- 【Fs11】大谷翔平Part108【二刀流】 [無断転載禁止]©2ch.net
856 :代打名無し@実況は野球ch板で[]:2017/01/11(水) 10:13:33.10 ID:qzzsF6Io - http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170110-00010003-sportiva-base&p=1
元ドジャーススカウトが見た、大谷翔平の7年間(中編) ドラフト1位の力を持った高校生が卒業を前にアメリカの球団と契約を交わし、海を渡ってマイナーからメジャーを目指す―― 日本球界では一時、この流れが加速するのではないかと危惧された時期があった。それはドラフト1位での指名が確実視された 花巻東の菊池雄星が2009年の秋、大谷翔平が2012年秋に、そろってメジャー指向を口にしたからだ。 そして彼らの心がメジャーに向いたのは、ロサンゼルス・ドジャースのスカウトだった小島圭市の存在があったからだった。 小島は、才能あふれる日本の高校生がNPBの球団ではなく、MLBの球団と契約するメリットについて、こう話している。 「最大のメリットは、成長が緩やかになることです。メジャーの育成プログラムでは、体ができていないうちにメジャーで投げさせるようなことはしません。 段階を経て体づくりをしながら、イニング数、球数をしっかり管理して、マイナーで実戦経験を積ませます。そうすると30歳以降の野球人生が長くなるんですよ。 大谷くんは明らかに能力が高いので、高校を出てすぐ勝てました。だから、どんどん使われちゃう。でも僕には、『オラ〜、走れ、オラ〜、投げろ、客呼べ〜』と ムチ打ってるようにしか見えなかった。今はまだ22歳だからわからないかもしれませんけど、25歳からの10年間、あるいは15年間、メジャーのローテーションの ど真ん中で投げ続けるには、キャリアの中盤あたりから伸びていく形が望ましいんです」 日本とアメリカでは、育成に対する考え方がまったく違う。メジャーの下に3Aがあり、2A、1A、ルーキーリーグと5つのクラスがあるアメリカでは 実力よりも年齢で選手を振り分ける。どれほどすごいボールを投げていても、メジャーで戦力になるとわかっていても 体ができていないうちから投げさせるわけにはいかないという考え方が徹底されているからだ。メジャーのシステムを 幼稚園、小学校、中学校、高校、プロと5つのクラスになぞらえるならば、幼稚園児がプロに飛ぶことはあり得ない。 ただ、中学生が高校を飛び越してプロになる飛び級は用意されている。それがメジャーの育成プログラムである。小島が続ける
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857 :代打名無し@実況は野球ch板で[sage]:2017/01/11(水) 10:14:05.27 ID:qzzsF6Io - 「僕が高校1年の大谷くんにイメージしたのは世界一のピッチャーです。あのときの彼の右腕の柔らかい使い方は、ため息が出るほど美しかった。
まさにドワイト・グッデン(メッツに入団し、19歳でメジャーデビューを果たした元祖ドクターK)でしたから……鷲のように大きく羽を広げて そのままどこかへ飛んでいっちゃうんじゃないかと思ったほどです(笑)。もし高校からそのままアメリカへ行っていたら 25歳で10年総額300億円の契約を結ぶことができただろうし、サイ・ヤング賞を何度も獲るようなピッチャーになれたと思っています。 もちろん今の大谷くんでも、25歳でメジャーへ行けばそのくらいの契約を勝ち取れる可能性はある。 でも僕には、今の大谷くんが30歳になってもメジャーのローテーションのど真ん中にいるイメージが作れないんです」 小島は、今の大谷が抱える3つのポイントを不安視している。それが彼のピッチャーとしての未来を不透明にしているのだという。 「1つ目は、一昨年、彼の体つきが野手になりかけたことです。ユニフォームの中から感じられる筋肉のハリがピッチャーのそれじゃなかった。 上半身が重くなってきた感じがしたんです。でも去年、そのバランスは少し戻ってきたようにも感じました。下半身が大きくなったのか 上半身のウエイトトレーニングを減らしたのか、そこはわかりませんけど、上半身をあまり大きくしすぎると ピッチャーは綺麗なキャッチボールができなくなる。グッデンのようなしなやかさ、柔らかさが失われますからね」 もし大谷がドジャースを選んでいれば、ピッチャーとして育てられていた。その際、重視されるのはケガをしないための体とフォームを作り上げること。 その点でも、今の大谷には不安があるのだと小島は言う。
