トップページ > アニキャラ総合 > 2011年03月22日 > 6gKqtp7N

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「乳酸菌とってるぅ?」
【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 11【一般】

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【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 11【一般】
253 :「乳酸菌とってるぅ?」[sage]:2011/03/22(火) 21:08:10.05 ID:6gKqtp7N
しばらくは何も起きなかった。

水銀燈が自分の考えすぎだったのか、と思い始めた頃。

小屋から大きな物音と言い争う声が聞こえてきた。
次いで争闘の物音。

扉が開き、カワセミが飛び出してくる。
カワセミの着衣が全体的に乱れ、胸元がゆるみかけている。

男がカワセミを追って小屋から出てくる。

カワセミは男に向き直り、凄い形相で睨み付ける。
対照的に男は下卑た薄笑いを顔に貼り付け、両手を軽く伸ばし、手の平を斜
め下に向けて軽く振り、なだめるような仕草をしている。

男が一歩踏み出す。

カワセミは逆手で脇差を引き抜く。
細い刃が日光を照り返す。

男は足を止めたが、相変わらずなだめるような、丸め込むような態度を崩さ
ない。

カワセミは男を見据えたまま、少しずつ後ずさる。

男が距離を詰めようとする。

男が一歩踏み出すその瞬間に、カワセミは脇差を横薙ぎに一閃する。

刃は届かないが、殺気が奔る。
男は反射的に刃を避ける方向へのけぞり、足元をふらつかせる。

その隙にカワセミは大きく後ろ向きに跳び退ると、男に背を向けて走り去る。

男は後を追おうとするが、出足をくじかれてふらついたせいで一呼吸以上遅
れている。さらに草鞋をいい加減につっかけて履いているため、その足は遅
い。

あっという間に両者の距離は開く。

男は足を止め、大きく舌打ちする。
未練がましく、走り去るカワセミの後姿を嫌な目つきで睨み付けていたが、
腹立たしげに一つ唾を吐き、小屋へと戻って行った。
【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 11【一般】
254 :「乳酸菌とってるぅ?」[sage]:2011/03/22(火) 21:44:03.17 ID:6gKqtp7N
カワセミはしばらく走り続け、大きく回りこんでから水銀燈のいる場所に走
りこんで来る。
水銀燈と残りの荷物を抱え上げ、さらに走る。


しばらく走り続け、小屋からかなり離れ、身を隠せる茂みの陰を見つけて足
を止める。
水銀燈と荷を降ろし、よろめくように座り込む。

銀「カワセミ・・・」

カワセミは答えず、ただ荒い息をつくだけだった。

水銀燈は気遣いながらも、黙って見守る。

ようやくカワセミの荒い息遣いが収まって来る。
同時に体が震えだす。

カワセミは口元に手を当てる。
吐き気をこらえているようだ、

水銀燈はカワセミに寄り添い、背中をなでる。

そのまま、カワセミは口に手をあてたまま、震え続ける。
水銀燈はずっと背を撫で続ける。

吐いてしまった方が楽だと思われるのだが、カワセミは吐き気をこらえきっ
たようだ。
ようやく、震えが収まってくる。

カ「・・・く・・・あのケダモノめ・・・」

いばらくの間、再び黙り込む。
水銀燈はそっとカワセミの背中を撫で続ける。


カ「・・・あなたの言うとおりだった。あいつは感じが悪かった。もっと用

心すべきだった。」

銀「もう終わった事なんだし、気にしないで。とにかくカワセミが無事で良
かったわ。」


カ「・・・焦ってた。何とか落ち着き先を探そうとして・・・今年の冬がこ
んなに厳しいとは思ってなくて・・・先が不安で・・・怖くて・・・焦って
・・・判断を誤って。

・・・情けない。本当に情けない・・・」


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