トップページ > アニキャラ個別 > 2011年10月11日 > ge5bHm5h0

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名無しさん@お腹いっぱい。
無償の愛に物申す
【遊戯王ZEXAL】神代凌牙(シャーク)【とんだ6マンチスト】
【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】

書き込みレス一覧

【遊戯王ZEXAL】神代凌牙(シャーク)【とんだ6マンチスト】
277 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/11(火) 16:32:51.66 ID:ge5bHm5h0
ジャッジキルのリベンジなるか
【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
209 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/11(火) 17:23:45.80 ID:ge5bHm5h0
アリサはきれいな、すずかはちょいヨゴレ的なのが好きな私はこの書庫的に異端だろうか。

さてきれいなシグナムさん、きれいなシグナムさんSSの需要はありますか
【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
212 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/11(火) 18:24:37.97 ID:ge5bHm5h0
>>210
>>211
では行かせていただきます。NGワード「無償の愛に物申す」
【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
214 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:27:38.00 ID:ge5bHm5h0
「ユーノ君のあほー!!!」
「――また大荒れですね、主」

 八神家のリビングに、家主の悲痛な叫びが響きわたる。ヴォルケンリッター烈火の将シグナムは、敬愛する主に低脂肪牛乳を差し出した。

「して、今日は如何様にアプローチを躱されたのです?」

 牛乳をすすりながら、ぐすぐすと八神はやてが今日の敗北を語りだす。

「…書庫でな?二人っきりやってんで?めっちゃええ雰囲気やってんで?リボンタイ結び直すときにな?めっちゃ顔近付けてんで?ちょっと瞳ぇ潤ましてな?
 ――オッケーやん!そこまで行ったらもー雰囲気に流されてキ――ま、まあ、顔の一つでも赤くしたってもええやん!……平然とありがとうとか笑顔でお礼ゆーとる場合ちゃうやん!」
「…ううむ」

 主の想い人たるユーノ・スクライアは、今日も平常運転だったらしい。仕事のついでに無限書庫司書長にそれとなくアプローチをかける事が、アースラメンバーズ・幼馴染トリオの慣習となって久しいが、
肝心のユーノ本人は気づいた風もなく、常日頃のようにのほほんと愛すべき友人たちに接している。

「しかし主たちにも原因はあるのでは?失礼ながら申し上げさせて頂きますと、無自覚な頃は男女の境も気にせず皆無防備に接しておりました故、奴もいつもの事と割り切っているのかと」
「うー、私は割りかし自粛しとったもん。…多分」

 家族の耳に痛い指摘を受けて尚、徹夜続きの身体を引きずって料理・食事・風呂の生活サイクルをこなしてからベッドに入った主の精神力に敬服しつつ、シグナムは洗濯物を畳んでいた。
 偶さか非番のシフトが重なって、現在クラナガンの八神家にいるのははやてと付き添いのリインフォース、そしてシグナムの三人だけだった。リインもはやての隣でぐっすり眠っている為、今起きているのはシグナム一人となる。
 黙々と作業を続けながら、さてこの後は素振りかイメージトレーニングかと予定を考えていた矢先に、唐突なインターホンの音が耳に届いた。


【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
215 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:28:54.36 ID:ge5bHm5h0
「――珍しい事もあったものだ」
「えと、すみません急に」

 申し訳なさそうに玄関先で畏まる青年は誰あろう――先程まで主を泣かせていた大元の張本人、ユーノ・スクライアその人だった。



「渡しそびれた書類を持ってきただけですので、僕はこれで」

 久しぶりに顔を合わせても、気を遣いすぎる所は相変わらずだった。最初の物言いはまずかったと反省しつつ、今では同じ高さにある顔に問いかける。

「これから、忙しいのか?」
「いえ、取り敢えず家に帰るだけです」

 ならば是非もない。

「良ければ上がっていけ。起きているのは私だけだが、わざわざ出向いて貰って持て成しもしないではな」
「そんな、ご迷惑じゃありません?」
「騎士の礼を袖にされるほうが、な」

 遠慮深い人間には、こういった物言いのほうが効果はある。こちらの意図を察してくれてもいるのだろう、ユーノはそれ以上言うこともなく素直に上がってくれた。

「毎度すまんな」

 手渡された書類を確かめながら、コーヒーを飲むユーノに謝意を告げる。
 司書長本人の手で直々に、尚且つ電子媒体ではなく紙面書類――つまりは、流出やコピーの方法がほぼ無いに等しい部類の情報。
 それだけの秘匿性が求められる情報は、しかし六課や捜査部の仕事に直結したものではなかった。


