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374 :名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウーT Sa89-j9LB [106.181.76.50])[]:2017/06/09(金) 21:27:52.70 ID:nbIkXcX+a - T3の供用、およびT4の供用によって、関空単独でどこまで対応できるか?
これについて、国の必要ローディングスポット数算出式により、確認した。 <前提条件> ・T3供用後のコンタクトゲート数は60、T4供用後は80とする。 ・国内線は将来増える要素が少なく、関空集約だと減るから、国内線は現況の3空港合計値より少ない18万回(うちプロペラ機1万回)で一定とする。 ・旅客便以外(貨物専用機など)は、T3供用後は2万回、T4供用後は3万回とする。 ・プロペラ機(国内線のみ)は全て沖止め対応として、国の算出式によるスポット数の対象はジェット機のみとする。 ・必要スポット数はピーク時における必要数であるから、ピーク時の沖止めは、ジェット機旅客便の15%まで許容する。 ※ちなみに、同条件で算出すると、関空開港前の伊丹(国内JET10万回+PROP1万回+国際JET2万回)では、ジェット機の旅客便はピーク時で『22%』が沖止めとなる。 つまり、上記の前提条件は、関空開港前の伊丹と比較すれば、状況は良いということになる。 <結果> ・T3供用後は、31.5万回/年まで対応可能(国内18万+国際11.5万+他2万) ・T4供用後は、38.7万回/年まで対応可能(国内18万+国際17.7万+他3万) つまり、 ・T3が供用すれば、国際線旅客便が 現況より約3割増えても、対応できる。 ・T4が供用すれば、国際線旅客便が 現況の約2倍に増えても、対応できる。 ・神戸との空域競合を無視した場合の滑走路処理容量は約40万回/年で、これがボトルネックとなるから、T4の規模はT1の半分強(ゲート数は20強)で十分。
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375 :名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウーT Sa89-j9LB [106.181.76.50])[]:2017/06/09(金) 21:28:40.28 ID:nbIkXcX+a - 以下のとおり,
神戸空港との空域競合を無視し,エプロン・ターミナルが十分に備わっていると仮定した場合の 関空の「空域」容量は,70回/h 超 → 約40万回/年 ・陸上ルートなし(離着陸の飛行経路は大阪湾上空のみ) ・使用滑走路は離着陸で基本的には分離(必要に応じてミックス) を前提とすると,着陸においては, ・最終進入開始点のかなり手前(ex.滑走路端から数十nm等):7nm間隔・速度280ktとして,40回/h ・最終進入開始点付近(ex.滑走路端から約10nm等):5nm間隔・速度200ktとして,40回/h ・着陸直前:3.6nm間隔・速度130ktとして,36回/h 以上,着陸のみの場合の処理回数は,約36回/h 離陸は着陸より多く処理できる。 着陸が36回/hを超えるような場合は,ミックスさせればよい。 したがって,離着陸の標準処理値は,70回/h 超 40万回クラスで,国際線の割合は小さいが深夜早朝便は比較的多いため, 関西圏の航空需要をほぼ一元化した場合の関空とピーク率が近似すると考えられる羽田の現況値から ピーク率0.065,72回/hとすると,1,108回/日 → 約40万回/年 相当 ちなみに, 離着陸経路が各々1本など空域条件は関空と同等,就航機材構成は関空より条件が悪い,長距離便やフレーターが多いために深夜早朝時間帯の発着が多い HKGの処理能力の試算値は68回/hで,これは約1,150回/日 → 約42万回/年 相当とされている。 (これを超える実績値も,既に出ている) <HKG> 64回/h×12h(9-21)+48回/h×4h(7-9,21-23)+32回/h×4h(5-7,23-1)+16回/h×4h(1-5)=1152回/日 1152回/日×365日/年≒42万回/年 関西圏の航空需要をほぼ一元化した場合の関空では, HKGよりも深夜早朝便は少ないと想定されるから, 昼間時間帯の処理回数をHKGと同等(HKGより余裕がある運用)と仮定しても, <関空> 64回/h×12h(9-21)+51回/h×4h(7-9,21-23)+27回/h×4h(5-7,23-1)+7回/h×4h(1-5)=1108回/日 1108回/日×365日/年≒40万回/年
