- 南雲忠一中将を再評価するスレ(散)
215 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 00:03:02.78 ID:s7yehAXG - >>212の続き
このうち、致命傷となったのは1本目。 まさに機関部直撃ですね。 世艦のホーネット被害状況図によると、 魚雷が命中したのは、水線下の第一船艙甲板 防御甲板である第四甲板のもう一層下で、 缶室や機械室があるところ。
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- 南雲忠一中将を再評価するスレ(散)
216 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 00:03:56.76 ID:s7yehAXG - >>215の続き
ヨークタウン級の水中防御は、米戦艦などにも採用されている 多層式防御方式。 これは、舷側を何層かに区切って、海水を満たした液層と 空気だけの気層を交互に配置するというもの。 液層は、魚雷が爆発したときのスプリンター(弾片)の飛散を吸収し、 気層は、爆発の衝撃波を拡散させるという役割を担う。
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217 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 00:04:48.29 ID:s7yehAXG - >>216の続き
どの箇所を液層にするかは自由に選択することが出来て、 ホーネットの場合、命中箇所は4層に分かれていて、 外側から、 C−3−F(液層) C−7−F(液層) C−11−F(液層) C−9−F(気層) 3層分の液層の中に1層だけ気層区画があり、 その内側が機械室となっていました。
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218 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 00:05:13.43 ID:s7yehAXG - >>217の続き
そこに魚雷が命中した。 水上艦艇用の九三式、潜水艦用の九五式と比較すると、 炸薬量の少ない九一式航空魚雷ですが、 この四層の防御を貫き、見事に機械室まで到達しました。
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219 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 22:03:55.91 ID:s7yehAXG - >>218の続き
この魚雷の命中により、前部機械室(>>211)はたちまち浸水 さらには、後部機械室との隔壁も破れて、完全に機関停止、 最後まで復旧することはありませんでした。
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220 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 22:04:46.75 ID:s7yehAXG - >>219の続き
これまでのヨークタウン級の被害状況を振り返ってみると、 珊瑚海→ヨークタウンに爆弾1命中 ミッドウェー→ヨークタウンに爆弾3命中し、速力低下したところで魚雷2命中 第二次ソロモン→エンタープライズに爆弾3命中 今回の南太平洋海戦では、ホーネットは”手負い”ではなく、 全力発揮できる状態での魚雷命中でしたが、 たった1本で、航行能力を奪われてしまったのです。
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- 南雲忠一中将を再評価するスレ(散)
221 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 22:05:32.87 ID:s7yehAXG - >>220の続き
一般に、ヨークタウン級空母は、魚雷に対して脆弱と言われますが、 設計計画時には、まだ軍縮条約の制限があったため、 排水量の関係から、水中防御は、 「対TNT火薬150kgの水中爆発に耐えられる」 せいぜい至近弾による浸水を防ぐ程度のものだった。
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- 南雲忠一中将を再評価するスレ(散)
222 :GF長官[sage]:2020/01/10(金) 22:05:57.27 ID:s7yehAXG - >>221の続き
その結果、 「この水中防御は、至近弾に対しては有効であったが、 魚雷防御としては不十分で、 日本の潜水艦用魚雷のみならず、弾頭炸薬の少ない 航空魚雷でも艦の主要区画に、重大な損傷が生じる おそれがあった」 (『歴史群像太平洋戦史シリーズ(53)アメリカの空母』)p103 今回の戦闘で、その懸念が表面化してしまったわけですね。
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