- ( ゚∋゚)阪神鳥谷福留糸井ロサリオ上本俊介オフの情報178( ゚∋゚)
34 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 09:35:52.30 ID:EuQkMqHE - 生え抜きの物語性――軒並み売上記録更新の「鳥谷2000安打」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/15/kiji/20170914s00001000152000c.html 【内田雅也の広角追球】その日のコラムを書いて送り終え、甲子園球場の関係者出入り口か ら外に出た。ふだんとは違う熱気が渦巻いていた。 阪神・鳥谷敬が通算2000安打を達成した8日、DeNA戦の試合後、午後10時だった。 タイガースショップから人があふれている。「入場規制中」の看板を手にした係員が列の最 後尾にいた。午後8時51分の試合終了後に売り出した鳥谷の2000安打達成記念グッズを 求める人が詰めかけていたのだ。Tシャツ、タオル、キャップなど40種類以上が売り出されて いた。 球場横のスペース、ミズノスクエアで販売する缶バッジを求める人の波はさらにすごかった。 阪神では2015年から甲子園での試合に勝利した後、その日のヒーローをあしらった「イ チオシ缶バッジ」を1個400円で発売している。 この日はむろん鳥谷で、当日の日付と2000安打をデザインしたバッジを求める列は室内 練習場前の広場で波を打ち、右翼席場外の甲子園素盞嗚(スサノオ)神社前まで伸びてい た。最後尾では看板を手にした係員が「2時間待ちです」と案内していた。「インターネットで も購入できます」と告知していたが、同時間帯の球団公式オンラインショップ「T―SHOP」は アクセスが殺到してつながらない状態が続いていた。結局、日付が代わった9日午前0時半 まで売り続けた。終電時刻が過ぎ、人の波はようやくおさまった。
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35 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 09:37:15.87 ID:EuQkMqHE - >>34
球団によると、当日、缶バッジは最多の6265個が売れた。通常1000個程度で、いかに 飛び抜けていたかが分かる。場外の行列は約6000人にのぼった。 また、翌9日のDeNA戦は満員札止め4万6748人が詰めかけ、記念の鳥谷タンブラーなど を販売したこともあり、球場内の飲食・物販の売り上げは過去最高だった2014年10月25日 の日本シリーズ第1戦を上回り、新記録(売上高は非公表)を達成した。 鳥谷2000安打関連グッズの売り上げはショップ、直営店、通販などを合わせ、3日間で何と 1億円を超えた。 この熱気はどういうことだろうか。一つには甲子園がある。阪神の選手の2000安打は福留 孝介に次いで5人目だが、本拠地・甲子園で達成されるのは初めてだった。 阪神球団常務・谷本修は「カウントダウン形式で盛り上がり、待ち焦がれていた思いがあっ たのでしょう」と話した。 「それに、やはり生え抜きという要素があるのでしょうね」。甲子園球場内の売上記録は、先 に書いた14年の日本シリーズ第1戦の前は阪神在籍最長22年の桧山進次郎引退試合(13 年10月5日)だった。 鳥谷も自由枠で04年入団から阪神一筋14年の生え抜きである。フリーエージェント(FA)な ど移籍活性化で1球団で現役を全うする選手が少なくなっている。さらに移籍が盛んな大リー グでは生え抜き選手を「ワン・チーム・プレーヤー」「フランチャイズ・プレーヤー」と呼び、敬意を 持たれ、人気も高い。
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36 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/31(日) 09:39:14.43 ID:EuQkMqHE - >>35
クラブハウス内のロッカーには大量の花が届いた。花々に囲まれる鳥谷の姿に、谷本は「ファ ンは鳥谷の快挙をわが事のように、あるいはわが子のようにみているようです」と話した。 新人や若手のころから見続けてきた。活躍も不調も、表彰や負傷や、さらに、結婚や子育て… …まで、見守ってきた感覚があるのだろう。ファンそれぞれに鳥谷と歩んだ歴史、物語がある。 「ファンはプロ野球にストーリーを求めている」と谷本は言った。そんな物語性は応援するチーム の生え抜き選手でより強くなるのだろう。 人生にはさまざまな困難がある。難題とまで行かずとも、日々の生活は問題であふれている。 村上春樹風に書けば「生きるためには考え続けなくちゃならない。明日の天気のことから、風呂 の栓のサイズまでね」=『風の歌を聴け』(講談社文庫)=となるだろう。 作家・小川洋子が心理学者・河合隼雄との対談『生きることは、自分の物語をつくること』(新 潮文庫)で語っている。 「人は、生きていくうえで難しい現実をどうやって受け入れていくかということに直面した時に (中略)自分の心の形に合うように、その人なりに現実を物語化して記憶にしていくという作業 を必ずやっている」 その手助けとなるのがプロ野球ではないか。日常からかけ離れた祝祭空間としての野球場に 身を置く。見つめ、声を出し、歌い、踊る。そして「あいつもがんばっているのだから」と明日を見 るわけである。 とりわけファンの生活とともにある阪神はそんな役目を担っている。阪神生え抜きの鳥谷フィ ーバーに物語の重要性を思った。 =敬称略=(編集委員)
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