- もののけ姫 7 [無断転載禁止]©2ch.net
674 :見ろ!名無しがゴミのようだ![sage]:2018/11/09(金) 14:52:30.99 ID:MgxbOl81 - そんな、凄い “いい人” に見えるんですけども、それだけでは説明できない矛盾というのが、エボシにはいっぱいあります。
たとえば僕が最初に気になったのが、やっぱり “タタラ場に子供がいない” って事なんですよね。 宮崎アニメの村のシーン。 たとえばナウシカの “風の谷” とか、ラピュタの “スラッグ渓谷” にしても、必ず子供たちが走り回ってるんですよね。 ところがタタラ場には走り回る子供もいない。 それどころが、母親に抱かれている赤ん坊すらいないんですよ。 それで、これに関して宮崎駿 自身は、当時の『もののけ姫』の映画のパンフレットの中では「いや、そこまで描いてる暇がなかったんですよ」って言ってるんですけども。 「描いてる暇がない」って言い出したら、ラピュタの時の方が忙しいし、それはもうナウシカの時の方が大変なんですけども(笑)。 やっぱり、描いてないには描いてないなりの理由があると。 何でかっていうと、タタラ場っていうのは開拓村だからですね。 開拓村っていうのは、アメリカの18世紀〜19世紀にはよくあった、開拓時代でようやく村が成立して、10年とか5年とかそれぐらいの年月しか経ってない村で、まだまだ戦闘状態みたいなものなんですね。 それでタタラ場に関しては、戦乱で家を無くしたり、親に売られた女の人たちを受け入れているんですけどですね。 子供とか老人という “働けない人” を、積極的に仲間に入れるほどの余裕が無い。 それだけの食料が無いし、働けない人を雇えないんですね。 まだ開拓村だから。 だから、外れにあるハンセン氏病の人たちの隔離された区画っていうのは、彼らは “石火矢を作る” という能力があるから、あそこで飼われているんであって。 どちらかというと、弱者には厳しい環境なんですね。 同時に、タタラ場は中で結婚している人もいるから、子供が生まれないはずがないと思うんですけども。 おそらく、凄く強い産児制限をしいてると思うんですね。 つまり、「子供を生んじゃいけない」っていう。 それと、男をバカにする文化。 このタタラ場の中の、男をバカにして、「女の方が強いんだ」っていう文化も、おそらく同じような理由で意図的にやっているんだと思います。 もっと大きい村になって、もう少し生活が楽になって、みんなの生活に余裕が出来るまでは、出来るだけ無軌道に人口が増えないように、かなり注意している。 これが、エボシ御前が “単なるいい人” っていうのに見えないなっていう矛盾点の一つなんですけどね。
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