- 羽生善治は大山康晴を超えることができるのか? 10
514 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 06:08:39.38 ID:ZvBLJD7L - 誰が一番強い棋士なのか?
実績で一番なのは誰なのか? この疑問に取り組むために後半一致率に着目してみた 序盤(前半40手)を除外した一致率(“後半一致率”)が高い棋士ほど中終盤が強いはずだからだ 結果は、まさにその通りになった 後半一致率が70%以上の棋士にはレーティング上位の棋士が名を連ねた まだ、1月から解析を始めたばかりなので好不調がそのまま出ている それが>>501である 比較参考のために藤井七段の2018年の“後半一致率”を調べた 今年の藤井七段は快調な滑り出しとは言えないことが、数字にも現れている だから年間を通したランキングは当然違ってくるだろう そのため、一致率が70%未満の棋士は名前を伏せてあるが極めて棋力に連動している感触を得ることができた 無冠となった羽生九段は1995年の羽生より後半一致率が低下している 一方で無敵時代の大山名人は現代棋士に伍してもトップクラスの数字だ さすがというほかない それだけでなく、相手棋士の後半一致率を比べると、大山名人の相手(升田、二上等)のほうが全体的にレベルが高かったことが数字にハッキリと現れている もうひとつ、奨励会三段という「棋士」が1995年の羽生七冠と遜色ない数字を出していることが現代将棋の特徴となっている つまり、ソフトの手をなぞる将棋が流行して序盤ばかりでなく40手以降の中盤にまで深く食い込むようになったのが大きく影響している とくに相居飛車で短手数(100手以内)で終わる将棋に顕著となっている 棋力の差は研究から全く離れた終盤に、とくに短手数で決着がつかず終盤が長くなる将棋に現れることになる
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515 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 07:14:22.78 ID:ZvBLJD7L - 最強棋士は誰か
プレテストで“後半一致率”の有効性が確認できたので本格的に検証を始動することにした 調査要綱 棋譜データベースにある棋譜を年間を通して解析する 期間:2019/1/1〜2019/12/31 棋譜解析:ShogiGui(depth15) 解析ソフト:dolphin1.01/illqha3 仮説:illqha3 D15との一致率が高い棋士は棋力が上である 仮説の根拠としてillqha3 D15の棋力が並外れて高いことが上げられる dolphin1.01/illqha3のレートは4370 Gikou2 D15 はGikou2より240低いと実証されている そこからの推測で、illqha3 D15のレートを4130と想定すると、 ソフト基準レートでトップ棋士の上限が3300なので、illqha3 D15はトップ棋士との推定勝率99%になる よって、プロ棋士相手ならdolphin1.01/illqha3は「神」と呼べる実力上位のソフトである 仮説に立脚して、大山についてはすでにデータ化してある1964年と1966年を再度解析して比較する 羽生については現在と比較できるように1995年の羽生の解析をやり直すことにした
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516 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 10:00:55.31 ID:ZvBLJD7L - ソフトの手をなぞることができる今の棋士より、一手一手を自力で考えて指していた大山のほうが一致率がよい
年間全局を通した後半一致率の平均!が80%なのだ 如何に無敵時代の大山が強かったかを示している 同時に、大山に対してA級棋士ですらそのほとんどの棋士が2割すら勝てなかったのも理解できる 無敵時代の大山に4割以上、3割前後と善戦した升田、二上、有吉、加藤といった棋士の実力が今のトップ棋士並、あるいはそれ以上であったことも理解できよう
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517 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 10:06:37.94 ID:ZvBLJD7L - 全盛期の大山の強さを知らないと大山に3割も勝てなかった二上、内藤、加藤が弱い棋士に見えてしまうが、とんでもない
全盛期の大山は、中原、谷川、羽生より強い棋士だったから当然の結果なのだ 大山はどのくらい強かったかは大山の全盛期に対戦したA級棋士とのデータでわかる 原田に25勝2敗(0.926) 坂口、松下、広津、高柳、南口に まとめて42勝6敗(0.875) 花村に43勝9敗(0.827) 五十嵐に14勝3敗(0.824) 高島に23勝6敗(0.793) 加藤博二に21勝6敗(0.778) 大野に23勝7敗(0.767) 関根に18勝6敗(0.750) 灘に28勝10敗(0.737) 松田に25勝10敗(0.714) 大山の相手はA級棋士以上がほとんどだった ならば、これだけA級棋士に差をつけながら、勝率が7割を越えなかったのはなぜか それは、30代には升田との対局数が圧倒的に多かったから 40代には中原との対局が圧倒的に多かったから そして、50代は中原との対局が多かっただけでなく、差が縮まってきた米長、加藤との対局が多かったからだ このようなわけで、30代は升田との対戦を除外するだけで、 40代は中原との対戦を除外するだけで、 50代は中原、米長、加藤との対戦を除外するだけで、大山の無敵ぶりはもっと実感できることになる
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518 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 10:17:15.49 ID:ZvBLJD7L - 二上、内藤の負けっぷりが良すぎるから盤外戦術のせいとか冗談にされるけど、これを見たらそんな次元で大山が強いのでないことは明らかだ
