24
204 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 08:17:52.41 ID:uB8guq7G - 七冠当時の羽生は今の藤井棋聖と比べると相当に弱い
今の羽生は間違えることが増えたと言われているが、ソフトでチェックされるからそんな気がするだけで七冠当時の羽生も同じくらいに間違えている むしろ、序盤作戦が緻密になったぶん今の羽生のほうが強くなっている つまり、現在の4強(藤井、渡辺、豊島、永瀬)は七冠当時の羽生より強い 25歳の羽生が現在の4強より弱いのに七冠を獲得できたのは、何度も指摘しているように当時は今の4強ぐらい強い相手がいなかったからだ 今の羽生が25歳のときの羽生と強さが変わらないのにタイトルを獲れないのは、当時の相手より強い棋士が4人もいて、その上、レートが50も違わない棋士が6,7人もいるからだ だから、挑戦者になることすら容易でなくなっているのだ 1995-12-31のレーティング表 https://i.imgur.com/oPIBXRt.png
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205 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 10:31:26.71 ID:uB8guq7G - この1995年のレーティング表を見るといろんなことがわかる
まずA級棋士だ A級棋士は名人を含めて11名なわけだが、ベスト20位以内に9名しか入っていない(2020年は全員20位以内に入っている) 20位までに入っていないA級棋士は31位の加藤一二三九段1607(55歳)と34位の有吉九段1601(60歳)だ 高齢でも二人はA級だった 全対局に全力投入は無理でも順位戦だけはA級に踏ん張ることができていた なぜ、高齢まで踏ん張ることができたのか その答えもこのレーティング表の中にある 当時30代だった谷川世代がレーティング20位以内に3人(谷川、高橋、島)しか入っていない この世代の強さが今一つだったので有吉、加藤の高齢A級が可能だったのだ このレーティング表にはほかにも大きな特徴がある B1棋士が佐藤康光しかいない B2棋士も丸山と藤井猛だけでC級の棋士が8名もいるのだ その象徴が、レーティング2位が深浦五段(C2.4組)だということだ 現在のレーティング表と比較するとその異常さがよくわかる 2020年現在C級棋士でレーティング20位以内なのは10位の佐々木大地五段(通算221局0.706)と15位の大橋六段(通算173局0.723)だけだ 異常なのはC級棋士の数だけではない レーティング20位以内に20代棋士が総勢15名も入っているのだ 若手の活躍が目立つ現在でも20代棋士はレーティング20位以内に7名しかいない あらゆる角度からみても異質なこの1995年のレーティング表を詳しくみていこう
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207 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 11:01:15.69 ID:uB8guq7G - やはり真っ先に注目が走るのは深浦五段がレーティング2位だったということだ
これは驚き以外の何ものでもない 深浦五段が藤井棋聖のような実力がある棋士であったならば驚かないが、そんなことは誰も信じないだろう これだけでも、2020年と1995年では棋士の実力のレベルが桁違いに異なることに気付くはずだ やはり、羽生七冠が可能だったのは、C級2組、竜王4組の深浦五段がレーティング2位になれたことに象徴されているように、1995年のレベルが低かったからと見るのが妥当だろう 百歩譲って、羽生七冠が藤井棋聖と同等の実力だったと仮定すると、今の羽生九段の実力は深浦五段程度ということになる そして、2位以下がレートで170以上も離れているのは当時のレベルが低いことの証明にしかならない
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208 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 12:16:16.34 ID:uB8guq7G - 有吉は、羽生が25歳で七冠を獲った年までA級だった
木村王位が46年振りに更新するまでは最高齢での初タイトル獲得(36歳)の記録をもっていた 大山には4回挑戦して一度もタイトルを獲れなかった36歳の棋士が自分より勢いがある24歳の中原棋聖からタイトルを奪取したのだ それまでは無敵時代の大山への挑戦だからタイトルを獲れずにいた どんだけ無敵時代の大山が壁になってたかということだ 大山が49歳のとき初タイトルを獲得した有吉棋聖 羽生が49歳のときに初タイトルを獲得した木村王位 二人の境遇は似ている 豊島王位から4-3でタイトルを獲得した木村王位をタイトル1期だけの棋士と過小評価する将棋ファンはいないはずだ 中原棋聖を3-2で破ってタイトルを獲得した有吉も同じだ 「タイトル1期だけの棋士」と過小評価される棋士ではない
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209 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 12:16:59.36 ID:uB8guq7G - 素直になれば誰でもわかる
昔のトップ棋士は筋金入りで真底強かった だから塚田も丸田も升田も、花村、二上、有吉、加藤、内藤も、次世代の棋士に負けないほど長持ちした 丸田祐三九段は65歳までB1に在位していた これは加藤一二三の64歳B1在位より長い 升田大山の兄弟子だった大野源一は53歳までA級、62歳までB1だった 昔だから長持ちしたとかじゃなくて真底強かった棋士以外は早々にC級まで落ちていっているから今と変わらない 若い棋士には勝てなくなるのが当たり前の将棋界で異例に強い棋士がいた そんな筋金入りの棋士らを相手に無敵時代を作った大山の強さは尋常なものでなかった だからこそ、どんだけ棋力が落ちても69歳まで生涯A級棋士を続けるには十分すぎる棋力があった そんなこと素直になれば誰でもわかる
