- 今年の阪神はやらかす18-2
196 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/29(金) 06:57:47.58 ID:6fGanwkD - 昔も今も――「申告敬遠」に反対する理由
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/12/28/kiji/20171227s00001000256000c.html 【内田雅也の広角追球】プロ野球が来季から採用する「投手が投げない四球」、い わゆる「申告敬遠」はかなり昔から論議されていた。アメリカ野球殿堂(ニューヨー ク州クーパーズタウン)公式サイトに説明がある。 1956年3月、大リーグ、アメリカン・リーグのオープン戦で試験的に導入され た。 当時、大リーグでも長引く試合時間が問題となっていた。今からすれば相当に短い が、1955年の平均試合時間は2時間31分で、前年より3分延びていた。この 「投球省略説」はスピードアップに向けて「革命的意見」だと、ウインターミーティ ングでア・リーグ会長が評価していた。 だが一方で、当時レッドソックス監督のピンキー・ヒギンスが反対を唱えている。 「敬遠は常に重大な局面で訪れる。投手はボールを投げるべきだ。何でも起こりう るし、また実際、起きている」 いま、日本で起きている論議とそっくりではないか。つまり、大リーグが今季から 導入した申告敬遠制度は提案から61年を経て実現したわけである。
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197 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/29(金) 06:59:56.14 ID:6fGanwkD - >>196
1989年に原本が出たジョージ・F・ウィルの名著『野球術』(文春文庫)では 「いまの野球は、あるべき姿から外れている」と嘆く老人が紹介されている。ただし、 この嘆きが掲載されているのは1916年発行の『スポルディング・ベースボール・ ガイド』だというオチがつく。<野球のかたくななまでに伝統的な側面>だというわ けである。 そう、野球は、いや野球を思う心は、昔も今もほとんど変わっていない。 申告敬遠に反対する。 敬遠を巡るドラマがなくなる、という理由も確かにある。小林繁(阪神)は敬遠球 をサヨナラ暴投して敗戦投手となった。柏原純一(日本ハム)、ウォーレン・クロマ ティ(巨人)、新庄剛志(阪神)らは敬遠球を快打してみせた。原辰徳は東海大相模 高2年夏の甲子園大会で打席で「勝負してくれえ」と叫んだことがあった。松井秀喜 の星稜高時代には物議を醸した明徳義塾の5打席連続敬遠もあった。 野球は間(ま)のあるスポーツである。投球と投球の間に監督も選手もファンも思 いを巡らせる。あの間がなくなるのは何とも味気ない。 今年9月18日のメッツ戦で初めて体験したイチロー(当時マーリンズ)が「あれ は(ルールを元に)戻さないと駄目でしょう。空気感があるでしょう。4球の間に。 面白くないですよ」と話している。
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198 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/29(金) 07:02:03.68 ID:6fGanwkD - >>197
目的は時間短縮で敬遠1回につき、1分間の短縮が見込まれるという。だが、実際 に敬遠場面などめったにあるものではない。今季導入した大リーグも昨年の平均3時 間4分から同3時間8分と試合時間が延びている。時間短縮の実効性はほとんどない と言える。 先日もラジオ番組の収録で阪神のオーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザ ー(SEA)、掛布雅之が慎重論を投げかけていた。 「野球には“間”がある。勝負の綾と言ってもいい。それをどう感じるか。時間短縮 といってもどれだけ違うのかも疑問だ。ファンはどう思ってるのかな?決める前にフ ァンの意見を聞いてみてはどうか」 プロ野球はすでに選手会も「問題はない」と同意しており、導入はすでに決定的だ。 来年1月11日のプロ・アマ合同規則委員会で正式に決まる見通しだ。 アマチュア野球に関しては各団体の判断に委ねられる。社会人・大学も同調する態 度を示しているそうだ。 高校野球は1月22日に開く日本高校野球連盟(高野連)審判規則委員会で話し合 い、方向性を出す。竹中雅彦事務局長は「まだ何も決まっていない」と話すが、来年 からの導入は見送る構えでいるようだ。関係者によると「まずは現場の意見をよく聞 くべきだ」との声が強い。掛布と同じ慎重論で、賢明だと言えるだろう。加えて、平 均2時間で終わる高校野球は、世界的にも、時間短縮の手本を示しているとの自負も あろう。
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199 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/29(金) 07:03:53.01 ID:6fGanwkD - >>198
プロ野球など日本の野球界は、古くからルールを大リーグにならってきた。大リー グが導入した何年か後に追随してきた歴史がある。 今回の申告敬遠についても「いずれ世界的に導入される。国際化の流れに逆らうわ けにはいかない」という声がある。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)世界ラン ク1位の国として「率先して時間短縮に取り組むべき」との声もある。ただし、意見 集約もせず、何でも大リーグに右にならえでは、それこそ姿勢が問われよう。 野球の普及・振興など将来を見据えた活動をするために発足した、プロ・アマ合同 の日本野球協議会がある。時間短縮は大きなテーマである。 ある委員は「申告敬遠だけを取り上げて時間短縮というから、おかしなことになる」 と話していた。「投球間隔や攻守交代のインターバル短縮など、時間短縮に向けて他 にやれることはいくらもあるはずだ。そのなかの一部として申告敬遠がある、という 提案なら受け入れられやすいのだが……」 冒頭に書いた1956年の大リーグでは「監督のマウンド訪問は1投手1回」とす る規定を導入していた。今のプロ野球では当たり前のルールだ。申告敬遠も将来、当 然のルールになっているだろうか。 =敬称略= (編集委員)
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