盤外戦術は受けなかったと証言している加藤一二三も全盛期の大山には3割も勝てていなかった そして、データはA級棋士との差は手合い違いであることをまざまざと示している これだけではない B1棋士はまったく大山に勝てていない 対本間 7-0 対佐伯 6-0 対富沢 6-0 対長谷部 9-1 大山はずば抜けて強かったのだ 大山が全盛期をすぎた50代に対戦したA級棋士とのデータからも無敵時代の大山がどれほど強かったかがわかる 佐藤大五郎に17勝1敗(0.944) 石田に15勝4敗(0.789) 桐山に28勝10敗(0.737) 大内に24勝10敗(0.706) 勝浦に23勝11敗(0.676) 森に16勝11敗(0.593) この中で最も勝率が低い森九段に対しても59歳までは12勝6敗(0.667)だった
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521 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 11:48:54.18 ID:ZvBLJD7L - 大山の全盛期振り返りおさらい
月1局を厳選で紹介 後半一致率をdolphin1.01/illqha3(depth15)で再解析 第1弾 19640116 王将戦 90手にて後手大山の勝ち 二上 大山 後半一致率:76% 100% 一致数:15/25 25/25 第2弾 1964-02-07 棋聖戦 97手にて先手大山の勝ち 大山 升田 後半一致率:100% 64% 一致数:29/29 18/28 第3弾 1964-04-22 名人戦 103手にて先手大山の勝ち (3月は対局なし) 大山 二上 後半一致率:90% 77% 一致数:29/32 24/31
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523 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 11:53:58.64 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第4弾
5月(3局)は良棋譜なし その替わり6月は対局2局のみながら良局あり 1964-06-09 名人戦 105手にて先手大山の勝ち 大山 二上 後半一致率:93% 71% 一致数:31/33 23/32
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524 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 11:59:25.78 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第5弾
7月のベスト局がこれ 1964-07-30 棋聖戦 109手にて先手大山の勝ち 大山 関根 後半一致率:97% 61% 一致数:34/35 21/34
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526 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 12:04:56.40 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第6弾
8月は対局2局だけ 1964-08-03 王位戦 142手にて後手大山の勝ち 二上 大山 後半一致率:74% 96% 一致数:38/51 49/51
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527 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 12:10:04.76 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第7弾
9月のベスト局がこれ 1964-09-14 王位戦 115手にて先手大山の勝ち 大山 二上 後半一致率:94% 56% 一致数:36/38 21/37
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528 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 12:15:08.80 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第8弾
10月の対局は1局のみ その局がこれ 1964-10-30 十段戦 102手にて後手大山の勝ち 升田 大山 後半一致率:51% 96% 一致数:16/31 30/31
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529 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 12:21:44.84 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第9弾
11月の対局は3局のみ その中の1局がこれ 1964-11-13 最強者決定戦 80手にて後手大山の勝ち 内藤 大山 後半一致率:65% 95% 一致数:13/20 19/20
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530 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 12:25:36.28 ID:ZvBLJD7L - 大山全盛期振り返り第10弾
1964-12-25 十段戦 101手にて先手の勝ち 大山 升田 後半一致率:93% 70% 一致数:29/31 21/30 これで月1局のみという条件で大山の年間ベスト10の局がそろったことになる あとはデータを集計する作業を残すのみとなった
