- 反出生主義の孤男
79 :名前は誰も知らない[sage]:2020/05/29(金) 22:25:12.09 ID:ecsYsJGo - 万物は出現と消滅をくりかえす。夜になると姿を消し、昼になると現れる。全てはどうすることもできない。
欲望を求める人々は無限の流転をくりかえす。 全ての人間は生まれた途端に、この相対世界が真実であるという妄想に陥る。 この妄想は彼等自身の欲望と憎悪から生まれる。しかし悪いカルマが消えて善を行う者は相対界の妄想から解放される。
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- 反出生主義の孤男
80 :名前は誰も知らない[sage]:2020/05/29(金) 22:28:11.41 ID:ecsYsJGo - 妄想からできているこの相対世界を超越するのは難しい。
しかし善と慈悲だけを信頼する者はこの妄想を超越する。悪事を働く者、妄想に惑う者、下劣な者、彼らは私のもとに来ない。 彼らは相対的現象に分別を奪われ、人間の心を忘れて悪魔の心に変化する。
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- 反出生主義の孤男
81 :名前は誰も知らない[sage]:2020/05/29(金) 23:01:27.40 ID:ecsYsJGo - 今日における人心の悪化と堕落は言語をもってして形容することもできないほどであり、
これを放任して社会の安定や、個人の幸福や、世の平和を願っても、それは不可能であるばかりではなく、逆に進めば進むほど、幸福や平和から遠ざかってゆくのである。 人にはみな心というものがあって、心がすなわち道であり、もし心をよく修めることができれば、それがとりもなさず道を修めることなのである。 何も深遠で不可思議なものではなく、難しいことでもないのである。 それは時間を消費する必要もなく、場所も必要とせず、ましてや、深山幽谷に師匠を訪ね求める必要もなく、 いつでも、どこでも、ただ自分から決心をして修めさえすれば、自然にだんだんと道に合うようになるのである。
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- 反出生主義の孤男
82 :名前は誰も知らない[sage]:2020/05/29(金) 23:06:23.45 ID:ecsYsJGo - いまの人は道徳を破壊し、恥の心を失い、ただ私欲あるを知って、清浄が幸福の基であることを知らない。
それはみな心を修めることを忘れているのであって、私欲のために幾重にも包囲されて、ますます堕落の一途をたどっていくのである。 世界一切はみな心によって造り出され、万福はみな心によって生じ、万悪もみな心によって造られる。 したがって、聖賢と悪党の違い、幸福と不幸の別れは、すべてが心を修めると修めないとにかかっているのである。
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83 :名前は誰も知らない[sage]:2020/05/29(金) 23:09:24.08 ID:ecsYsJGo - 心を修めることは、別に何も難しいことではないが、今日の人類虚構に溺れて、財貨、利益、名誉、地位などのために心を奪われ、自分自身のことばかりを考え、人のことなど眼中にないのである。
そこで、心を修めるとは言っても、一体どこから手を着けたらよいのかわからない状態である。 この心とはつまり良心であり、道心でもある。 もし何事でも良心にそむくことがなければ、道に合するのである。もし何事においても道に合致すれば、修める必要はないのであり、社会はこのように悪くならず、世界もこのように乱れることはなかったのだ。
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- 反出生主義の孤男
84 :名前は誰も知らない[sage]:2020/05/29(金) 23:12:33.43 ID:ecsYsJGo - 修めるとは日常の生活や、人に応待し、物に接することに在って、片時も離れることはできないので、
決して高尚な理論をもてあそんで、身近な事実を顧みないとうことではない。
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