トップページ > ガチホモ > 2019年10月03日 > 87WG3Xam

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ウホッ!いい名無し…
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511 :ウホッ!いい名無し…[]:2019/10/03(木) 01:03:38.21 ID:87WG3Xam
彼は私と同じで遊び人だった。

それも、20歳やそこらで経験人数が30人を超えるような、超がつくほどの遊び人だ。

性欲と気分の赴くままに色々な女とセックスをして、特定の恋人はつくらない男。

だから私は、彼を恋愛対象として見ようなんていう気は微塵もなかった。

彼にとっても私は数ある女のうちのひとりに過ぎなくて、全くといっていいほど特別な存在ではなかったはずだ。
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512 :ウホッ!いい名無し…[]:2019/10/03(木) 01:04:34.64 ID:87WG3Xam
実際私たちはそれから2年ほど、年に数回ふと思い出したときにだけ会うような、無感情でさっぱりとした関係を続けた。



でも人生何が起こるか分からないものだ。

たぶんはじまりは、私が冗談のつもりで言った、ベッドのなかでのたった一言。



「嘘でもいいから、“好き”って言い合ってみようよ」。
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513 :ウホッ!いい名無し…[]:2019/10/03(木) 01:05:45.35 ID:87WG3Xam
好きっていうポジティブなワードは、言った人を幸せにするから。

彼は私と同じでそういう“おふざけ”が大好きなので、この提案にすぐに乗ってきた。



それからその遊びは一晩、1週間、1カ月と続いた。



他人がきいたら「そんなばかな」と思うかもしれない。

「くだらない」と思うだろう。



――が、たったそれだけのことで、私たちは気がついたらお互いのことを好きになってしまったのだ。



真剣に異性と向き合ったことのないふたりの若者の心に、新たな恋が芽生えようとしていた。





つづく


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