- 日本の古代史 Part14
306 :出土地不明[]:2014/03/07(金) 21:32:42.05 ID:mTqVdPlI - 歴史とSFが好きだった少年は、文科系理科系の融合をめざす
斎藤成也氏(ゲノム進化学・国立遺伝学研究所集団遺伝学研究部門教授) ――最後に、これから取り組まれる予定の研究テーマをお聞かせいただけますか? 斎藤氏:一つには、いろいろな文化を創り出した人間の知性や自意識といったもののDNA的な基盤を知りたい。また、骨などの形を決める遺伝子は、まだよくわかっていません。 こうした部分は、発生学者が研究していますが、別の方法でできないかと考え、体中のCTスキャンを取り、それをDNAの研究と組み合わせるといったことをやろうとしています。 もう一つは、今度新しく研究会を立ち上げる予定の、「DNAから神話へ」というテーマ。 私は、子どもの頃から「古事記」が大好きなのですが、最近、出雲神話の舞台である出雲地方の人のDNAを調査したら、驚くべきことがわかりました。 日本海側だし、おそらく朝鮮半島の人々と近くなるだろうと予想していたら、そうではなかった。 それで、日本国内の多様性をくわしく調べれば、これまで指摘されなかった日本列島人の新しい移住のパターンが見つかるのではないかと考えています。 ひょっとすると、戦後、柳田國男が提唱した「海上の道」が、彼が指摘したよりもっと古い時代になりますが、本当にあったということになるかもしれません。 そのほか、文明の研究も若い頃からずっと興味のあるテーマです。いわゆる文科系の文字で書かれた歴史も、自然科学系である生命現象の過去も、いわば歴史です。 このすべてを覆う歴史を表現するのに「歴誌」と名付けているのですが、これから多数の方面を横断していきたいと思って考察を進めています。 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3584
|
|