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「乳酸菌とってるぅ?」 ◆csY6RgNrbU
【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 12【一般】

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【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 12【一般】
156 :「乳酸菌とってるぅ?」 ◆csY6RgNrbU [sage]:2011/06/18(土) 17:00:38.79 ID:ayh0VhRq
>代理してた人さん
その節はどうもお世話になりました。

こちらとしても、4ヶ月間、ほぼ毎日書いてたので書くのが普通になっており、
色々複雑ですね。

>興味があったらちらりと覗いてみてくださいまし。

余裕ができたら見ますね。
今度、urlを貼っておいてください。

【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 12【一般】
157 :「乳酸菌とってるぅ?」 ◆csY6RgNrbU [sage]:2011/06/18(土) 17:03:10.26 ID:ayh0VhRq

チラシの下半分、続きを読んでみる。


*********************

この乳酸菌飲料□□はヨオロッパの×××研究所で開発された最新の特殊製
法で丁寧に作り上げました。

加えて、わが国で長年日本人の健康を守ってきた幻の乳酸菌も配合してあり
ます。

この乳酸菌は、数百年の長きに渡って○県の山中で多種多様な発酵食品を作
り続け、幻の職能集団と言われた「漬物の里」、別名「醸しの里」に伝承さ
れていた乳製品、「酪・・・

*********************



えっ!?

何?・・・なに!?

何だって?
「漬物の里」、「醸しの里」!?


きっ、と箱に向き直る。

窓の中に見える商品は、見慣れない形をしているが、液体を入れる瓶だ。
しかし、それは明らかに見本であり、実際の液体は入っていない。


どうしてもその乳酸菌飲料を見ないわけにはいかない!


この箱を叩き壊すか?
大して厚い金属ではないし、継ぎ目もある。
この程度なら、思い切りやれば・・・

・・・いや、駄目だ。
それでは中身の瓶まで壊してしまうかもしれない。

いらいらするが、この箱・・・自動販売機、という物の正しい操作方法に従
うしかないようだ。
【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 12【一般】
158 :「乳酸菌とってるぅ?」 ◆csY6RgNrbU [sage]:2011/06/18(土) 17:06:49.23 ID:ayh0VhRq

苛立ちつつ、箱に書かれた操作方法を読む。

ふむ。
この小さな切込みに硬貨を入れた後、押しボタンと呼ばれている突起を押せ
ばいいのか。

硬貨・・・小額のお金の事よね。
当然ながら、お金を持ち歩く習慣などない。


その時、少し離れた所から足音がする。
そちらを向くと、おぼつかない足取りで人間の男が歩いてくる。


薔薇乙女の常識からすれば、隠れるべき状況だ。

しかし、水銀燈は気がはやっていた。
そのまま、近づいてきた男に正面から向かい合う。

水銀燈に気づいた男は驚きに目を見開く。

男は薄汚く、しかも酒の臭いをさせているのだが、不思議とそれほど不愉快
には感じなかった。


銀「ちょっと、そこの人間!硬貨をよこしなさい!」

男の目がさらに丸くなる。

銀「硬貨よ硬貨。小さいお金!」


男は呆然と立ち尽くし、え、う、あう、とわけの分からない声を発するだけ
だ。

ああ、もう、全く人間って奴は!
【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 12【一般】
159 :「乳酸菌とってるぅ?」 ◆csY6RgNrbU [sage]:2011/06/18(土) 17:19:46.90 ID:ayh0VhRq

いらいらする。
叩きのめしてやろうか。
それから硬貨を奪う方が早いかもしれない。

しかし・・・どうしても攻撃する気になれない。

この最凶のドール、水銀燈がどういうわけかこの見知らぬ冴えない男を叩き
のめす事ができない。
・・・いや、叩きのめす気にすらなれないのだ。

何なのだ、これは。


見ると、男はまだ呆然としている。
まったく・・・


後から考えると、少し妙だったかもしれない。
しかし、その時は体が自然に動いた。

水銀燈はドレスの内側に手を入れ、先程拾った翡翠色の水晶を取り出すと男
に向かって差し出す。

銀「ほら、これあげるから!」

男はさらに驚いたようだが、その目に理解の色が浮かぶ。
がくがくと頷くと、男は服のあちこちを探り、一掴みの硬貨を掴み出して水
銀燈に差し出す。

水銀燈はその硬貨を引っ掴むように取ると、水晶を男の手に乗せる。


水銀燈も男も気づかないが、一瞬、水晶が淡く光ったように見えた。


水銀燈は急いで自動販売機の前に戻る。
硬貨を入れる切り込みは上の方にあるので、少し空中に浮かび、硬貨を数え
もせずに次々に入れる。

押しボタンを押すと、ガタン、と音がして、箱の下方の開口部に何かが出て
きた。
見本と同じ、妙な形の瓶だ。


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