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ゲームセンター名無し
ワンダーランドウォーズ エロかわスレ20頁目 [無断転載禁止]©2ch.net

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ワンダーランドウォーズ エロかわスレ20頁目 [無断転載禁止]©2ch.net
745 :ゲームセンター名無し[sage]:2016/06/30(木) 00:33:49.44 ID:r3X6ulQy0
流れをかっ切って4つ頂きます

ヴァイス「徹底的にぶちのめすぞオラァ!」
アシェ 「ヴァイス様の後ろ盾を得た我々に敵はない。期待してもらおう」
ツクヨミ「なんじゃ、お主ら。このお方をヴァイス様と知ってのことか?ちょいと灸をすえてやろう」
ヴァイス「アタシが直々に処刑してやるよぉ!」
リン  「うーん、とっても素晴らしいですわ!この調子でバンバン燃やしましょう!」

悪名轟くヴァイス一味。
負け試合ではさっさと諦めて試合を捨て、勝ち試合では徹底的に相手を痛めつける。
さらに、キャスト同士のチーム戦以外でも、何か危険なことに手を染めているという噂もあった。

ヴァイス「なに見てんだぁ?テメエ」
スカ  「なんでもないわ。さようなら」
ヴァイス「逃げんのか?ママのところに帰るんだねぇ。アッハッハ」
スカ  「ハァ…。あの子を見ていると痛々しくて耐えられないわ」

昔の自分。グランマの元で、命がけの『教育』を受けていた自分。
いつも生傷が絶えなかった頃の自分。
何よりも、見た目以上に中身が子供だった。愚かで無鉄砲な性格。幼い自尊心。
訓練中の負傷で眼帯をつけていたのは、いつの頃だっただろうか。
その頃の自分は己の未熟さを棚に上げ、厳しすぎるグランマが憎らしく思ったものだった。
最近暴れているヴァイスは、過去の己自身そのもの。
見ていると辛くなるのに、それでも目を離すことができない。

目に余るヴァイス達の行為。
たちの悪い烏合の集。チームワークも何もあったものではない。
相手に対して敬意をはらうこともなく、上を目指す向上心もあるように見えなかった。
そして何より、味方に対する感謝さえもないように見えた。
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746 :ゲームセンター名無し[sage]:2016/06/30(木) 00:36:56.50 ID:r3X6ulQy0
ある日の戦い。戦場でのヴァイスの行動がスカーレットを怒らせた。

ヴァイス「あぁん?文句でもあんのか、テメェ?」
スカ  「聞いたわよ。仲間を見捨てたの?」
ヴァイス「悪いかよ?アンタも潰されたいかぁ?」
スカ  「この大馬鹿……」
ヴァイス「はぁ?」
スカ  「潰すの?潰すっていうのは、こういうこと?」
ヴァイス「ぎゃぁ!」
疾風のごとき早業でヴァイスの腕を掴み、締め上げる。
ヴァイス「許さねえぞ…。その首、かっ切ってやるからなぁ…」
スカ  「私も、あなたのことが許せないわ」
シザーズを抜き、見せつけるように構えるスカーレット。
スカ  「仲間を助けられなかったことを謝りなさい」
ヴァイス「謝ることなんかあったかねぇ?自業自得だろ?」
スカ  「この、卑怯者!」
スカーレットのシザーズが閃きヴァイスの首筋をかすめた。一つ間違えば大怪我を負わせるような危険な一撃。
ヴァイス「おいおい。アタシも一応、闇と戦う『お仲間』なんだろ?テメェ、仲間を殺そうっていうのかい?」
スカ  「あなたが死のうと生きようと、そんなことはどうだっていいのよ。でも、あなたの行為は許せないわ」
ヴァイス「そんなにアタシが憎いかよ?裏切り者のこのアタシが」
スカ  「見捨てたわけじゃないのでしょう?でも、あなたは助けることができなかった」
ヴァイス「さあな。結局助けてねえんなら、おんなじだろ?」
スカ  「他人にだけでなく、自分にまで嘘をつくの?仲間のことも、自分自身も裏切るの?」
ヴァイス「テメエに何がわかんだよ!アタシの勝手だろうが!?」
スカ  「何のために?くだらないプライドのために?」
スカーレットの声が震える。ヴァイスを咎めるスカーレットの瞳には涙が浮かんでいた。
スカ  「私に名声なんて無い。守る価値のあるプライドもない。あなたにだって無いはずよ。なぜそんなことするの?それで後悔することになるのよ」
スカ  「あなたが唯一大切に思うもの。それは共に戦ってくれる仲間のことでしょう」
スカ  「力及ばず助けられなかったからって、あなたの仲間はあなたのことを恨んだりしないわ」
ヴァイス「なんなんだよ。テメエはアタシのことを信用してんのか…?」
スカ  「私もあなたと同じだわ。……それだけよ」
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747 :ゲームセンター名無し[sage]:2016/06/30(木) 00:37:32.20 ID:r3X6ulQy0
わずかな沈黙。ヴァイスの逡巡。
ヴァイス「アンタの言う通りだよ。アタシは自分の未熟さを認めず仲間のせいにしてる」
ヴァイス「アタシみたいなやつのことなんて、誰だって都合のいいように利用するだけだ」
ヴァイス「なのにアンタは知ったような顔して、くだらないことを言うんだな。あぁっ、最高にイラつくぜ。みっともねぇアタシ自身によぉ」
ヴァイス「アンタの言葉は効いたよ、あいつらに謝って来ねえとな…。悪いが今日は見逃してくれねぇか?」
スカ  「行きなさい」
ヴァイス「恩に着るぜ…」