【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
216 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:30:07.65 ID:ge5bHm5h0
「ユニゾンデバイス…融合騎の情報は外にもれれば色々と危なっかしいですから。元々僕が渡しそびれていたものですので、大丈夫です」
「毎度、と言ったぞ」

 ユニゾンデバイス・リインフォースUの最適化情報を、ユーノが書庫から持ってきてくれるのは、何も今回に限った事ではない。
 古代ベルカの失われた技術、融合騎を現在の技術で再現したリインは、過去の発掘された文献を参考にしているが故に今を以て尚未完成。調整の不備もゼロではなかった。だからこそ、新しい有用な情報が入るたび、ユーノはこちらに情報を流してくれる。しかし――

「仕事外の事で、常々お前の手を煩わせてばかりだ。散々世話になっておいてなんだが、余り我らの為に骨折りしすぎる事もないだろう」
「とんでもない。いつもお世話になっているのはこちらですし、第一少しでも皆の役に立つ為に書庫にいるのに、この程度の事すらやらない様では皆の近くにいる価値がない」

 主の想い人たるユーノ・スクライアは、今日も平常運転である。ふう、と息をひとつつき、シグナムはユーノの真向かいの席に座る。
 八神家の面々だけではない。フェイト達にも、当然なのはにも、ぶつくさ文句は言うもののクロノにも、数え切れない程の支援を、これまでユーノは行ってきた。
寧ろ文句を叩き合うだけクロノとの関係は健全であるといっていい。シャマルが聞いたら変な勘違いをされそうな独白を浮かべ、シグナムの思考は自分達の事に移る。
少なくとも自分が知る分には、ユーノが主達の世話や頼み事において不満や文句などはついぞ漏らした試しはない。いつも優しい笑顔を浮かべ、それが当然であるかの様に期待通りの、若しくは期待以上の結果をもたらしてくれる。
そうしない自分になど、価値はないのだと。
まるで、かつての――

「なあスクライア」

 ふと呼び掛けた声は、明確な考えの元で発されたものではなかった。

「はい?」


【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
217 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:31:11.72 ID:ge5bHm5h0
 呼びかけながら、言うべき言葉を探す。充分役に立ってくれている――違う。そんな事は長年言ってきた事だ。それが『当たり前』だと、そうでなければ意味がないと、もっと役に立たなくてはと、この男自身がそう認識している以上、そんな台詞は何の足しにもならない。

「私達はな――」

 そう、この男は頭がいい。人の気持ちにも、誰よりも敏感だ。そんな男が自分に対しての善意や好意にだけ鈍いという、その不条理な事実が答えを指し示している。
 つまりこの男は、自分が嫌いなのだろう。憎いのだろう。赦せないのだろう。決定的だったのは、やはりなのはの墜落事故だろうか。今の自分たちに連なる全ての発端が他ならぬ自分であるということに対して、誰よりも自覚と責任を感じているのはユーノ自身だ。
 そんな自分が、誰かに好かれている、慕われている、感謝されているなど有り得ない…否、『そう思われている自分』というものを正しく想像出来ないのだろう。
 そんな男に何が言える。何を言ってやればいい。

「私は――」

 言葉を待つユーノに相対し、シグナムは考える。
 この男の救いとなる言葉。祝福となる言葉。大切な者達の楯となる事でしか己を赦せない――主の剣としてしか己を保てない、かつての自分達の様な男に必要な言葉を、考える。

 かつての自分が言われた、そんな救いの言葉。

 私は――

「私はお前が好きだよ」


【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
218 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:32:30.94 ID:ge5bHm5h0


「………………………………」

 固まった。目の前でユーノが固まっている。
 搾り出した言葉と、目の前のユーノの異様をまじまじと考え、烈火の将は客観的視点における今の状況を、遅れ馳せながらに把握した。

「――あ、ああ。あー、いや、そういう男女の意味ではなく、いや当然女としてもスクライアは魅力的だと思ってはいるが、ああいや話がずれてしまっているな、いやつまり――」

 失態。やはり思うままを口にするなどやるべきではなかった。戦局を見極めなければならぬ将にあるまじき失策である。かと言って吐いた言葉は収められない。
 気を取り直す頃には考えもある程度は纏まった。戦の前の名乗りとは些か勝手は違うが、最早退路はなし。いざ、とシグナムは気を引き締める。

