- ( ゚∋゚)阪神投手2017-11 オフ情報( ゚∋゚)
265 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 23:29:12.86 ID:Xv2O06rF - 阪神ドラフト5位・谷川昌希を社会人時代に大変身させた元プロの3人
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171231-00010003-sportiva-base 東農大時代の谷川昌希は「もどかしい投手」だった。まさに本格派というフォーム から球威十分のストレートに、キレのいいスライダーを持っていた。だが通算成績は 東都大学野球2部リーグで5勝12敗。「プロになれる素質」は持っていたが、「プロに なれる投球」にはほど遠かった。 ケガも多く、谷川は当時を「自分が投げなきゃダメだという気持ちが強すぎて、い つも無理しちゃったのかなと思います」と振り返る。 そんな男が今年、九州三菱自動車のほとんどの公式戦で投げるフル回転の働きを見 せた。そして、国際試合でも活躍し、社会人3年目で念願のプロ入りを叶えた。その裏 には、社会人生活の3年間で出会った人々の存在が大きかった。 地元・福岡の九州三菱自動車に入社して、まず出会ったのが投手コーチの山内孝徳 だ。1980年代の南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)を闘志むき出しの投 球で支え、通算100勝。“ヒゲの山内”の愛称で親しまれた現役時代を覚えているファン も多いだろう。
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266 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 23:31:04.20 ID:Xv2O06rF - >>265
「“きれいな花”に育てたくないのよ。きれいな花は、見た目はいいけどすぐに散って しまうでしょ。そうではなく“雑草の花”に育てたい。花が咲いたらたくましく、踏ま れてもまた咲くような、何年も咲き続ける花を育てたいのよ」 そう話す山内の指導で1年目(2015年)は体力づくりとフォーム固めから始め、徐 々に登板を増やしていった。 「壁にぶつかったときに『自分はこうやって積み上げてきた』というのがわかったら、 それを基本にして自分で乗り越えることができる」という山内の信条のもと、谷川は 着実な成長を遂げ、2016年、一躍ドラフト候補となった。 だが夏以降に調子を落とし、ドラフトでロッテに5位指名された有吉優樹とは対照的 に調査書は1球団からしか来ず、指名漏れとなった。このタイミングで山内が退任し、 谷川は独り立ちを余儀なくされた。 また、谷川とともに投手陣を支えていた寺岡寛治(今秋のドラフトで楽天7位指名) もBCリーグ・石川ミリオンスターズへ移籍し退社。チームの投手層が薄くなり、フル 回転を察知した谷川は、自ら足を運んでさまざまな人物を頼った。
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267 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 23:34:12.37 ID:Xv2O06rF - >>266
まず、福岡市でジムを運営する小林亮寛(こばやし・りょうかん/元ロッテ)の元 に通う回数を増やした。そこで、体の使い方・動かし方(エネルギーの伝え方)を学 び、特に重心のコントロールに時間を割いた。 体のケアに関しても、小林がロッテを退団後にアメリカ、台湾、メキシコ、韓国を 渡り歩いた経験をもとに重要性を説いた。 「海外でやっていたときは、“助っ人”なのでどんどん起用されていました。でもその なかで、“無理しながらも負担は最小限に”と、ケアは自分でしていました。これがで きなければプロでもやっていけません」 この助言を受けた谷川は「状態が悪くなったときにケアに行くのではなく、いいと きに行くようにしました」と、小林の紹介で佐賀県にある『鳥屋療術所』まで足を運 んでケアに努めた。 社会人選手にとって決して少なくない出費ではあったが、プロに行くための先行投 資だと考えて、その腕に定評のある鳥屋仁のもとに足繁く通った。 すると今年の都市対抗予選、7日間で6試合を戦うという過酷なスケジュールのなか、 谷川は5試合に登板し、うち4完投という驚異の投げっぷりでチームを5年ぶりの本大 会へと導いた。開幕戦では前年度優勝のトヨタ自動車を相手に、11回まで13奪三振、 1失点の好投を見せた。 さらに日本選手権予選でも、5試合すべてに登板して4完投。最後の試合に0対1で敗 れて本選出場はならなかったが、チームのエースとして十分すぎる活躍を見せた。 ドラフト会議を1週間後に控えた取材では「逆にこれでもダメだったら諦めつくなと 思います」と、悔いなく今季を終えることができた充実の表情を見せていた。
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268 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 23:36:06.22 ID:Xv2O06rF - >>267
そして運命の日、谷川の名前は阪神のドラフト5巡目で呼ばれ、ついに幼い頃から 描いていた夢を叶えた。次なる目標には「プロ1年目での年間60試合登板」を掲げる。 九州三菱自動車で身につけたスタミナと「負担を最小限にするため」のケアと体の使 い方は大きな武器になる。 また、以前から得意としていたスライダーやカットボールに加えて、今年就任した 九州三菱自動車の加藤伸一コーチ(元オリックスなど)に教えを請い、身につけたシ ュートも大きな武器になっている。 加藤コーチは「成長をする上で足を引っ張るものがないですし、インコースを使え る度胸もある。プロでもインコースを攻め切れるかどうかでしょう」と話し、「いろ んなものを犠牲にして野球に取り組んできたわけですから、名を残し、数字を残し、 お金を残してほしいですね」とエールを送る。 谷川は社会人生活を振り返り、人との縁を感慨深く振り返る。 「社会人で、プロ野球の経験が豊富な山内さん、(小林)亮寛さん、加藤さんから指 導を受けられるなんて、なかなかないですよね。また社業(販売店での営業)では、 店舗の方やお客様からもたくさん応援してもらいました。車は決して安い買い物では ないから、信頼関係を築くことの大切さもあらためて感じることができました」 こう話すように多くの縁に恵まれた。プロ野球の世界にはよきお手本となる人物が さらにいるだろう。そうした縁を最大限に生かすことができる。これが谷川の最大の 武器であるように思う。
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