- 孤男の見る夢 3夜目
151 :名前は誰も知らない[sage]:2014/02/04(火) 21:33:10.01 ID:aGL7YX7y0 - 小学校から実家に帰るところだった
普段使っている川沿いの道が背の高い雑草で遮られていたので、対岸の道を使うことにした 歩いているうちに道は徐々に下り坂になり、ついに川とほぼ同じくらいの高さになってしまった 幅も、民家の塀と川に挟まれて15センチ程度しかなかった 足が水につかぬよう慎重に歩いたが、一瞬油断して右足を膝まで川に浸けてしまった 革靴を履いていたのでしまったと思った 途中に郵便局のカブがとめられており、よけるのに苦労した 塀の向こうで、90歳くらいのよぼよぼのお爺さんがノートパソコンをいじっているのが見えた 孫が2,3人近くで遊んでいて、時々お爺さんに話しかけていた ようやく道幅が広がった 実家があった場所には一本の木が生えており、近くに赤い外車が停まっていた この光景は以前にも何回か夢で見たことがあった 車はアウディだったりアルファロメオだったりしたが、今回はボルボC30だった 木の根元には半地下のような形で扉が取り付けられており、 二階に当たる部分には扉なしの出入口があった 鍵を持っていなかったので、二階から入ろうと思った 二階までいくつかのステップや棒が張り出していたが、運動不足の自分に木登りはきつかったので途中で諦めた 一階の扉の呼び鈴を鳴らすと、奥から「はーい」と返事が聞こえた 扉が開く様子がないので、自分で開けて中に入った 「ただいま」とは言ってみたものの、本当の実家とは形が違うので違和感があった 中は洒落たログハウスになっていて、半階ごとに6〜20畳ほどのフロアがあり、 部分的に吹き抜けになっていた 壁は少なく開放的な印象を受けた 玄関から少し入ったところで、奥から自分の母らしい人が出てきた 本物とは容姿が違い、背が低く肩幅の広いがっちりした体型で、肌は浅黒かった 母は近くにあった椅子に腰かけ、自分にも座るよう言った しかし母が指す場所にはコップくらいの白い張り出しが二つあるだけで、座り方が分からなかった 母はかなり緊張し、こちらに気を遣っているように見えた 玄関の方からメイドが一人現れた メイドはこちらに矢継ぎ早に、お帰りなさい、何か不自由はないか、そのジャケットが素敵だ などと話しかけてきたが、どれに返事をすればよいか分からなかった とりあえずさっき川に片足を突っ込んでしまった事を話した 自分はおそらく養子としてこの裕福な家に引き取られたのだと思った
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