- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
664 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:38:59.25 ID:26tffs9b0 - 多田:
そもそもね。86を2012年に発売したんですけど、そのときにボクは二度と他社との協業はやりたくないと思ったんです。本当に大変で。会社の考え方がまるで違いますからね。 でも、いまBMWといっしょにやっていて思うのは、スバルのみなさんは本当に理解力が高くて、86&BRZプロジェクトはやりやすかったんだなーってことです。 稲田:しかし、どこからBMWの名前が出てきたんだろうね。 多田:もともとBMWのディーゼルエンジンをトヨタが買って、ヨーロッパで販売するクルマに搭載しようという企画が先にスタートしていたんです。 そして、BMWとの技術提携をもっと深めるプロジェクトの一環として、トヨタとBMWでクルマを共同開発するって話が持ち上がったってかんじですかね。 稲田:じっさいBMWの印象はどうだったんですか? やっぱり頑固? 多田:いやね、最初は本当に愛想がよくて(笑) で、日本に気楽な返事を送ったんです。オッケーかなーって。それが間違いのはじまりでしたね。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
666 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:40:23.24 ID:26tffs9b0 - 稲田:そういえば新型スープラは、レースに使うことを想定して設計しているとのとこですが。
多田:そうですね。レースバージョンにしたとき、各オイルクーラーの取り回し位置を考えてあらかじめホース用の穴を開けていたり。 そういうことを考えて、ベースの設計を何度もやり直しました。なので、発売されてチューナーのみなさんがイジっていくときに「おお!」と思ってもらえるんじゃないでしょうか。 あとから改造すると面倒なところをあらかじめやっているってイメージですね。とくに、エンジンチューニングなどをしていったときに問題になるクーリング面はかなり考えましたよ。 だから量産状態でミッションオイルクーラー用のドレンも開いているし、クーラーコアをマウントするスペースも用意したんです。 稲田:そこまでの配慮って、日本車はもちろんヨーロッパ車でもやってないですよね。そういうところは多田さんがBMW側に理解させながら進めたの? 多田:そうですね。だからBMW側も最初は「は?」でしたよ。でも、話は通じるんですよね彼ら。ちゃんと理由を説明すれば理解してくれるんです。
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668 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:42:50.48 ID:26tffs9b0 - 多田:それで、会議の場でせっかくトヨタとBMWが組んでスポーツカーを開発するのだから、ポルシェにも負けないピュアスポーツを一緒に作りたいと言ったら、その場にしら〜っとした空気が流れて。
「なに言っているんだ。俺たちは走りの性能でポルシェに勝とうなんて思ったことは一度もないし、コンフォート性能でメルセデスを凌駕しようと思ったこともない。 そんなにポルシェが欲しいなら、ポルシェを買えばいい。BMWの社員でもポルシェに乗ってるメンバーはたくさんいる。 でも我々のカスタマーはそれを望んではいない」って、ターゲットがものすごく明確なんですね。 彼らとしては「BMWのお客様はピュアスポーツカーが欲しいわけではなくて、ラグジュアリ性とスポーツ性がバランスしたところに価値があるんだ」と、一貫して言っていて。 なにか具体的な例を挙げられますか? 多田:山のようにありますが、まだあまり話しちゃいけないって言われているんですけど(苦笑)。たとえばトヨタでは設計図面を、まずラフを書いてそれをもとにテストをして、 次は工場での生産の要件もいれた図面を書いて、発売するための要件を入れてみたいな段階で進めていくんですけど、彼らは我々の倍くらい書くんです。 BMWはトヨタの倍、図面を書くと? 多田:試作車やバーチャルでシュミレーションをやるための図面なども含めての数ですけど、最初から異常に購買の精度が高い。いきなり言われたのが、 1台分の部品をすべて決めろと。例えばリアのコンビネーションライトで、まだデザインも決まっていない段階ですよ。そこに入る部品とその配置ぜんぶを決めて、 どこがバックアップランプになるかすぐに決めろって言われて。 https://business.nikkei.com/atcl/report/15/226265/032600242/?P=3
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669 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:44:18.82 ID:26tffs9b0 - コストが一緒だったら、BMWのやり方のほうがいい、ということになるんでしょうか?
