- 孤男の見る夢 3夜目
155 :名前は誰も知らない[sage]:2014/02/10(月) 04:42:53.46 ID:fXE1Lk4H0 - 家族と夕食にラーメンを食べていた
食事を終え、大学のレポート課題を仕上げるために図書館へ行こうと思った 徒歩圏内の大学図書館か数駅先の県立図書館か迷いながら外出の準備をした 父が、こんな夜に図書館に行った所で大して居られないだろう、と言った 自分は父に閉館時間を教え、結構な時間勉強できる事を説明した 見通しの悪いジグザグ道を歩いた 途中の坂道で、ここ20年ほどのアルファロメオが6,7台も停まっているのを見た 開けた場所に小さい駅がポツンと建っていた 駅舎はあちこち鉄骨が露出した無骨な作りで、小さいくせに二階にもホームがあった 駅前の信号機にスピーカーが取り付けられていて、「信号に従うかは完全に任意です」という内容が延々流れていた 自分は何となく従った 目の前の道路をジュリアTZ1が駆け抜けた 後部の窓から、10人くらいの年寄りが押し込められているのが見えた 短いトンネルを抜け、ツタの絡まった金網を乗り越えた先で電車に乗ることになった 券売機は発車時刻と到着時刻と入力するシステムなのだが、いくらボタンを押しても画面に正しく反映されないので焦った すると小学生男子二人組が寄ってきて何かの操作をし、無事券を買うことができた その小学生の一人もこれから電車に乗るらしい ホームに左側から特急が入った エッジの利いたやや子供っぽいデザインで、色は赤と黄色を組み合わせていた 十数両の客車の後ろにはタンクや鉱物用の貨車みたいなのが数十両、延々と続いた
|