- 【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ127
624 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2020/04/02(木) 00:24:06.68 ID:5PnjNWji0 - 久はエイプリルフールで退部を仄めかされても、留年とかしてない限りは引退してるのが強みよ
ほぅっと、熱の篭った溜息を数え切れぬ程積み重ねて。 本当のことなのか、嘘なのか、余りに卑怯な告白。 普段の明るさと優しさを備えた微笑みがなくて。 なまじっか顔立ちが整っているから、真摯に見つめられると息を飲むほどの迫力もあった。 『和』 『いや、原村和さん』 『俺は、原村和さんが好きです』 ただの部活仲間。 ちょっとスケベで、優しくて、見た目格好良くて、背が高くて───── (私、須賀君のこと、何も知らない……) 知らないんじゃあない。知ろうとしなかった。 その自覚も、理由も、はちきれそうな胸の中にある。 見た目だけが好きなんだ、胸だけを見て想われるのだ。 過去の記憶がモノクロで蘇り、辛さに首を振る。 大体、あの告白は卑怯だ。 あの少年なら、自分を無理矢理に押さえつけて、泣き喚く自分の口を封じ、散々な目に遭わせることも出来るのに。 いっそ、自分が顔を背けたくなるような、想像もしたくないような酷いことをしてくれれば。 そうすれば、こんなに悩まなくて済むのに。 エイプリルフールなんかに告白しなければ、二つ返事で彼のモノになると言えたのに。 (────メール……) 日が変わって間もなくに、メールが来ていた。 メールの着信にも気付かずに悶々としていた自分に気付き、胸が一層強く高鳴る。 (変なこと言ってごめんな……?) (エイプリルフールに告白ってダメだよな…?) (やっぱ無理だよな……?) (明日からはいつも通りに戻るから……?) なんて自分勝手なメールだろう。 こんなに人を悩ませておきながら、あっさり諦めるのか。 好意を自覚させておきながら、すぐに身を引くなんて。 そんな卑怯、許されるわけもない。 電話帳から、彼の番号を探して、ワンタッチ。 ワンコール、ツーコール、スリーコール目が鳴り止む前に、通話状態になる。 「こんばんわ、須賀君。夜分遅くにすみません、少し電話大丈夫ですか?」 責任を取って、受け止めて貰わないと。 そうでないと、乙女心を惑わした罪は償えないのだ。
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625 :>>624をちょっと続けた[sage]:2020/04/02(木) 07:46:02.22 ID:5PnjNWji0 - 和「お、おはようございます、す、すすす須賀きゅん!」
京太郎「おはよう和。どうした、呂律回ってないぞ?」 和「だ、だって!仕方ないじゃないですか!あれから何時間も経ってないんですよ!?」 京太郎「アレって……あぁ、夜のか」 和「顔を見てなかったから頑張れましたけど、……やっぱり顔を見ると……うぅ、嬉しさと恥ずかしさが押し寄せて来るんですよぉ…」 京太郎「そんなに恥ずかしい?付き合うのやめとく?」 和「……やめたくないです。やめません。やめたら捨てられたって言いますからね?」 京太郎「和に捨てられるポジションだけどな、俺」 和「……………」 京太郎「ん?」 和「手、繋ぎたいです」 京太郎「唐突だな、まぁ俺は嬉しいけど」 和「………須賀君、普段とあまり変わってないですよね。私ばっかり混乱して、悔しいです」 京太郎「俺も嬉しくて眠れなかったけどな。夢みたいだし」 和「あ………そういえば。今日、放課後は空いていますか?」 京太郎「ん?空いてるぞ?」 和「私の両親が、その、須賀君に会いたいと」 京太郎「実家訪問早すぎないか…?」 和「須賀君との電話を母に聞かれていたらしくて…父も、見た目は厳格なんですが……結婚した母のことを突っ込まれると弱い人なので、気負うことはないと思います。母には結婚のことを聞かれました」 京太郎「わずか数時間で外堀がほぼ埋まってる!?」 そんな朝の風景
