- 国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart2
935 :JTAC[sage]:2020/01/12(日) 00:22:11.55 ID:LjUvtPI8 - 十九世紀の技術は効果的で操作しやすい兵器の大量生産を可能にした。
歩兵は、薬莢が火薬と弾丸を操作する必要性を省き、後装がラムロッドを不要にした。 弾倉と遊底が発射速度を増し、照尺が正確性を与えた。 あらゆる徴兵は数週間以内にフリードリヒ大王の近衛隊を凌ぐ名手になった。 砲兵も、後装と無反動砲架が発射ごと砲口を清掃し置き直す作業を取り除いた。 1コFARは、1914年には数百平方ヤードに対してナポレオン戦争の全期間以上の 破壊力を一時間で発射できた。 欧州の従来の社会では技術的な優越性は一時的であり数量が問題であったが 火力の射程と破壊力はそれだけで勝利を得るに十分な段階がやってきた。 技術的発展によってひどく不安定になった一つの領域(ドメイン!)があった。 技術的発展が、戦闘のみならず戦争に勝ち、政治的支配を樹立するに足るほどの 優位をもたらすかに見えた領域があった。 海戦である。
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936 :JTAC[sage]:2020/01/12(日) 00:40:15.02 ID:LjUvtPI8 - 思想と艦船と兵器と戦術を、ネルソンからフォン・ティルピッツへ、ヴィクトリー号から
ドレッドノートへ、わずか一世代の間に調整しなければならなかった十九世紀の海軍士官に 同情せずにはいられない。 発達しつつあった海洋工学、治金、製砲技術を最も有効に適用した国家は、一発も浴びずに 敵の艦隊を粉砕することが可能かに見えた。 造船に鉄を使うことが木材の制限から自由にした。ネルソンの艦はせいぜい二千トンの 排水量だったが、1860年には九千トンになり、世紀末には二万トンになった。 装甲は厚くなり、搭載砲の口径は増大した。 舷側での射撃は限界で旋回砲塔に収められ180°回転でき射程は二万ヤードに達した。 1904年の日本海海戦では、日本軍が全ロシア海軍を全滅させ、技術の遅れを放置した 国の運命を実証した。本当の戦争は、今や海上よりも造船所にあった。 十九世紀後半は、イギリス軍とフランス軍、ロシア軍の間ですさまじいい競争があったが そこにドイツが欧州最高の全工業力を背景に加わり、ドレッドノート型、超ドレッドノート型 を競争して建造を始めた。
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937 :JTAC[sage]:2020/01/12(日) 01:05:29.86 ID:LjUvtPI8 - イギリスは百年にわたる工業上のリードを喪失しつつあることを知っていたし
彼らが制海権を失えばそれほど脆弱になるかも理解していた。 1914年に戦争に突入したとき、イギリスと連合国は、海軍競争では一歩先んじていた。 ティルピッツのドイツ大海艦隊は相手を縛り付けておくこと以上はできなかった。 しかし、ドイツの技術力はもう一つ別の方向を開いた。 潜水艦である。 1914年になっても制海権は大きな主力艦隊の決戦で決まると考えられた。 このような勝利は、外洋から敵の小型艦船や通商破壊艦を追い払うことを可能にし それによって交易と輸入に依存する敵国に破滅的な封鎖を課すことができろ、と考えられた。 これが、アメリカ海軍家で理論家のアルフレッド・セイヤー・マハンが提唱した原則で 「海軍権力史」は19世紀末には欧州海軍のバイブルとなった。 交易の破壊が究極の目的だが、十七世紀、十八世紀にフランス海軍がやったような 交易を直接攻撃するために海軍力を使用するのは誤りだとマハンは説いた。 海軍力の使命は「制海権」を獲得することで、それが海洋を自国の交易の航路として 同時に敵の障害として使うことを可能にする。 この「制海権」は最強の主力艦隊だけが手に入れられるものである、と。 ティルピッツの艦隊は弱すぎてイギリスに挑めず、イギリスはドイツに厳しい封鎖を課すことができた。 これは植民地に加えてアメリカのような強力な中立国との交易も遮断した。 その限りでは、マハンの説は大戦中の事実で立証された。 その過程は、英米関係を戦争直前まで緊張させた。 しかしドイツは潜水艦を当初想定していた沿岸防衛用の単距離兵器から数週間の 巡航能力をもつ外洋艦に発達させ恐ろしく効率的な報復を可能にした。
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938 :JTAC[sage]:2020/01/12(日) 01:15:57.31 ID:LjUvtPI8 - しかし、潜水艦は帆船時代の捕獲法の原則に基づく作戦ができなかった。