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532 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 12:59:39.67 ID:ZvBLJD7L - 大山名人の無敵時代の年間ベスト10局の集計
(ただし、月1局のみに限定) ○ベスト局平均の手数 104.4手 ○後半一致率平均 95.4% ○一致した指し手の集計 311/325(一致率95.7%) 大山最高! ここに、大山が無敵だった理由=19期連続全タイトル獲得、10年連続全タイトル戦50回連続登場の神業が可能だった理由がある 大山はここ一番の絶対負けられない対局で持てる力を最大に発揮できる棋士だった
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534 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 13:10:58.85 ID:ZvBLJD7L - >>531
その理屈は前半と後半が矛盾していることに気付かないの? その理屈で文章を後半に続けるとしたら だからさすがの大山でも無敵でいられたのは43歳までで、その後はタイトル戦でも精彩を欠くことが増えてきた それでもタイトルを維持できたのは、大山が桁外れて強かったからにほかならない とはいっても棋力の低下はどうしようもなく、遂に最後まで死守してきた名人の座も49歳で中原に渡すことになってしまった 大山の無敵時代は35歳からの全タイトル戦連続登場が50回で途絶えた10年間であった
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590 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 16:25:54.56 ID:ZvBLJD7L - >>568
年齢差を考慮するという意味がわかっていないようだな プロ棋士は44歳以降は全盛期の力を出せなくなることを考慮して成績を見ないと比較できないんだぞ 中原の成績 対谷川 43歳(1990年)までは中原の31勝30敗 対大山 43歳までの大山とは1局も対戦がないから直接比較は不可能 対加藤の成績は中原より大山のほうがよい 中原は加藤より7歳若く、大山は加藤より17歳年長であるから間接比較で明らかに中原より大山が強かった 対米長も中原より大山のほうが成績がよい 米長は4歳若い中原より20歳上の大山に負け越した 大山が54歳のときまでで11勝30敗(0.268)と大きく負け越していた 大山の対谷川の成績は39歳も歳が離れているから話にもならない しかも、大山59歳のときで3勝3敗であるから無敵時代の大山のほうが明らかに谷川より強い 仮に谷川と中原が互角だとしても、無敵時代の大山はそのどちらよりも強かったわけだ その谷川が43歳まで羽生世代と互角に戦っていたわけだから羽生世代も大山にはかなわない 肝心の羽生自体が68歳の大山に負けてしまっている 無敵時代の大山とは手合い違いも甚だしい それが、大山と羽生の後半一致率の違いになっているんだよ
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592 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 17:09:13.61 ID:ZvBLJD7L - >>537,540
ちょっと無知が過ぎるぞ タイトルホルダーのサイトを見たこともないのか http://kishibetsu.com/title/1026T.html 大山の無敵街道がスタートしたのが35歳で、そこから17期連続全タイトルを獲得している 1期だけ王将戦2-4があったが、そこから19期連続獲得して自己の持つ全タイトル連続記録を更新した この10年間が大山の無敵時代だぞ 大山全集を並べた棋士の中川に言わせると、居飛車も振り飛車も使い分けていた30代後半が一番強かったらしい
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593 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 17:12:03.83 ID:ZvBLJD7L - >>591
アホか 棋力が落ちている44歳以降に負け越していても弱いことにはならない 逆に棋力が落ちている44歳以降にも勝ち越しているなら強いと言える 羽生オタは当たり前の常識も働かないようだな
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595 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 17:37:26.89 ID:ZvBLJD7L - 理解できていない羽生オタに>>593の意味を噛み砕いていうと
@羽生も天彦に6勝12敗と負け越しているのは44歳以降なので、羽生は天彦より弱いとは言わない A豊島には16勝15敗と勝ち越しているから全盛期の羽生は豊島より強かったと言える B互いに44歳を過ぎている棋士同士なら年齢的なハンディーはお互い様なので生涯成績で評価される この三点が成績を比較する基本だよ
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655 :名無し名人[sage]:2019/04/21(日) 23:59:43.85 ID:ZvBLJD7L - 1995年羽生善治の年間ベスト10局の集計
(ただし、月1局のみに限定) ○ベスト局平均の手数 121手 ○後半一致率平均 88% ○一致した指し手の集計 342/388(一致率88%) 決して悪いわけではないが、大山の95%には遠く及ばなかった 全局平均は大山82%、羽生73%で9%の差 ベスト10局でも7%の差がある この差は埋めようがない とくに、1995年七冠にあと一歩と騒がれた年ですら後半一致率の平均が73%でしかなかったのは意外であり、そこに虚像が見えてくるようだった
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