「――スクライアよ、お前を好ましく思っているのは私だけではない。ヴィータも含め、我らや主は当然、なのはやテスタロッサ達、お前が育ててきた司書達、まあ、恐らくはクロノ提督も。……皆、お前を慕い、案じている」
「…それは、判っているつもり、です」

 敵の反撃。させない、今は攻めの一手。

「否、本当に判っているのなら少しは我が身を案じるものだ。お前の行動にはその自覚があるとはとても思えん。――世話になっているとは言ったがな、酷な言い方になるが、お前に害が及ぶ程の世話など、字義通り『大きなお世話』と言っておく」
「そっ――」
「加えて。我らがお前にして欲しい一番の事はな。お前が、お前自身を労り、癒し、幸福の為に行動する事だ。――いい加減、自分を責め苛むのはやめてくれ」
「……」
「見ていて辛い」

 然程接点のない自分ですらこれだ。主達や……特になのはは、忸怩たる思いを抱き続けていたに違いない。その近しさ故、言い出せない事もあるのではないか。


【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
219 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:33:53.47 ID:ge5bHm5h0
「――ごめんなさい」

 ユーノの謝罪の声に、ふと思い至る。――ひょっとしてまた、少し話がずれているのではないか。そも、我らの為にわざわざ手を焼いてくれた男に、私は何をえらそうに説教などしているのか。

「いや、謝る事でもないのだ。ただ、――我らがお前に願う事は、それなのだという事だけは、どうか覚えておいて欲しい。…それだけの事、なんだ」

 語尾が少し萎む。新人連中やら部隊の人間にはずけずけとものを言うくせに、こういった問題では右往左往する。やはり自分如き武辺者は、この手の話に向いていないものか。
 ふと見れば、ユーノの笑顔がそこにあった。常日頃見ているそれは、少し明るい色を含んでいるようにも見える。

「ありがとうございます」

 この時間、この問答は、少しはユーノの救いになれただろうか。
 どうかそうあって欲しいと、シグナムは思う。

「僕も、皆が――」

 少なくとも自分にとっては、決して小さなものではなかったのだから。

「シグナムさんが、好きです」



「………………………………」
「……いえ、ですから主、あの言葉は斯様な意味ではなく」

 八神家のリビングを、重々しい沈黙が支配していた。ヴォルケンリッター烈火の将シグナムは、敬愛する主を前にただ正座で縮こまるよりなかった。

【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
220 :無償の愛に物申す[sage]:2011/10/11(火) 18:34:43.62 ID:ge5bHm5h0

「あくまでも人間的に好ましいと、無論奴とて同じ思いで言ってくれたのでしょうし…」
「………………………………………」

ユーノの帰りを見送ったのち、振り返ってみるとそこには能面の様な表情で立ち尽くすはやての姿があった。主の心境に何があったのか、シグナムが状況と照らし合わせ即座に判断、対応出来たのは、偏に長年の家族づきあいの賜であった。

「………………………………………………」
「その………」

 だが、如何に正しい判断ではあっても、元より口下手なシグナムに充分な対応は出来得るものではない。無表情の能面は幽鬼さながらの陰鬱さをより一層強め、無言の圧力は最早シグナムの胆力をもってしても耐え難い程の重さを場の空気に与えていた。

「…………………………たる」
「?」

 ぼそり、と呟かれた主の言葉にシグナムは傾注する。聞き返そうとした瞬間、部屋が揺れた。

「私も好きやて言われたる―――――――!!!!!」

 魂の絶叫の導きのままに駆け出すはやてを、シグナムは呆然と見送った。がちゃ、ばたんと叩きつける様に響き渡る不憫なドアの開閉音が、意識を覚ます。
 スプリンターのごとく住宅外を走り去る主を窓から見守り、ぽつりと独り言を呟いた。

「………主には言えんな」

 シグナムさんが、好きです

 あの言葉がもたらした、淡い心の変化などは。

「はやてちゃ〜ん、おなかすきました〜」

 起きてきた寝ぼけ眼のリインフォースは、常と変わらぬのんびりとした様子だった。

【リリカルなのは】ユーノ司書長はカワイイ131【無限書庫】
221 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/11(火) 18:40:42.90 ID:ge5bHm5h0
以上。シグナムさんもっとずけずけばしばしもの言いそうだけれど、敢えてこんな感じにしてみました。
キャラチガーウ?ンンキコエナァイ
仕事前にレスついてよかったよかった、願わくばこれを機にSS書いてくれる人が増えますように。
規制解除記念、お粗末さまでした。にわか司書より愛を込めて(要らん)


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