トップページ > モ娘(羊) > 2013年07月10日 > vbeF9gwo0

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ねぇ、名乗って
小川麻琴応援スレ 第3回

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小川麻琴応援スレ 第3回
148 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/10(水) 00:56:28.18 ID:vbeF9gwo0
下になっている軽量級レスラー真野は既に半泣きになっていた。
「軽量級の美少女レスラー同士で華麗な技を応酬する世界に憧れて
UFBに入ったのに・・・なんで、こんな豚みたいなババアの下敷きに
ならなきゃいけないの?」

見ている観客にとっても不快な上に、つまらない試合展開であった。
悪役レスラー小川の巨体が美少女レスラー真野の上に乗って
ただ寝そべっているだけの状態が延々と続いているのである。
試合場は次第にブーイングの嵐となった。

悪役レスラーは元々勝つことが期待されていないため、負けたところで
評価は下がらないが、つまらない膠着試合をやったら存在意義が無くなり
解雇される立場であった。 体型のみならず知能も豚レベルの小川ですら、
そのあたりは理解していた 実際、悪役レスラー小川は、勝つ時も負ける時も
ド派手(大部分は失神KO負け)だったため、何とか生き残って来れたのである。

「このままではまずい。何とか大技でケリを付けないと」
しかし、怠け者で練習嫌いな悪役レスラー小川が、高度な関節技や締め技など
出来るわけも無い。 唯一の武器である体重を生かした大技は無いか?
悪役レスラー小川は必死に考えた。
小川麻琴応援スレ 第3回
149 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/10(水) 01:36:48.45 ID:vbeF9gwo0
悪役レスラー小川は、美少女レスラー真野の上に跨ったままではあるが
覆いかぶさっていた上半身を起こした。下敷きになっていた真野は、ふいに
上半身が解放されて楽に呼吸が出来るようになった。

と喜んだのも一瞬、重量級レスラー小川の上半身が恐ろしい勢いで落下して
来た。膝を付いた体勢からのフライング・ボディー・プレスという技である。
技とは言っても、単に倒れこんで押し潰すだけなのだが、何しろ相手は
体重が倍もある巨体である。まともに食らった真野は、ビルが倒壊して来た
かのような衝撃を受けた。肋骨が何本か折れたようだった。

悪役レスラー小川は、真っ青になった美少女レスラー真野を見下ろしながら、
上体を起こすと再びフライング・ボディー・プレスの体勢に入った。
次の一撃で、下手すると美少女レスラー真野は死んでしまうかもしれない・・・
観客の悲鳴が響き渡った、その瞬間

「ぐぇっ」 ガマガエルのような声を挙げて悪役レスラー小川の巨体が
のけぞったかと思うと、軽量級レスラー真野は 延々と続いていた
馬乗り地獄からようやく脱出した。

彼女が使った技は、往年の名レスラー・アブドゥーラ・ザ・ブッチャー
が得意としていた地獄突き、空手で言うところの「貫き手」であった。
UFB期待の新人であるだけに、ライバル団体Abexが刺客を送り込んで
来た時に備えて、専属のコーチが密かに伝授してくれたのである。
「奥の手を、身内の悪役レスラー相手に使う事になるとは・・・」
小川麻琴応援スレ 第3回
150 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/10(水) 01:45:50.28 ID:vbeF9gwo0
4本の指を揃えて相手の喉を突く技だが、指先を相当鍛えていなければ
自分の指が折れてしまう。 また、丁度良い間合いに入るのも難しい。
普通の馬乗り体勢だと下から相手の喉まで指が届かないし、密着した
縦四方固めだと相手の喉は隠れている。悪役レスラー小川がトドメを
刺そうと倒れ込んで来たため、カウンターで指先が突き刺さり、威力が
倍増したわけである。

悲鳴に包まれてた観客席は一転して歓喜の真野コールに埋め尽くされた。
相手が鍛えていない素人なら一撃で喉が潰れる地獄突きだが、ブ厚い
ゼイ肉で守られた悪役レスラー小川は何とか起き上がって来た。
「さあ、ここからが本当の勝負よ」 軽量級レスラー真野は自分に言い
聞かせるように呟くと、身構えた。

丸太のような腕を振り回して殴りかかる小川の巨体をヒラリとかわしながら
軽量級レスラー真野が打撃を繰り出す、第1ラウンドの序盤と同じ展開が
再開した。 まるで闘牛のような動きに観客は大喜びである。 白豚のよう
だった小川の脇腹や足は、ミドルやローキックの跡で紫色になっていた。 

「このままでは大差の判定負け。この糞生意気な新人を〆るどころか
二度と対戦の機会が回って来ないかもしれん・・・」 悪役レスラー小川は
焦っていた。起死回生を狙ってパンチのフェイントから肉弾突撃を敢行。

「来た、来た」 劣勢の悪役レスラー小川が挽回するにはこれしか無い。
先程真野はこれを食らって窮地に立たされたが、あの巨体の下敷きになる
のはもう真っ平であった。

「バキッ」鈍い音と共に悪役レスラー小川の額が割れて鮮血が飛び散った。
肉弾突撃した小川の額に 軽量級レスラー真野の膝蹴りがカウンターで
命中したのである。 
小川麻琴応援スレ 第3回
154 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/10(水) 23:53:21.91 ID:vbeF9gwo0
大流血しながらなお、軽量級レスラー真野の腰に
しがみついて押し倒そうと試みる悪役レスラー小川。
「ああ、また馬乗りになってしまう・・・」観客が心配したその瞬間

悪役レスラー小川の巨体が浮き上がったかと思うと、真野の頭を通り越し
放物線を描いて後方に地響きを立てて落下した。
「柔道の巴投げだ!」観客席は総立ちで歓声を上げた。

巴投げは、前に出て来る相手の勢いを上手く利用すれば
か弱い女子供の力でも大の男を投げる事が出来、「柔よく
剛を制す」の理想に最も近い投げ技である。 
ただし、一瞬 自分から仰向けになって相手を下から足で
跳ね上げるため、少しでもタイミングを誤れば相手が自分の
上に落ちて来て潰される。 
そんな危険を省みず、ドンピシャのタイミングで巴投げを
決めた真野の運動神経は大したものだった。

観客はもはや美少女レスラー真野のKO勝利を確信して
総立ちになっていた。だが、真野はまだ安心していない。
案の定、全身を強打しながらなお、悪役レスラー小川は
しぶとく立ち上がり身構えた。
その瞬間、美少女レスラー真野が跳躍すると、全盛期の
猪木を彷彿とさせる延髄蹴りが炸裂した。
前のめりに昏倒した悪役レスラー小川は顔面を強打し
そのままピクリとも動かなくなった。

試合終了のゴングが打ち鳴らされると、悪役レスラー小川の
巨体は担架に乗せられて病院に直行し、美少女レスラー真野
の周りには新しいヒロインの誕生を祝福するファンと報道陣が
殺到した。


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