- 海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術33
47 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 09:46:10.25 ID:lfOMi/Yq - 10/17
0600:戦艦ケーニヒ、クローンプリンツ、偵察戦隊は停泊中の敵艦隊、「ウォイ砲台」「ウェルデノ砲台」と遠距離交戦 戦果なしにつき掃海隊を先導に、戦艦戦隊をムーン海峡東側、偵察戦隊を西側の前進を決心 1030:敵艦3隻に砲弾命中、ロシア戦艦スラヴァ座礁後自爆。 航路不明の為、戦艦戦隊は追撃せず。 「ローゼンベルク掃海隊」は「カッサール湾」から「ムーン海峡」に進出、敵退路遮断を試みる。 ※浅海につき水雷攻撃は不可能 「ウォイ砲台」「ウェルデノ砲台」は自爆。 午後:海軍陸戦隊上陸、「ウォイ砲台」を占領 ※ロシア軍ムーン守備隊は独艦隊の「ムーン海峡」侵入により不可能となる。 1200:「エーゼル島」-「ムーン島」の突堤道は対岸から火制されており、翌日の周到攻撃の予定であったが 航空偵察により敵抵抗は少ないと判断 1630:歩兵第138連隊第2大隊を「ローゼンベルク掃海隊」の駆逐艦により「ムーン島」に輸送 夕刻:第2大隊は「リンヌスト」橋頭堡北側の「ナウツ」に進出
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48 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 09:46:30.30 ID:lfOMi/Yq - 0/18
早朝:第2大隊の橋頭保攻撃に合わせ、連隊主力は突堤道を前進 自転車第1大隊、歩兵第17連隊「ダゲー島」上陸 10/19 大きな抵抗もなく「ムーン島」占領 捕虜:ロシア歩兵第118旅団(2個連隊と1個決死大隊)※10/14〜15に同地到着 ※困難な突堤道の正面攻撃をさけられたのは艦隊による大陸との交通遮断と緊急部隊輸送の効果による 10/21 「ダゲー島」占領。敵守備隊は順次撤退し捕虜僅少 リガ湾内の「ルネー島」「アベー島」は海軍大型飛行艇による部隊輸送により占領 ※海軍のロシア艦隊逃走阻止の北部ムーン海峡での行動は、悪天候により掃海不可能により中止。 本来であれば第4戦艦戦隊、偵察戦隊の突入によりロシア艦隊の「レヴァル」方面への退却を阻止するはずであった。 北部ムーン海峡には潜水艦が配置されていたが、敵艦2隻に命中弾を与えるも逃走阻止はならず。
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49 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 09:47:09.59 ID:lfOMi/Yq - 総括
■損害 独軍 :386名 1隻沈没、6隻損傷 ロシア軍:20131名(捕虜) 4隻沈没、6隻損傷 ■捕獲 軽砲47/機関銃130/迫撃砲15/航空機10/車輛1200/馬匹2000/小火器、弾薬、工兵機材、糧食多数 ※旧参謀本部訳の独軍資料では本作戦を大成功とするが 「此場合敵は抵抗力少なかりしと一部極めて戦闘の意思薄弱なるものありしを以ってなり」 の一文があり、精鋭なる相手であれば多大の時間と損害を受けることは確実であると独軍自身が厳しく分析している。
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50 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 10:20:50.52 ID:lfOMi/Yq - Lansとしての本作戦の注目点
0)本作戦の戦略的な意義 →東部作戦軍全体の左翼の安全確保 単純なバルト海の封鎖とか、リガ湾の確保以上の意味を独軍は求めている。 1)上陸作戦の次期と場所の完全な秘匿に成功 →無抵抗上陸の成功 敵前への強襲上陸ではない 先遣部隊は6時間で、師団主力はほぼ1日で揚陸を完了(専用の上陸用舟艇などはない) 2)一方的航空機使用による情報優勢 →敵動向の把握(戦機の把握) これにより師団主力を強行軍させ、ウィンターフェルト戦闘団の救出が間に合い 敵師団主力のムーン島への脱出阻止に成功する。 3)敵の意表を突く機動重視の計画 →自転車部隊による島嶼間分断(ウィンターフェルト戦闘団) 敵師団の脱出と敵援軍の阻止には、この軽装備部隊の高速移動(まさに機動)によって実現した。 4)柔軟な計画変更による戦機の掌握 各階層の任務指揮による自主的発意が危機を乗り越え成功へと変換した。 →各部隊の自己判断による計画線を越えた急速前進(上陸後の初期前進) →疲労を無視した強行軍(ウィンターフェルト戦闘団の救出と敵包囲降伏となった) →艦隊の柔軟な運用と陸戦掩護(ローゼンベルク掃海隊の活躍) ※陸海空の協働は当然の話なので、今更どうでもいいw ただこの点において現代にも通じる基本的な手順や指揮方法を本作戦で確立しているのはさすが独軍参謀本部。 (なお独軍としては、ガリポリとサロニキは他山の石であると記述しています)
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51 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 10:21:44.33 ID:lfOMi/Yq - 連投終了w
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52 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 10:45:00.57 ID:lfOMi/Yq - 2個師団と30日分の兵站で、輸送船19隻(15万総トン)+α
(>18 の輸送船隊を参照) 1個師団だと9〜10隻(7〜8万総トン)+α 1個連隊で3〜4隻(2万総トン)+α 1個大隊で1隻(5千総トン)+α 編成スレの考察で陸自の輸送を >大型輸送船なら1隻で1個連隊を当座の兵站と一緒に運べますので4隻。 と見積ましたが、そう変わらないですね。 (陸自連隊≒他国の増強大隊)
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53 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 13:40:53.51 ID:lfOMi/Yq - がダルカナルの一木支隊だと
歩兵第28連隊、工兵第7連隊第1中隊、独立速射砲第8中隊 →先遣隊 916名(駆逐艦6隻) →主力 1500名(輸送船2隻 ぼすとん丸/大福丸) 1個連隊:輸送船3隻相当(輸送船2隻+駆逐艦6隻分乗) 歩兵連隊は3個大隊なので 1個大隊:輸送船1隻 まあ、こちらもほぼ変わらず。
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54 :Lans ◆cFcS.yrpJw [sage]:2020/07/07(火) 14:01:30.04 ID:lfOMi/Yq - さて、エーゼル上陸の独軍、ガ島上陸の旧軍、どちらも上陸後性急な前進を行っておりますが、何が違うのか?
・独軍は事前の航空偵察を実施し、おおよその敵配置を把握済み ・独軍の急進撃は、敵攻撃が目的ではない(緊要地形の先取が目的) ・突堤道に送られたのは主力とは別の自転車支隊(敵は主力側に目が行っている これに対し ・旧軍は事前偵察なし、上陸後の偵察隊先行によるその場での情報収集を試みる(しかも失敗) ・旧軍は飛行場奪取という、どう考えても米軍が防御している主目標にまっすぐ前進 確かに両軍ともガリポリの戦訓として上陸後速やかな前進が必要という戦訓に従っています。 が、その内容には大きな差異があるようです。 (旧軍ぇ…このエーゼル島の記事を翻訳したの、そもそももまえらだよな・・・)
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