潜水艦にとって浮上することは最小の武装商船に対してさえ危険である。 まず撃沈し、その後で質問したいという誘惑は圧倒的であった。 1915年のルシタニア号事件で明らかになったのは、 無制限潜水艦戦がアメリカをドイツの敵側に押しやるということであった。 だが、1916年の末までに封鎖によってイギリスを倒す見込みは有望で、陸上での 決勝の見込みが厳しかったのでドイツ最高統帥部はこの危険を犯すべきだと決断した。 四か月後。アメリカは参戦した。 戦争を決したのは、アメリカの物的資源というよりも、アメリカの資源が連合の 自由な使用に供せられるという見込みの精神的な支援であった。
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939 :JTAC[sage]:2020/01/12(日) 01:28:04.02 ID:LjUvtPI8 - 1915年までにもしドイツの潜水艦戦を屈服できていなかったならば、
アメリカが救うべき連合国は既に存在しなかったであろう。 対潜水艦戦の勝利は、爆雷や探索装置の発達だけではなく、 イギリス海軍の軍事思想の革命を必要とした。 攻撃よりも防御が潜水艦撃滅の有効な手段であること。 防御のためばかりでなく囮のためにも商船は護衛されるべきであること。 駆逐艦のような軽い艦は、大艦隊を守るより護衛船団の護衛に有効であること。 これらを容認することであった。 それには、通信技術や敵の通信の傍受技術の完成も含まれた。 無線の発明に基づく通信技術により戦争は四次元化しはじめた。 海戦においては、国民大衆の参加は的外れで、 第一に航空機を含む艦艇等に配置された専門的戦闘員からなる小グループの勇気と忍耐、 第二に兵器と通信体系を開発する科学者、技術者、暗号学者のさらに小さいグループの才能 第三に海戦を計画し実行する指揮官と参謀の技量と判断、をめぐる争であった。
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940 :JTAC[sage]:2020/01/12(日) 01:36:01.57 ID:LjUvtPI8 - エレクトロニクスは操艦術と同様に重要で、勝利は究極のところ、自分の運動等の
秘密を保持しながら敵の運動を探知し、その通信連絡を読むことができる側のものとなった。 第二次大戦までに、これを可能にするレーダーと無線傍受技術が発達した。 潜水艦の乗員と潜水艦狩りをする水上艦艇のや航空機の乗員とは、戦争の 結果全体をも決定しえる恐ろしいかくれんぼの具であった。 複雑な兵器体系を操作する高度に訓練された戦闘員、互いに競う技術者、 非常に離れたところから指揮するな指揮官からなる小グループ間の闘争という 全く同じパターンは空の戦争でも発展に伴い現れた。
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58 :名無し三等兵[sage]:2020/01/12(日) 02:12:46.41 ID:LjUvtPI8 - 日産の塙-ゴーンの悲劇は、ソニーの出井-ストリンガーの惨劇に重なります。
後任者に外国人据えるとてめえの悪事が見えにくくなると。 ソニーは、さすがにストりンガーも放り出されて平井がどうにかたて直し業績回復しました。 ところが日産は最近までゴーンがやってて、しかもシェア失ってた。この腐りよう。 普通じゃない。
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59 :名無し三等兵[sage]:2020/01/12(日) 02:27:02.70 ID:LjUvtPI8 - クルマメーカーの経営トップに法学部だのエコールポリィティクスだの据える理由が分からない。
普通に経営学か機械技術専攻を入れて、足らざる資質をアライアンスに補佐させる。 経営学(特にMBA)の認識甘すぎよ。 豊田章男、普通にMBAですよ。 経営のケーススタディ叩きこまれてるし普通に強いです。
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60 :名無し三等兵[]:2020/01/12(日) 02:28:47.24 ID:LjUvtPI8 - 被告妻だの逃亡犯妻だの酷い言い方ですね。
べつにかまわんけど。
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61 :名無し三等兵[]:2020/01/12(日) 02:33:30.05 ID:LjUvtPI8 - この場合「賛美歌13番をリクエスト」かと空想していたが。
他の人も第一感、それを想像してたと。
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