その日から少し丸くなったヴァイス。
ヴァイス「目標、この辺りな」
ヴァイス「恩に着るぜ!」
ヴァイス「気をつけな!」
……
アシェ 「最近、姐御が優しくなったように感じないか?」
ツクヨミ「よいではないか。今宵も、月が満ちよるわ」
リン  「まだまだ全然燃やし足りないですわ!」
ヴァイス「リン、その辺にしときな。さあ、次の獲物はまた頼んだよ」
リン  「まっかせなさーい!どんなヴィランでも、全部わたくしにお任せよ♪」
アシェ 「私も負けていられないな。期待してもらおう!」
ツクヨミ「この夜を照らすのは我が月の光じゃ。さぁ、みな参ろうぞ!」
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748 :ゲームセンター名無し[sage]:2016/06/30(木) 00:38:17.17 ID:r3X6ulQy0
初めてヴァイスを見た時から、もう一人の自分自身だと気付いた。
特殊な形のシザーズは、赤の他人であっても手に入れることができるかもしれない。
けれどもハートレスシザーズは一子相伝の技。他人が使えるような技ではない。
スカ  「ヴァイス…。あの子は、私なの?」
ひとつだけ腑に落ちないことがある。ヴァイスの白いずきん。
スカーレット自身は、幼いころからずっと赤ずきんをかぶり続けている。
見覚えのない白いずきん。あれは一体…?


ヴァイス「食えよ。この前の礼だ」
スカ  「?」
渡されたのはアップルパイ。子供の頃、よく母や祖母に作ってもらったものだった。懐かしい思い出。
スカ  「ありがとう。私の大好物だわ。あなたも好きなの?」
ヴァイス「まあな。食べるのも好きだけど、作る方も得意なんだぜ」
スカ  「そうなの。わたしは作るのは苦手だわ…」
ひとかじり。さくりとした食感の生地に、林檎の甘みと強めの酸味が映える。
スカ  「美味しいわ。本当に上手なのね」

懐かしい味。子供の頃食べたアップルパイを思い出す。母の味。そして祖母の味。
ハッとする。
一子相伝の技。それを使えるのは世界に私一人だけではない。
あの子、まさか…?

ヴァイス「アッハッハ♪アタシを誰だと思ってるんだ」
スカ  「待って、あなたの名前を聞かせて」
ヴァイス「はぁ? ヴァイスだよ、ヴァ・イ・ス。いい加減覚えろよな」
スカ  「そうじゃない、キャストとしての名前じゃなくて、あなた自身の名前を教えて」
ヴァイス「そんなの聞いてどうすんだ?ま、いいけどよ。アタシの名前は……」



そもそも髪の色から違うやん、みたいなツッコミはなしの方向で。
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770 :ゲームセンター名無し[sage]:2016/06/30(木) 22:47:31.33 ID:r3X6ulQy0
>>767 Nice!

アシェ「(仕事は強アシェが行ってくれて、私は自宅でぬくぬくだと…?)」
アシェ「ふっ…慌てる必要などない!では、よろしく」


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