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210 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 12:19:10.91 ID:uB8guq7G - 羽生世代に強い棋士が集中したというのは錯覚だ
大山ほど強くなかった羽生に勝率3割台の棋士が強いといえるかどうか 羽生に勝率3割台でもタイトルに挑戦したり、タイトルを獲ったりできたのは羽生以外は横並べだったからともいえる 羽生のライバルで残っているのは康光だけで既にB2以下にまで落ちている棋士がいる 決して強い棋士が集中していたとは言えない 今は棋士全体のレベルが違うからという言い訳は通用しない 有吉が60歳までA級に残れたのは有吉が30代のA級のレベルより30年後のA級のレベルが格段に低いからだ 1935年生れの有吉の30年後というと1965年生まれの棋士、まさに谷川世代だし、1940年生れの加藤一二三の30年後というのは1970年生れの棋士、すなわち羽生世代にほかならない 同様に計算して1919年生れの丸田九段のB1在位を許したのは59年以降に生まれた棋士、すなわち谷川世代だし、1940年生れの加藤一二三のB1在位を許したのは羽生世代以降80年まで生まれた棋士ということになる 丸田や加藤は60歳すぎてもそれら世代のトップと張り合うことができたのだからレベルが低かったのはどっちなのか誰でもわかるだろ
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216 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 12:50:17.81 ID:uB8guq7G - 升田と同じく、大山と20回(2-18)タイトル戦を戦った二上は30歳年少の谷川と4勝5敗だった
最後に56歳で1勝1敗だったから全くの互角 全盛期にタイトル戦で当たれば二上が勝ったのではないか ここにも大山のライバルだった棋士のレベルの高さが示されている ちなみに、加藤一二三は47歳まで谷川と11勝12敗と互角、内藤は49歳でも10勝9敗と谷川をリードしていた
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217 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 12:59:05.12 ID:uB8guq7G - >>213
加藤22歳、二上30歳は谷川と同等かそれ以上の棋士 それほどの棋士にレートで200の差を付けた大山の強さは尋常じゃないね 深浦五段に170の差をつけるのとは訳が違うよ 二上は「次は自分の時代がくる」と信じていた男 世が世ならば谷川ぐらいの実績は残していたはずだった 二上の誤算は大山が40代に入っても力が逆転しなかったこと 大山は20代の二上には80の力で勝っていたのかもしれない まさに巨像と呼ぶにふさわしい棋士が大山
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219 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 13:20:27.91 ID:uB8guq7G - 『渡辺明の思考』(2014年)58P
要旨抜粋 ──羽生世代として生まれていたら、羽生さんの七冠制覇を阻止していたと思いますか 渡辺 わからないんですよ。あの頃の時代のからくりは。 ──からくり? 渡辺 羽生さんが七冠を制覇しましたよね。でもその後に森内さんや佐藤康さんはタイトルを奪った。七冠を阻止できなかったのに盛り返した。そのからくりがわからない。 ──七冠を制覇するくらいだから突出した力があったはずなのに。 渡辺 そう、七冠達成前と達成後の力関係がわからないんです。 ──言われてみればそうですね。 渡辺 七冠達成のあと、羽生さんは次々にタイトルを失いました。一番悪いときは王座一冠まで後退したわけですよ。それだけタイトルを独占していた人が、一気に失うなんて。 ──七冠達成が奇跡的な巡り合わせだっただけで、その後の取ったり取られたりが自然なのか。それとも七冠達成時が棋力、体力ともに最高到達点で、徐々に力が落ちていっているのか。 渡辺 しかし2014年現在の羽生さんを考えると、力が落ちたとも思えない。 もちろん周囲の人々の成長など兼ね合いもありますが。 あのときだけ何かあったのかなぁ。逆に七冠のときには何があったのか知りたいですよね。 将棋ライターの方々にはそのあたりを調べて書いてほしいな
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222 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 17:32:21.25 ID:uB8guq7G - 羽生のデビュー 1985年12月
康光のデビュー 1987年3月 森内のデビュー 1987年5月 丸山のデビュー 1990年4月 郷田のデビュー 1990年4月 藤井のデビュー 1991年4月 森内の次からは三段リーグになって昇段が遅れた 聡太のデビュー 2016年10月 2021年4月に19歳四段が誕生すれば丸山と変わらない早さなので、藤井の同年棋士の誕生がまだないのは不思議でもなんでもない 現在三段リーグの未成年棋士 この中から丸山、郷田、藤井猛級の棋士が出てくるだろう 森本18歳 4-3 伊藤17歳 5-2 上野16歳 6-2 狩山17歳 6-2 古賀19歳 5-2 吉田19歳 5-3 広森19歳 5-2 中西18歳 4-4 高田17歳 2-6 片山15歳 3-4 斎藤19歳 2-6
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227 :名無し名人[sage]:2020/07/21(火) 22:42:46.83 ID:uB8guq7G - >>226
その谷川も勝率にムラがある棋士だから羽生は王将戦以外あまり谷川と当たることもなかった 96年に竜王戦で当たったときは1-4で負けている 全タイトルで当たらなかったから七冠獲れたようなもん
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