多田:そう単純なことではなくて、そうなるがための会社の仕組みがぜんぜん違うんです。スバルのときはどちらかといえばトヨタ流のやり方で進めましたけど、 今回はBMW流がいいのか、トヨタ流がいいのかはまだわかりません。ただ、そういうことを知るいい機会なのは間違いないですね。 できるだけ一歩引いて、最初は無駄に感じたことも一度は聞いてやってみようという姿勢でやっています。 BMWも同じ姿勢なんですか? 多田:最初は、「とにかくどんなクルマが欲しいのかそれだけ言え」と。おまえたちに聞くことなんか何もない。そういう時期もありました。 でも日本からエンジニアをミュンヘンにつれていって打合せを重ねていくと、意外と君たちもいろいろ考えているのねって(笑)、伝わるわけです。いまは本当にとってもいい関係ができています。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
670 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:45:38.36 ID:26tffs9b0 - たしかに我々も、BMW流の秘密のレシピがあるんじゃないかと思ってました。
多田:先程、彼らは図面の段階からすごくエネルギーを使うと言いましたが、分かったのは、クルマの走りなんてものは、 ホイールベースとトレッドを決めた瞬間にほぼ8割9割は素性が決まってしまうということです。 多田:だけど、そんなに大事な要件であるホイールベースを決めるときに、自分たちを振り返ってみると、リア席もいるな、ガソリンタンクをどこに置くんだとか、 じゃあこんな寸法にしかできないなって、そうやって決めてきた。少なくともピュアスポーツを作ろうというときに、それは大間違いだと。とにかく純粋に、 走りのための黄金比、ホイールベースとトレッドを先にきめて、そこからパッケージングしていこうと。 だから2シーターで、ホイールベースは86よりも短いんです。 (*86のホイールベースは2570mm、今回のコンセプトカーの公表値は2470mm)。それを先に決めて、重量配分的にバランスのいいシートの配置を決めて、とやるわけです。 要はスポーツカーの基本の“キ”をしっかりやると 多田:まさにそうです。そこに立ち返ればクルマの動きはまったく違うものになる。そして何よりも「基本に立ち返って考えられるような会社の仕組み」になっていることが大きな要素で、 飛び道具があっていきなりBMWができるわけじゃないということなんです。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
671 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:47:37.86 ID:26tffs9b0 - 要はスポーツカーの基本の“キ”をしっかりやると
多田:まさにそうです。そこに立ち返ればクルマの動きはまったく違うものになる。そして何よりも「基本に立ち返って考えられるような会社の仕組み」になっていることが大きな要素で、 飛び道具があっていきなりBMWができるわけじゃないということなんです。 ともすれば、とんでもない提案が出て来るんです。実はね、エンジンの搭載位置が動いたんです。クルマって徹底的に軽量化すると、後ろが軽くなるんです。 FRは特にそうで、前を軽くする要素はあまりない。進めていくとちょっとバランスがフロント寄りだな、と、あるときはたと気づいたわけです。 そしたら彼らは、「エンジンをもっと下げればいいじゃん」。ええ〜って、そんなことできるわけがない。我々の常識ではありえない。 生産現場の準備をしたあとで生産開始まで残された時間はこれだけしかないし、これをかえたら、あれもこれもやり直しだと。「でも、そうしたいんだろ、必要ならやればいい」と。 それで、やっちゃったわけですか……。 トヨタ・スープラ復活。BMWとの協業の現場から スープラ開発責任者・多田哲哉氏に聞く(前編) https://business.nikkei.com/atcl/report/15/226265/032600242/?P=1
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
675 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 16:57:11.95 ID:26tffs9b0 - 新型スープラを手がけたのは、86を担当した多田哲哉チーフエンジニアだ。86でスバルとの協業を成功させたからなのか、
12年の86海外試乗会現場でトヨタ首脳陣から直々に「そのままBMWとの協業の可能性を探ってこい」との指示を受け、試乗会中にドイツに飛び、自ら今回のスープラ復活を総指揮してきた生粋のスポーツカーバカ。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
681 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 17:12:48.85 ID:26tffs9b0 - >スープラが従属的な立場にあることを示している
開発者に方向指示機レバーが左側に装着される理由を尋ねると「右側に変更するには多額の費用を要するため」と説明された。 これはBMWが中心になって商品開発を行い、スープラが従属的な立場にあることを示している。 かつてのスープラは、右ハンドルでは方向指示機レバーが右側、左ハンドルでは左側と造り分けていたからだ。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
682 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 17:17:08.99 ID:26tffs9b0 - ―具体的にBMWに対して、どういうスポーツカーを造りたいと?
