- 【MAZDA】マツダ総合スレvol.146【Be a driver.】
906 :名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイ d6b8-JcAG [153.167.148.249])[]:2020/05/15(金) 15:50:50.15 ID:wo0IwF4u0 - マツダが再び、業績不振の淵に立った。14日発表した2020年3月期の連結純利益は前の期比81%減の121億円に落ち込んだ。新型車が振るわずに世界販売が減少していたところに、
新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちとなった。米国の新工場が2021年に稼働予定で、現状のままでは過剰設備を抱える恐れがある。過去にも勇み足な投資で経営危機を招いたが、 再び同じ轍(てつ)を踏みかねない。 「販売面では落ち込みの深さ、スピードの速さからみてリーマン・ショック時をはるかにしのぐ影響になっている」。 14日に開かれた電話形式の決算会見で梅下隆一執行役員は 新型コロナによる影響をこう述べた。20年3月期の世界販売台数は前の期比9%減の141万9000台。営業利益率は1.3%と1ポイント下がった。 今期予想は新型コロナの影響が見通せないとして未定とした。
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907 :名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイ d6b8-JcAG [153.167.148.249])[]:2020/05/15(金) 15:53:06.17 ID:wo0IwF4u0 - ■コロナ禍前から新車販売は減少
新型コロナによる販売影響は約6万台あったが、ウイルス感染の拡大以前から販売は伸び悩んでいた。マツダは当初、20年3月期の世界販売台数を4%増の161万台と見込んでいた。 その後、19年11月に155万台、20年2月に150万台と2度も引き下げていた。 販売の減速は、19年に投入した新世代商品群が振るわないためだ。マツダは19年に入り、「第7世代」と呼ぶ新商品群を発売した。 小型車「マツダ3」や多目的スポーツ車(SUV)「CX-30」を投入し、新型車効果を見込んでいた。 ところが、マツダ3では最低価格を従来モデルと比べ、1割強値上げした結果、北米で量販価格帯が苦戦。日本でも18年度比では販売を伸ばしたが、「新型車として期待した数字には届いていない」(マツダ幹部)。 新型コロナの影響で中長期の販売戦略も不透明さを増す。18年4月、世界販売台数の目標を24年3月期に200万台としたが、19年5月には25年3月期に約180万台に下方修正。この引き下げた目標を達成するにも年7万台強のペースで 販売を伸ばす必要があり、目標達成は容易ではない。
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908 :名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイ d6b8-JcAG [153.167.148.249])[]:2020/05/15(金) 15:56:15.45 ID:wo0IwF4u0 - ■過剰設備の問題に現実味
思い描く販売成長像から離れるなか、近づいてきたのは過剰な生産設備という課題だ。 21年にはトヨタ自動車と共同で建設している米国の新工場が稼働予定で、新型SUVを生産する。 年15万台の生産能力が追加されると、マツダの世界の生産能力は201万台に増える見込みだ。 マツダは12年に発売した低燃費エンジン技術「スカイアクティブ」の搭載車のヒットで18年3月期に 過去最高の163万台を販売した。そのときと比べても、30万台以上多い。販売の低迷が続けば、 大きな需給ギャップが生まれ、業績の重荷になる恐れがある。 マツダは12年以降、値引き販売によって低下したブランド価値の向上に努めてきた。販売数量を追わず、 質を重視する経営そのものは株式市場も評価する。野村証券の桾本将隆アナリストは「今推し進める販売の質を 上げる売り方以外に選択肢はない」と語る。 ただ、マツダには自社の技術や商品へのこだわりや過大な自信で投資がかさみ、経営危機に陥ってきた歴史がある。 あるマツダOBは「小さな成功と大きな失敗を繰り返してきた」と語る。古くは、ロータリーエンジンの量産化に世界で 初めて成功したが、73年の第1次オイルショック後に燃費の悪さで販売が急減。住友銀行を頼った。
