- 国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart2
508 :JTAC[sage]:2019/09/15(日) 14:58:15.80 ID:mhYApqKb - まず、「兵学(science of wqr)」と「兵術(art of war)」を分けて考える必要がある。
前者は戦争の各様相をありのままに観察して得られた「性質(nature)」です。 必ずしも応用できるものではなく、不愉快な事実も混在します。 要素還元的な「戦いの原則」とはかけ離れたものです。
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509 :JTAC[sage]:2019/09/15(日) 15:07:48.37 ID:mhYApqKb - 後者の兵術(art of war)は常に不完全で未完成なものです。
兵学から得られた「戦争の性質(nature of war)」自体が霧・摩擦の蓋然性を含んでいます。 一般的に適応できる指針、「戦いの原則」なんかになりようがない。 それでも、思考過程(operational process)として何とか考えるよすがを示そうとするのは、修練うんたらかんたらではなく、兵士としての「職責」だからです。 プロフェッショナルは不完全でも国を守るために考えて戦うんですよ。
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510 :JTAC[sage]:2019/09/15(日) 15:16:37.87 ID:mhYApqKb - だからこそ、science of warは継続的に研究を続けるとして、art of warの部分は、少なくとも一戦役毎には速やかに戦訓を反映して丸ごと見直すべきですね。
そこには「戦いの原則」などという聖域があろうはずもない。 だから、「戦いの原則」は速やかに廃止。 教範上の「基本的原則」という言い方も誤解が生じないよう「教令」に変更すべきです。 だいたい「野外令」(=野外教令)と題しておきながら、「原則書」みたいな性格を与えるのも変な話です。 自分で「教令」であると宣言しておきながら。
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511 :JTAC[sage]:2019/09/15(日) 15:20:40.08 ID:mhYApqKb - 実は「教令」自体はとっくに導入済で、演習実施規定のようにアドホックに見直すものを「教令」と読んでますね。
ついでに「全部」見直すだけです。
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512 :JTAC[sage]:2019/09/15(日) 15:30:04.94 ID:mhYApqKb - だから「臨機応変の体系」
単なる無秩序ではなく、「戦争の性質」により教義を「体系化」し、これを「臨機」に見直して、 「変化に対応」するため教令に反映し敵の教義を凌駕する。
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513 :JTAC[sage]:2019/09/15(日) 15:34:35.90 ID:mhYApqKb - 普奥戦争の後、プロイセンは新たに同盟に加わった南ドイツの各領邦軍を教義の面でも速やかに統合する必要があった。
このために、モルトケ参謀総長が自ら書き上げたのが「高級指揮官に与える"教令"」です。 ドイツはこれで普仏戦争でフランスに勝利しました。
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