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376 :名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウーT Sa89-j9LB [106.181.76.50])[]:2017/06/09(金) 21:29:50.66 ID:nbIkXcX+a - 空港の処理能力=min(滑走路容量,スポット容量,ターミナル容量,空域容量,その他環境制約等)
◆滑走路処理容量について 離陸機は、ICAO基準に則り、レーダー間隔および後方乱気流回避のための間隔を空ければよく、管制塔からの指示に従い離陸するだけ。 先行機および後続機のヘビー・ミディアム・ライトによって間隔は異なるが、平均すれば約4マイル間隔であり、時間にすると1分半程度だから、時間当たり40回程度は可能。 着陸機も同様であり、離陸と比べ安全間隔はやや大きく取る必要があるだけなので、同じく平均2分弱間隔となり、35回程度は可能。 離陸と着陸がミックスされると、より間隔を詰めることが可能。 滑走路占有時間にも左右され、高速脱出誘導路が完備されていれば着陸機が速やかに着陸帯からクリアになり、小型機の割合が大きいほど占有時間は短くなる。 北西側が使えず不利のある再拡張前の羽田の発着枠は、出発機32回、到着機31回。 福岡34のように平行誘導路が不備だと他のタキシング機との誘導路上での交錯を避けるために滑走路占有時間が長くなり容量が下がる。 後述の空域容量とも関連するが、ヒースローなどでは離陸後の経路を複数取れるのでさらに間隔を詰めることができ、滑走路1本当たり50回近く(2本合計で90回以上)も捌ける。 香港などの複数経路を取れない他空港でも、2本合計で時間当たり80回前後の発着が可能。 時間当たり80回を年間換算すると、24時間空港なら、概ね40万回となる。 ICAO基準は世界共通、誘導路も完璧な関空には、上記の通常の容量を確保できない特殊な事情は存在しない。 ◆スポット容量について 航空局の算定式から得られる必要スポット数は、2期島で需要に応じて施設を増強すれば問題なく対応可能。 一方、伊丹ではゲートは大改修後でもたったの21バースで現在の関空の1/3。しかも運用は14時間。これでは、オール国内線でも現状より大きくは増やせない。 神戸は、現在のゲートはたったの5バースで、新たな埋め立てなしにはエプロンの大幅な拡張は不可能。 発着が少ないとピーク性も高くなるから、例えばゲート数が1/3なら、実際のスポット容量は1/3に満たない。 ◆ターミナル容量について スポット容量同様、関空には、通常の容量を確保できない特殊な事情は存在しない。 2期島には広大は用地があり、今後とも需要に応じて施設を増強できるため、何の問題もない。 ◆空域容量について 上述のとおり、年間換算だと40万回以上に相当する。 関空には、神戸の邪魔を除いて、上記の通常の容量を確保できない特殊な事情は存在しない。 なお、「関空の離着陸ルートは陸地上空を使えないから、空域容量が小さい」という主張があったが、上述のとおり、離陸着陸各々1本のルートが確保されていれば、年間40万回前後のレベルでは問題は生じない。 事実、関空と同様に離陸着陸各々1本のルートしかない香港の処理能力は、約42万回。 ヒースローのように50万回近いなどのレベルに達して、初めて複数の離着陸ルートの有無が問題となる。 以上、最も問題になるボトルネックは滑走路で、その能力は40万回程度。 それ以外には、エプロン・ターミナルを整備し神戸を制限した場合の関空の能力を、滑走路処理容量以下にまで制約する要素はない。 よって、エプロン・ターミナルを整備し神戸を制限した場合の関空の処理能力は、40万回程度。
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377 :名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウーT Sa89-j9LB [106.181.76.50])[]:2017/06/09(金) 21:31:10.94 ID:nbIkXcX+a - <将来の関西の航空需要との関係>
国内線でも大幅に増加する(現況のなんと1.4倍)としたオリックス連合の目標値ですら、 関空+伊丹で、39万回・5800万人前後。 伊丹を廃止すれば、見かけの需要は減るから、これに神戸の需要を加えたとしても、 あのオリックス連合の過大な目標値を前提とした場合ですら、 関西圏全体で、38万回・5700万人前後。
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