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909 :名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイ d6b8-JcAG [153.167.148.249])[]:2020/05/15(金) 15:59:16.61 ID:wo0IwF4u0 - バブル経済期には国内販売5チャンネル構想を掲げ、防府工場(山口県防府市)に第2工場建設を決めた。バブル崩壊で経営危機に陥り、米フォード・モーターの傘下にも入った。
「米国新工場はまだ早い」。マツダが米国新工場を発表した17年当時、社内で危惧する声はあった。計画の前提が年間5万台ペースでの販売増加という右肩上がりの成長を予測していたためだ。 販売を伸ばすなか、慎重な意見はかき消された。 商品ロードマップも懸念される。マツダは商品群を「スモール」とエンジン縦置き型を新たに採用する「ラージ」に分け、23年3月期にラージの新型車を発売する計画。販売低迷下、 投資回収のリスクが高まる。 マツダの財務体質は悪化している。20年3月期は、現預金などの手元資金から有利子負債を引いた「ネットキャッシュ」は519億円のマイナスに転じた。マイナスは4年ぶり。 減価償却費を上回る積極投資を12年3月期以降続けているが、フリーキャッシュフローも12年3月期以来のマイナスに転じた。 3メガ銀行などに対して計3000億円規模の融資を要請し、手元資金の確保に動く。野村証券はマツダは今期480億円の営業損失になると予測する。桾本氏は「販売増が見込めなければ、 今後は生産能力の縮小なども考えないといけない」と話す。 20年に創立100年の節目を迎えたマツダ。想定外の新型車の伸び悩みとコロナ禍に直面するなか、ブランド改革をやり抜けるか。経営は再び剣が峰に立たされた。
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910 :名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイ d6b8-JcAG [153.167.148.249])[]:2020/05/15(金) 16:03:35.75 ID:wo0IwF4u0 - ■カギを握るトヨタとの提携の行方
スカイアクティブ技術を搭載した商品群を発売した2012年以降、順調に販売を伸ばしてきたマツダは、販売目標の大幅な未達で転機を迎えた。 低下した収益力の回復に向け、コスト削減など自助努力が求められるが、資本提携するトヨタ自動車との連携の行方もカギを握る。 トヨタとは米国新工場の共同建設のほか、マツダの小型車をOEM供給している。トヨタの小型車「ヤリス」は北米ではマツダの小型車「マツダ2」をベースとし、 マツダのメキシコ工場で約5万台の生産キャパを確保しているとみられる。 マツダにとってトヨタへのOEM供給は干天の慈雨だ。メキシコ工場の19年度の稼働率は5割と低迷する。トヨタはこのほど、ヤリスを全面改良したが、 北米向けヤリスはマツダが引き続きOEM供給する。トヨタ向けOEMが、メキシコ工場の稼働率を下支えする。 20年は多目的スポーツ車(SUV)「CX-30」の生産が通年で寄与するため、「生産台数は21万台と聞いていた」(部品メーカー幹部)という。 ただ、新型コロナウイルスの影響でメキシコ工場の生産は一時停止した。英LMCオートモーティブが2万台以上の減産になると見通すなど、予断を許さない状況だ。 ■強みだったコスト意識にも緩み トヨタはマツダの低コストな商品開発力やものづくりを評価し、資本提携した経緯がある。ただ、足元では強みだったマツダのコスト意識にも緩みが見える。 20年3月期の売上高原価率は78.2%となり、5年前と比べ、4.1ポイントも上がるなど、悪化傾向にある。 リーマン・ショック後の円高下で生まれたスカイアクティブ技術は、汎用設備で量産できる低コストも売りだった。過去は中期計画でコスト削減目標も明記していた。 マツダは販売の質だけでなく、良品廉価を目指すものづくりの改善にも目を向ける必要がある。 マツダ、コロナ禍で露呈した「勇み足経営」 新型コロナ 日経産業新聞 コラム(ビジネス) 2020/5/15 2:00日本経済新聞 電子版より
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