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626 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2020/04/02(木) 08:27:10.49 ID:5PnjNWji0 - 和「須賀君、京太郎君、あなた、旦那様、パパ、御主人様………どの呼ばれ方が良いですか?」
京太郎「ちょこちょこおかしいのがあるぞ」 和「やっぱり数年後を見越して旦那様が良いでしょうか」 京太郎「落ち着け」 優希「これは……あれだじぇ?」 咲「うーん、やっと付き合ってくれたね」 優希「のどちゃんは勝ち確をドブに捨てかけてたもんな」 咲「京ちゃんも、大事なとこでヘタれるからね…」 優希「お、犬が電話し始めたじぇ」 咲「同志……ってことは、阿知賀の松実さんかな」 優希「お、おぉぅ…のどちゃんの顔がみるみる曇っていく……」 咲「泣きそうになってる……」 優希「まぁ、ドラローの人と電話するときはいっつも楽しそうだしなー」 咲「あの京ちゃんの笑い方…多分ワザと電話してるね」 優希「わしゃわしゃって、犬にするみたいな撫で方だじぇ」 咲「でも嬉しそうだね」 優希「のどちゃんチョロすぎるじょ」 咲「………かえろっか?」 優希「そうだなー。後でのどちゃんに話を聞いてみたい気もするけど」 咲「私も。女子会ってやつだね!」
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628 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2020/04/02(木) 19:40:46.15 ID:5PnjNWji0 - 久「須賀君って酷いわよね」
美穂子「そうね、京太郎さんは酷い人よね」 久「……優しくて、文句一つ言わずに助けてくれてね」 美穂子「でも、たまに意地悪をするの」 久「…意地悪?どんな?」 美穂子「髪を梳かして欲しかったらおねだりして欲しいと言われたりとか、オッドアイをじっと見つめられたりするのよ?酷いわ」 久「え、えーっと……流石にそれはないわね」 美穂子「プレゼントも貰ったのだけど、チョーカーだったのよ。着けて貰うとき、飼われたらって思ったもの」 久「それはちょっと………というか、美穂子のほうが重くない?」 美穂子「あら、普通じゃないかしら?」 久「私はプレゼントなんて貰ったことないわよ」 美穂子「そう……なの?私も、チョーカーを着けられたりオッドアイを見つめられる度、早く告白されたい……早く告白したいと思うのよ?でも、勇気が湧かなくて」 久「まだ恋仲じゃないの!?」 美穂子「ええ、そうよ」 久「なんかもう、恋人とか通り越して夫婦とかそのあたりのやり取りに聞こえるわよ…?」
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631 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2020/04/02(木) 23:06:11.10 ID:5PnjNWji0 - コロナの影響で仕事場がしばらく休みだからね!
暇だから幾らでも書く時間はあるんだ!(絶望 美穂子「ねぇ、京太郎さん?お願いがあるの」 京太郎「お願い……ですか?」 美穂子「早く私用のリードも欲しいわ…」 京太郎「り……りーど?……あぁ、チェーンか!」 美穂子「首輪と紐よ?」 京太郎「」 美穂子「確かにチェーンも素敵だと思うわ。ハート型、雀牌型、猫型、犬型……素敵なものも多いと思う」 京太郎「」 美穂子「でも、私が……私だけが京太郎さんのペットだって証明するために、二人きりの時だけで良いから……首輪とリードを着けて欲しいの」 京太郎「─────────っっハッ!なんか福路しんが俺のペットとかいう夢を見たけど、勘違いだよな!うん!」 美穂子「夢じゃないわよ。それに、私のことは美穂子…ね?」 京太郎「なんでペット……普通に恋仲で良いんじゃ…」 美穂子「恋人として可愛がられるのもいいけど、ペット扱いで愛でられたいとも思うの。変かしら?」 京太郎「」 美穂子「………京太郎さん?」 キャップは一度いちゃつきだすと加減知らずにダメな方に走りそうな気もする
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