- 第61期王将戦 Part10
340 :名無し名人[]:2012/01/10(火) 01:14:48.34 ID:NdWWWmHI - 佐藤康光先生の中では棋理に適った手なのか…
|
- 【史上三人目】加藤一二三の魅力 23【1300勝達成】
407 :名無し名人[]:2012/01/10(火) 15:15:10.32 ID:NdWWWmHI - 単純に凄いんだけどね。
もし、嫌味に聞こえる人なら、もっともっとタイトル獲得してる。
|
- 羽生vs加藤 伝説の5二銀
103 :名無し名人[sage]:2012/01/10(火) 17:15:59.73 ID:NdWWWmHI - 2012年1月14日
1人の男が真っ青になり一言「負けました」と告げた。 告げられた相手はコンピューター、告げた人物は将棋連盟会長米長邦雄。 将棋界、また広く世間を巻き込んだにも関わらず将棋界に身を置きながら一名だけ知らぬ顔をしていた。いや、事実知らなかった。 米長のライバルだった男。神武以来の天才と呼ばれた加藤一二三。 翌日の朝刊に米長会長敗れるの文字を見つける。一瞬表情が曇り記憶を整理する。 そうか、昨日は…… 慌てて余所行きの服に着替える「パパ様、どこに行かれるんですか?」「千駄ヶ谷に行ってきます」「パパ様は、今日は対局は無いのですよね?」「はい、ちょっと気になることがあって」 加藤の顔には怒気があり、家族はそれ以上、尋ねる事が出来なかった。 加藤は電車に向かう。近所の奥様方にも加藤は人気だ。「先生、今日は対局ですか?頑張って下さいね」「いえ、今日は違いまして、あの、将棋会館には向かいますが対局ではなくてですね、所要です」「そうでしたか、お気をつけて」 加藤は歩を進める。自然、早足になる。 近所の猫が、加藤を見つけ自然とすり寄る。 「やあ、元気かい」「にゃあ」「今日は急ぐんだ」「にゃあ?」「すまないね、またね」「にゃあ、にゃあ」「ああ頑張るよ」 電車に乗り込んだ。やに空いた電車の中、昨年の、とちぎ将棋まつりが頭をよぎる。 確かに私も力は落ちた。米長とてだ。それでも人間対人間の芸術たる将棋で米長が機械に負けるのか? 自問自答し、いや負けるわけがないと。ともかく棋譜を見よう。それからだ。今日の電車はやけに遅いと苛々した。
|
- 【史上三人目】加藤一二三の魅力 23【1300勝達成】
410 :名無し名人[sage]:2012/01/10(火) 21:11:20.29 ID:NdWWWmHI - 加藤一二三先生が仕事を出来ない部類に分けられたら、世の中の大半は仕事が出来ない人間になる。
まあ、能力通りに仕事が出来ないなら何か納得。
|
- 羽生vs加藤 伝説の5二銀
104 :名無し名人[sage]:2012/01/10(火) 21:15:37.27 ID:NdWWWmHI - 普段、この道は今日の対局がどうなるかワクワクでたまらない道程だ。苛々しては正しい判断も出来ない。いけないと自分に何度も言い聞かす。
目的地に近付くにつれ徐々に落ち着きを取り戻した。 いつもの佇まい。千駄ヶ谷将棋会館がある。 中に入り受け付けに「おはよう。昨日の棋譜はどこにあるかな?」「加藤先生おはようございます。昨日の棋譜でしたら記録室にありますので閲覧下さい」「すまないね」 加藤は記録室へ向かう。たまたま所要で来ていた島朗が受け付けに尋ねた「加藤先生は今日、大事な対局かい?」「いえ、加藤先生は対局はございません。棋譜をご覧になりたいそうです」「そうなんだ」 島は会話を終え、あの表情は加藤先生がタイトル戦で見せた表情だ。あんな表情の先生は久しぶりだな。ろくでもない、いや、とんでもない事が起こるのか?頭を巡らせる。昨日のアレかな。まさかな。色々巡らせるが答えに辿り着かない。口には出さないが加藤の将棋が好きだ。 自分がベテランと呼ばれる様になり、自分の将棋はけして最新型ではない。 そうだ。加藤は自分くらいの歳の時は、まだまだ一級線で戦っていた。クラシカルな棒銀で若い世代を吹き飛ばす事が多々あった。そう考えたら自分は何と甘い事か。 「もう一花咲かそうか」ぼそりと呟き、うんうん頷く。 加藤先生もきっと一花二花咲かすだろうと胸の奥から闘志を沸かせた。
|