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858 :代打名無し@実況は野球ch板で[sage]:2017/01/11(水) 10:14:30.73 ID:qzzsF6Io - 「2つ目の問題はテイクバックなんです。高校1年のときの大谷くんは、ボールを持った右腕が柔らかく、ゆっくりとしなやかに上がってきた。
でも高校時代、彼は163キロを目標にしてテイクバックを変えました。指導されたのか、自分で変えたのかはわかりません。 でも、速い球を投げるためにテイクバックを鋭く、コンパクトにした。そこに正しいとか間違っているという答えはありませんが、ひとつ言えるのは ピッチャーというのは、速い球を投げるのが目的ではないということです。大谷くんの右腕には天性の柔らかさがあったのに カクン、カクンとサイボーグのような感じで使うようになった。たぐいまれな柔軟性に助けられてはいますけど、要は今の彼は筋力で投げているんです。 だから僕の中では、上と下が連動せず、下が早く動いちゃっているように見える。上半身、とくに肩、ヒジに力の分配が行き過ぎているんです。そこは今もそのままです」 すぐに結果を求められないアメリカに行けば、そこは矯正できたと小島は言う。上半身に力をつけるのではなく、下半身主導のフォームを作って 徐々にスピードが上がっていくのが理想だというわけだ。ところが、下半身を作るには時間がかかるため、早く答えを求めようとすると どうしてもフォームは上半身主導になる。日本で大谷の投げるボールのスピードに注目が集まり、しかもバッターとしての筋力が必要だったこともあって 大谷は上半身の力を使って、ピッチャーとしての答えを出してきた。しかし、じつはそこに3つ目の問題が潜んでいる。 「だから、今の大谷くんはコントロールがよくないでしょう。まっすぐにしても変化球にしても、強いボールだから目立たないけど 彼はとんでもないワンバンを投げたりするし、軽くストライクが投げられない。キャッチボールを見たらわかりますよ。 だから、歳を取ってボールが落ち着いてきてからの彼が、キレのあるまっすぐとコントロールで勝負できるイメージが沸いてこないんです」 体づくり、フォーム、コントロール――この3つのポイントは、すべて同じところに根っこがある。つまりは、10代の後半から20代の前半にかけて 結果を求めず、ポテンシャルを伸ばすことに主眼を置けば、大谷のピッチャーとしてのポテンシャルは最大限に伸びる。 そういうメジャーの育成プログラムに小島は自信を持っているのである。
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859 :代打名無し@実況は野球ch板で[sage]:2017/01/11(水) 10:14:50.52 ID:qzzsF6Io - 「165キロのストレート、150キロのフォークって……これはもう、とんでもない才能なんですよ。でも日本での彼のやったことで
驚かされたことは1つもありません。彼のポテンシャルからすれば、どれも普通かなって感じです。それでも日本では突出してしまうということを考えると やっぱり18歳の大谷くんにはアメリカを選んでほしかったなと思ってしまいます(笑)。技術や体づくりのほかにも、アメリカへ行く利点は 競争社会に放り込むっていうことだったんです。そうすると、厳しい環境が自分では想像もつかない能力を引き出してくれることがあるんですよ。 才能というのは、リスクを背負って、チャレンジしながら失敗をしてこそ、磨かれます。自分と同等か、それより上の選手との競争に勝ち抜いていかないと スーパースターにはなれない。日本だったら、そこそこの努力で数字とお金がついてきてしまう。だから、僕は彼ができるだけ早くアメリカへ行ったほうがいいと、今でも思っています」 メジャー断念、日本のプロに入るという決断から4年――大谷は、小島が想定しなかったプロでの二刀流に挑んで、世の中を仰天させるだけの結果を出した。 メジャーでの二刀流なんて無理に決まっているという空気さえ、最近は変わりつつある。ではバッターとしての大谷を小島はどう見ているのだろう。 そして、メジャーでの二刀流が実現する可能性はあるのだろうか。 (つづく)
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