トップページ > 孤独な男性 > 2017年02月20日 > pGEplkak

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名前は誰も知らない
【孤高の】孤男一人酒 56杯目【酒呑み】 [無断転載禁止]©2ch.net

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【孤高の】孤男一人酒 56杯目【酒呑み】 [無断転載禁止]©2ch.net
90 :名前は誰も知らない[]:2017/02/20(月) 19:16:46.07 ID:pGEplkak
16歳、高1の時だから32年前になる。


確か初めて買った洋楽(なつかしい響きの言葉)のLP(これも)である。購入したきっかけは、いまでははっきり覚えていない。


とにかくアナログのLPをターンテーブルにおいた日から、半年ほどにわたって、毎日欠かさず聴いた。何度も何度も繰り返し針を乗せ、歌詞もほぼ暗記してしまうほどだった。


犬の散歩をしながら、いろんな歌を次々と口ずさんだ。


「You've Got A Friend」「So Far Away」「Natural Woman」「Way Over Yonder」「Home Again」あたりがお気に入りだった。


洋楽の聴き始めのころ、ビートルズでもプレスリーでもなく、キャロル・キングだけがなぜこんなにも深く心に滲みたのか。それは今もわからない。


ただ過剰な自意識を抱えていた少年には、キャロルは世界への一筋の通路だった。


冬の後には春が来る。恋が終わっても人生は続く。人は人と関わってしか生きていけない。


「どんなに不器用でも、不細工でも」。


このアルバムを聴きながら、そんなことをとりとめもなく、しかし真摯に考えていたのである。


それはやっぱり説明しにくいことだけれども……。


とまれ、厚顔に生き恥をさらしてきたオヤジは、今でも年に何度かこのアルバムを聴く。


時折、犬に引っ張られて手のひらに鎖がくい込む感覚が甦ってくるが、もはや少年の日のように口ずさむことはない。


ただ、杯を傾けて、酔いに身をまかせるばかりである。


長い時が過ぎた―。


しかし、キャロル・キングはここにいる。


多くの若いリスナーを獲得しながら……。


そのことをオールドファンは静かに喜びたい。


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