トップページ > アニキャラ総合 > 2017年08月18日 > i9ApSMoK0

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名無しさん@お腹いっぱい。
【けものフレンズ】キャラ総合アンチスレ [無断転載禁止]©2ch.net

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【けものフレンズ】キャラ総合アンチスレ [無断転載禁止]©2ch.net
102 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/08/18(金) 00:11:32.99 ID:i9ApSMoK0
ありがとう
そして今更だが>>92乙
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103 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/08/18(金) 00:55:33.59 ID:i9ApSMoK0
誰得ホラーSS

ラッキービースト,すなわちボスにとって,パークガイドは天から与えられた使命.ボスの人生といっても過言ではないでしょう.そのためボスはパークガイドをすることに全身全霊をかけます.たとえ周囲を危険にさらしても―――



ここはロッジ.今日もタイリクオオカミはロッジに来たサーバルに怪談を披露しています.

タイリクオオカミ「―――そして,そのフレンズは崖の近くでそのガイド好きのボスとぶつかったんだ.そのとき,ぶつかってきたボスが突如言葉を発したんだ……その言葉は―――」

サーバル「あっ,わたしたちといつもいっしょにいるボスもしゃべるよ!」

サーバルは近くにいる,いつもガイドしているボスを指差して言いました.

ボス「サーバル,人を指差しちゃだめだよ」

タイリクオオカミ「…えー,そうなのかい?それじゃあこの怪談が成り立たないじゃないか.ボスは喋らないのに喋るって所が大事なのに」

そう言うと,タイリクオオカミは飽きて漫画の続きを書き始めてしまいました.そこに,かばんがやってきました.

かばん「サーバルちゃん,雨も止みそうだし,バスで周りを散歩しない?」

サーバル「うみゃーー!いこいこ!かばんちゃん!」

ボス「わかった.ぼくがバスでガイドするよ」

サーバルがそう答えると,サーバル,かばん,ボスはロッジの外に出ていってしまいました.

タイリクオオカミ「あ,待って!その前に喋るボスの話を聞か………まあ,帰ってきてからでいいか」
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104 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/08/18(金) 00:58:29.74 ID:i9ApSMoK0
ロッジの周りをバスで散策するサーバル一行です.

ボス「左を見て.あの木はセコ―――」

サーバルの言葉がボスのガイドを遮りました.

サーバル「みてみて! かばんちゃん,あの木おっきいねー! サバンナの木よりおおきいかもー!」

かばん「ほんとだ! あっ,前見て,サーバルちゃん,こっちには……何もないよ!?」

バスは急ブレーキをかけました.バスの前には崖が広がっており,少しでも前に進むとバスは真っ逆さまです.

ボス「ここは山道だから,よく崖―――」

サーバル「おーーー! がけだーー!」

かばん「すんごいですねー」

ボス「………」

サーバルは言いました.ボスはまたガイドを遮られました.かばんはバスから降りて,崖の下を覗きました.

かばん「これは断崖絶壁ですね.これ以上進めないから,戻りましょう.ラッキーさん!」

ボス「まかせて.バックするよ.ガチャ,ウィーン,ウィーン,ウィーン…アワワワワワ………」

ボスはいつものように固まりました.バスの運転手ボスは,なにか障害があるとすぐ固まることで有名でした.どうやら前輪が崖に落ちてて戻れないようです.

サーバル「またー!? ボス,ほんとにだいじょーぶ?」

かばん「うーん,これは困りましたね…」

サーバル「じゃあ,ボスはここに置いといて,二人でさんぽしよーか! ボス,そのあいだにバス,戻しといてね」

どうやらサーバルはかばんと二人きりで散策したいようです.一方ボスはその言葉を聞くと,突然目をギラつかせ,喋り始めました.
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105 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/08/18(金) 00:58:47.59 ID:i9ApSMoK0
ボス「パッカーン.カバン,ガイドハマカセテ.ガイドハマカセテ.ガイドハマカセテ」

かばん「ラッキーさん!?」

ボスは全速力でバックしはじめました.車体が大きく揺れ始めたことに驚いたサーバルはバスから飛び降りました.バスの前輪はなんとか地面に戻りました.

ボス「さあ,いこうか」

サーバルはきまりが悪そうでした.

サーバル「うーん.でも,崖の近くもさんぽしたいし,あぶないよ.かばんちゃん,バスからおりていこーよ.ボスはバスを安全なところに―――」

ボス「だめです.バスに乗ったままガイドをします.お客さんの安全を守ることがパークガイ―――」

かばん「はい! じゃあ,サーバルちゃん,行こう!」

ボスの言葉はまた遮られました.

ボスはかばんの発言を聞くと,白く燃え尽きたように動かなくなりました.
それを見たサーバルが,バスのボンネットに寄りかかってボスに話し始めました.

サーバル「じゃあボスはここで待っててね.それにしても,ボス,今日はよくしゃべるね.あれ,わたしともお話してたっけ? ねえボス,聞いてるー? ………うごけー!」

ドンッ!

サーバル「う゛っ」

ボスは急に前にアクセルをかけました.サーバルはバスに飛ばされて,危うく崖から落ちるところでした.
サーバルは痛みの中でタイリクオオカミの怪談のことを思い出しました.そして,自分たちと一緒にいるボスもガイドが好きなように思えました.
そしてボスは,思わぬ言葉を口に出しました.

ボス「シネバヨカッタノニ」

おわり


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