多田 ポルシェに負けないスポーツカーをと。そしたら彼らは「だったらポルシェを買収すれば?」と。 しかし、ハンドリング以外にもデザイン、エンジン、インテリア、すべてに対し要求しました。 ―少し勘違いしてました。最初はトヨタの安心と保証の上で、BMWのスポーツカーに乗れるだけでいいかと思ってました。それは違うと? 多田 そんな丸投げプロジェクトじゃ何も残りませんよ。すべてにおいてトヨタクオリティ、トヨタの販売店でトヨタユーザーに説明できるように開発しました。 壊れる壊れないはもちろん、シート下に手を入れてもケガしないとか。 ―本当の意味でトヨタとBMWの合作で、エンブレムのつけ替えだけではなく、トヨタの安心感があり、しかも、走りはポルシェに負けていないってことですか? 多田 そのとおりです。ハンドリングすべての点をレーダーチャート化して比べ、ここは勝ってる、ここは負けてるってことを細かくやりました。 ポルシェのケイマン、ボクスターの最新型をいつも持ってきて比べてましたから。 ―マ、マジで! あのプライド高きBMWのエンジニアたちにそこまで露骨な比較を。 多田 論理的に説明できない限りは彼らは絶対認めない。それを延々とやりました。
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- ■■■レクサス LEXUS GS / GS F 99■■■
211 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 19:04:34.07 ID:26tffs9b0 - つまり、GSとESはおなじレクサスでも目指す方向性がいくぶん異なり、競合関係というよりは共存関係にある。
このため、ESが発売されても「GSとGS Fの生産は当面、継続される」というのがレクサスの基本方針という。 言い換えれば、GSとGS Fの生産終了について、方針が固まっているわけではなさそうだ。
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- ■■■レクサス LEXUS GS / GS F 99■■■
212 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 19:05:26.63 ID:26tffs9b0 - レクサスGSは必要か!? ESが導入された今、“FR”の魅力をあらためて考える(GS F試乗記)
2/12(火) 21:16配信 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190212-00010005-gqjapan-bus_all&p=1
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
703 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 20:30:53.75 ID:26tffs9b0 - >>649
それ新型ヤリス
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
706 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 20:34:19.68 ID:26tffs9b0 - ―なるほど。スバルとの協業時はトヨタの開発手法を投入しましたが、今回は?
多田 確かに(スバルのときは)トヨタ流プロセスで造れとやりました。ただ、今度はトヨタ流を押しつけるような発想はなかったし、やりたいとも思わなかった。 そもそもBMWは「オマエたちに聞くことは何もない」ってトーンでしたから。最初の契約、そしてプロジェクトを本当にやるまでには数々のハードルがありました。
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707 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 20:35:10.20 ID:26tffs9b0 - 多田 まず最初にあったのは、こちらが86やレクサスLFA、彼らがM3やM5を持ち寄ってやった試乗会です。
遅れてはいかんと1時間以上早く行ったら「機密だらけだから」とわれわれは建物の中に入れてもらえず、テストコース内のテントで待っていなさいと。 ―けっこうな扱いですね。 多田 それはいいんですが、試乗会が始まったらトヨタ車は知ってるけど運転した人はほとんどいない。「生まれて初めてトヨタ車を運転した」とか「意外と普通に走るんだな」とか。そんなもんです。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
708 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 20:36:15.48 ID:26tffs9b0 - ―完全に眼中になし。こっちの話を聞かないわけだ。そこをどうやって切り開いた?
多田 ひたすら説得ですよ。スープラはこうしたいと説明し続けて、できないと言うとウチのエンジニアやデザイナーを連れていって、どうすればできるんだと議論する。 ―具体的にBMWに対して、どういうスポーツカーを造りたいと? 多田 ポルシェに負けないスポーツカーをと。そしたら彼らは「だったらポルシェを買収すれば?」と。しかし、ハンドリング以外にもデザイン、エンジン、インテリア、すべてに対し要求しました。 ―少し勘違いしてました。最初はトヨタの安心と保証の上で、BMWのスポーツカーに乗れるだけでいいかと思ってました。それは違うと? 多田 そんな丸投げプロジェクトじゃ何も残りませんよ。すべてにおいてトヨタクオリティ、トヨタの販売店でトヨタユーザーに説明できるように開発しました。 壊れる壊れないはもちろん、シート下に手を入れてもケガしないとか。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
710 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 20:39:46.02 ID:26tffs9b0 - ―本当の意味でトヨタとBMWの合作で、エンブレムのつけ替えだけではなく、トヨタの安心感があり、しかも、走りはポルシェに負けていないってことですか?
多田 そのとおりです。ハンドリングすべての点をレーダーチャート化して比べ、ここは勝ってる、ここは負けてるってことを細かくやりました。 ポルシェのケイマン、ボクスターの最新型をいつも持ってきて比べてましたから。 ―最後にズバリ聞きますが、その結果として、今度の新型スープラはポルシェより速く、ポルシェより壊れない超スゴいスポーツカーになったってことですかね? 多田 ノーコメントでお願いします(笑)。
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
723 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 21:54:43.36 ID:26tffs9b0 - 新車以上に高いwww
https://www.carsensor.net/usedcar/bTO/s086/f002/index.html?LP=TO_S086&SORT=21
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
724 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 21:56:15.48 ID:26tffs9b0 - Z4は20年前のスープラと同じくらいの値段w
https://www.carsensor.net/usedcar/bBM/s005/index.html?SORT=3
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- 【TOYOTA】 GRスープラ Part30 【A90】
735 :名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage]:2019/02/25(月) 22:59:07.53 ID:26tffs9b0 - ―やりとりは英語?
多田 それが英語だけだと前に進まなくて。結局、母国語じゃないから必要なことしかしゃべらない。そういう会話だと背景がわからない。 だから開発から1年半ぐらいたったときにドイツ生まれの日本人を常駐させた。そしたら急速に「アイツこんなこと言ってたよ」みたいなことが聞けるようになりました。
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