- 阪神タイガース17-6 オフの戦力補強
289 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/25(月) 14:13:30.73 ID:0M/0lZkE - プロに必要なサンタクロースの心
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/12/25/kiji/20171224s00001173404000c.html 【内田雅也の広角追球】サンタクロースはいるのですか? 子どもなら皆が抱く純粋な疑問に答えた、有名な新聞の社説がある。 今から120年前の1897年、ニューヨーク西95丁目に暮らす8歳の少女、バ ージニアちゃんは友だちから「サンタクロースはいない」と言われた。父親の「分か らないことがあったら、サンしんぶん」という勧めで、ニューヨークの新聞「ザ・サ ン」に手紙を出した。フランシス・チャーチ論説委員が書いた返事は社説となって掲 載された。 「バージニア、それは友だちの方が間違っているよ」と書き出し、「そうです、バ ージニア、サンタクロースはいるのです」と明言している。 「サンタクロースがいなかったら、素直に信じる心も、詩も、夢のような物語もな く、人生はちっとも楽しくないでしょう。わたしたちが喜びを感じるのも、目で見た りさわったり聞いたりできるものだけになってしまいます。そして、子どもたちが世 界中にともした永遠の光も、消えてしまうことでしょう」 小説『星の王子さま』のように、本当に大切なものは目には見えないのだ。素直な 心、寄り添う気持ち、信じることの素晴らしさを伝えている。 バージニアさんはおとなになると教職に就き、47年間、子どもたちを教え続けた。
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290 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/25(月) 14:15:44.03 ID:0M/0lZkE - >>289
この社説は読者から幾度も再掲要請が相次ぎ、1920年代には毎年、クリスマス に掲載されるようになった。今も世界中で語り継がれている。 今年もまた、子どもたちの枕元に贈り物が届いていたことだろう。聖夜、その姿を ひと目見ようとがんばった子どもたちが寝入ってしまったころに、やって来たはずだ。 「純粋さに心を打たれるんだよ」と、つい先日会った、柏原純一さん(65)が話 していた。八代東高(熊本)からドラフト8位で南海(現ソフトバンク)入り。日本 ハム、阪神と渡り歩き、ベストナイン3回、ダイヤモンドグラブ(現ゴールデングラ ブ)賞4回などに輝いた内野手だった。 1軍初昇格した1973(昭和48)年から毎年オフ、故郷・熊本の重症心身障害 児施設、芦北学園(現・くまもと芦北療育医療センター)を慰問に訪れていた。八代 東高の先輩が同施設に勤務していた関係から交流が始まった。スポーツ用品やおもち ゃなどプレゼントを大量に持ち込んだ。もちつき大会などで一緒に遊んだ。外に出ら れない重症患者には病室を訪ねて回った。当初は自身の給料も低く、カンパしてもら って、何とか続けたそうだ。 「まだ無名の選手だったが、プロ野球選手だというだけで子どもたちは喜んでくれ た。あの子たちが一番ほしいのは健康で丈夫な体だろう。自分はおかげさまで元気に 野球ができていた。それが憧れの対象だったんだと思う。あの子どもたちを励ますこ とが自分の使命だと思ったし、逆に励みになっていた」。純粋な心で通じ合っていた。
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291 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/25(月) 14:17:51.29 ID:0M/0lZkE - >>290
12月21日、伊丹市のスワンホールであった伊丹心身障害対策市民懇談会主催の クリスマス会「手をつなぐ市民のつどい」には、阪神から陽川尚将内野手、才木浩人 投手が参加した。阪神とはもう30年以上、交流が続いている。 きっかけは、いま統括スカウトを務める佐野仙好さん(66)だった。現役時代の 1977(昭和52)年、飛球を追って川崎球場で左翼フェンスに激突、頭蓋骨陥没 骨折の重傷を負った。リハビリ中、伊丹市の障害者の女性から励ましの手紙をもらっ て感動し、復帰後、交流が始まった。 「最初はたくさん、クリスマスケーキを持って来てくれたんです」と当時を知る女 性が教えてくれた。シーズン中、甲子園球場に招待する「佐野シート」も続けた。今 は後輩の選手たちに引き継がれている。 懇談会の幹部は「参加者の方々の表情をご覧ください」と話していた。じゃんけん 大会、質問コーナー、サイン会……と交流した子どももおとなも本当の笑顔があった。 22日には大阪・和泉市の大阪母子医療センターのクリスマスパーティーに北條史 也選手が参加している。球団によると、才木も北條も「地元ですから、ぜひ参加した い」と自ら申し出てきたそうだ。北條は「引退するまで続けたい」との意向を示して いる。
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293 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/12/25(月) 14:19:31.50 ID:0M/0lZkE - >>291
当欄で先に書いたように、阪神にはプロ野球選手の社会貢献・慈善活動の先駆けと なったOB、若林忠志氏の存在がある。球団では「若林忠志賞」を設けるなど、グラ ウンド外の活動を推進しており、揚塩健治球団社長が1、2年目の若手選手に「社会 貢献活動をしよう」と呼びかけている。 揚塩社長はこの講話の意味を語っている。「選手自身が人の道に反することがない よう、子どもたちや施設の子たちの顔を思い出して、踏みとどまってほしい。社会人 教育の一環として社会貢献を勧めました」 柏原さんの言う「励まし・励まされ」の姿勢にも通じている。「芦北学園の訪問を 始めてから成績も伸びていった」というのも確かだ。 戦後を代表する本塁打王、大下弘が「童心」の大切さを説き、村山実にサトウハチ ローは「わらべごころが豊富に残っている」と詩に書いた。プロ野球選手にとって、 心の成長の元となっているのは純粋な子どもの心、サンタクロースを信じる心かもし れない。 (編集委員)
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