- 【シャーマン】汎用戦車3【T34】
686 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 09:29:35.23 ID:kQ93lQu9 - 初代ナフィールド子爵ウィリアム・リチャード・モリスは一代で庶民から成り上がり
モーリス自動車の創業者でフォード式大量生産で、1925年には56,000台へと上昇した さらに風雲児の例にもれず晩婚で子供もいなかったため慈善事業につくした 大富豪としてイギリス庶民には大人気になり政府も腰を上げ モリスは1934年にはナフィールド男爵に授爵され1938年に子爵が授けられた。 貴族たちは彼を歓迎しなかったものの首相などの要望によって 愛国者たるナフィールド・グループは兵器の製造にとりくみ モリス氏の設計になる超高速戦車クルセーダーを採用させる クルセーダーは故障だらけでひょうばんがわるかった。アニメガルパンの活躍と裏腹に 第一次大戦の航空エンジンである脆弱なリバティは戦車の振動ですぐ壊れた ・・そもそも第一次大戦のリバティを米国戦車は採用せず最新のコンチネンタル星型を 採用したのはリバティV12が脆弱でこのような結果がわかっていたからであって いわゆる失敗兵器ということになるがモーリス氏は上層部のパイプで採用させた クルーセイダー新型戦車の勇姿は宣伝スチールで英国民の士気をおおいにたかめた ・・という政治事実はあったもののナフィールド・グループは軍の心証を害し モリスの逝去と共に、後継者の不在を理由として2つの爵位は断絶した。 糞エンジンを見抜けない三流技師の悲劇やな
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687 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 10:07:53.53 ID:kQ93lQu9 - イスパノスイザは削り出しでブロックごとにボルト留めすることで組み立てられていた航空エンジンを、
鋳造アルミで一体成形することで大幅に軽量化することに成功 WW1大戦後は信頼のイスパノが400馬力級で最大級とされ航空エンジン世界を支配していた これに反旗をひるがえしたのがイスパノ下請けだったライト社のレンチュラー技師で 空冷星型エンジンで400馬力以上の大馬力という無謀な目標を掲げる。 レンチュラーの冷却水のいらない空冷エンジンに興味を示したのがアメリカ海軍で 空母につんで長い洋上飛行するには信頼性が高い空冷が欲しい 鍛造アルミをけずりだす工作機械はかねのかかるものでライト社の経営陣は不満をもち やがてレンチュラーはライト社から追放される 海軍は工作機械を作るプラット・アンド・ホイットニー社にかけあって資金や機械をひきだし レンチュラーは夢のエンジン、プラット・アンド・ホイットニー「ワスプ」を完成させた
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688 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 10:17:41.23 ID:kQ93lQu9 - このイスパノ・スイザY12は、ソビエトがクリーモフM105愛用したほど軽量で信頼あついもので
T34のV2エンジンもイスパノが元になってるとロシア人は言う そもそも39リッター航空ジーゼルエンジンとして予定されたが1000馬力に届かないため T34の戦車用ジーゼルに転用されたようだ リバティL12エンジンはこれらのエンジンでは、群を抜いて旧式で古いとこもさることながら・・ 重量が800ポンドしかない(350キログラム)とかるい これは最新エンジンで同排気量のRRマーリンの半分で、・・・ 航空エンジンでは軽量とされたイスパノに比べてもうんと軽い ドイツの戦車用マイバッハHL230はなんと1,3トンもあった。約4倍もある・・・ リバティL12エンジンは玩具エンジンなのではじめからクルーセイダー戦車の稼働は無理があった
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689 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 10:36:23.12 ID:kQ93lQu9 - 空冷エンジンの鍛造アルミをけずりだす工作機械は高く付く
そこで中島は2000馬力級エンジン誉では、冷却フィンを アルミ板を鋳造ヘッドに鋳込むという方法で手抜きしようとした やはりこの方法はアメリカでも熱くて無理として放棄されたもので 量産型はただの鋳造ヘッドになり性能低下をきたした いっぽう三菱の名古屋製作所では金星エンジンを作っていたが 墜落したB29デュプレックスサイクロンをみて何もかも巨大だとおどろき しかも冷却フィンは堅実に工作機械で削り出されていた 空冷サイクロンはレンチュラー追い出したほど嫌った 手堅い古臭い手法でつくられていたってことね ライトサイクロンを戦車用にしたのが下請けのコンチネンタル これを装備したM3軽戦車捕獲した日本軍はすぐまねろ!と日野自動車に談判した
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692 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 15:52:36.00 ID:kQ93lQu9 - アルミニウム製V2ディーゼルはシリンダーごとに2つの吸気バルブと2つの排気バルブ(48バルブ)
DOHC48バルブ。スカベンジングポンプによるドライサンプ潤滑。 ハリコフ機関工場の、チュルパン技師によって作られた チュルパン技師はV2ディーゼル完成した1938年に用済みとなりハリコフ刑務所で銃殺された チュルパンの生命停止したあとはアレクサンドル・モロゾフ技術士官がひきついだ T-34の最初のモデルでは、エンジンに十分なエアフィルターが装備されていませんでした。 サイクロンフィルターは後に設置され、エンジンの寿命が大幅に延びました。 現在の視点で見ると傘歯車のカム駆動は明らかに欠点で周囲に盛大なノイズを撒き散らした ただこの当時はまだ信頼に値するカム駆動手段が少なく マイバッハのように正統派のカムギアトレーンにすると大き歯車を複数必要とした これとて、HL120ではまだ斜め歯車Helical Gear(ヘリカルギヤ)でバックラッシュを吸収したが パンターやタイガーのHL210や230ではただの平歯車に劣化した、コストは安かったが騒音はます V2ディーゼルエンジンはクリーモフM100およびイスパノ・スイザY12がもとになってるというが その資料はドイツの文献に基づいたものです。 ソ連の国家機密で残念ながら、信頼できる情報源はほとんどありません。 1944年の英国の分析では、この主張の出典としてドイツの報告を引用しましたが、同じ文章で、 この主張を支持するエンジンの詳細はないと述べました しかしながらこのエンジン起源は内部機構からあきらかで報告によればnotably(とくに)と強調 ライト社・ブリストル社・ヒスパノスイザ・グノームローンの模倣であると見られる T34のV2ディーゼルがノームローンの模倣?というかどこがそうなってるのかわからないわけだが 専門家ではわかるのでしょう
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693 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 15:52:56.46 ID:kQ93lQu9 - 日本陸軍の飛燕はダイムラーでなく軽量なイスパノを採用すべきだったとはよく言われる
ヒスパノスイザ12Yは伝統的な構造で、36リットルの水冷 V-12で475 kg、(かるい) シールには、上部に特許取得済みのメタルシール、下部に単純なゴムリングが必要でした V2ディーゼルは初期モデルで750sこれとてかなり軽かった KVおよびIS戦車のエンジンは吸入系のチューニングを受けておりガスケットも鉄アスベストに強化された またスターターも、ドイツ戦車のようにフライホイールで手動でクランキング始動できるように改善された
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698 :名無し三等兵[sage]:2020/01/20(月) 22:10:10.24 ID:kQ93lQu9 - 勉強になります
ブリストルとT34エンジンになんか関係が?と思ったら ブリストルジュピターが気筒あたり4バルブなので機構をパクられた と英国が思った可能性はありますが、元ネタはケストレル?とも思う
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