- ◆陰嚢湿疹に悩まされています◆part34
829 :683[sage]:2014/11/09(日) 02:26:05.78 ID:Lh18p4lo - 面倒だからトリップは付けない。
届いた医学論文をザッと6本読んでみた。 以下超長文。 総論系が3本、症例報告系が3本、計20症例分だったが、感想としてパッとした物はなく、テンプレを作るには余りにも情報量が少ないと言うのが正直なところ。 ◎総論系まとめ 陰嚢の湿疹に代表的なものとしてビダール苔癬(カサカサボコボコ系)、脂漏性皮膚炎(黄色いカサブタ系)、接触性皮膚炎(洗剤などの刺激が原因系)が挙げられ、これらにはステロイドは非常に有効である。 しかし、診断がつかない間にステロイドを始めると、痒みを主症状とする以下の疾患が悪化する事がある。 皮膚悪性腫瘍(皮膚癌)、疥癬(ダニ)、カンジダ(カビ)、梅毒(性感感染症)、白癬(水虫、インキン)、他、糖尿病、肝疾患、ビタミン欠乏症など。 また、ステロイドを一週間以上使用して治癒傾向がない場合は湿疹以外の疾患を考慮する必要がある。ただし、接触性皮膚炎の場合は原因除去が必須である。 いずれの疾患も採血や皮膚の染色鏡検で概ね診断がつく。 ○各論まとめ ※脂漏性皮膚炎の場合はvery storong typeのアンテベートローションの短期使用が著効したとの報告がある。しかし、脂漏性皮膚炎自体が元々、皮膚常在菌との関わりも指摘されてるため抗真菌薬との併用も考慮に入れる。 ※悪性腫瘍はpaget病、bowen病が代表的な疾患である。表面はカサカサだけど、カサカサ部分が少し盛り上がっていて、剥がすと少し湿っぽい紅色の面が露出する。 特にpaget病の例では「陰嚢湿疹」と皮膚科で診断されステロイドを使い始めて一年半経過観察していた様だが、別の病院でごっそり男性器を切除するハメになっている。 つづく。
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