- 小川麻琴応援スレ 第3回
138 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/09(火) 17:03:04.42 ID:z0epzPjp0 - 観客の声援が一転して悲鳴に変わる中、悪役レスラー小川は
苦悶の表情でもがく美少女レスラー真野を ニヤニヤしながら 見下ろしていた。 人気では歯が立たない相手でも、リング上では 公然と痛めつける事が 出来る。 万年人気最下位の小川が、悪役レスラーになって良かった とつくづく思う瞬間である。 一方、下になった真野は何とかこの不利な体勢から脱出しようと ブリッジを試みた。だが目のダメージで力が入らない上、あまりに 圧倒的な体重差でびくともしない。体重40Kgそこそこの真野に対し 馬乗りになっている悪役レスラー小川は80Kgに迫る巨体だった。 プロレス以外の格闘技なら試合自体が組まれる事があり得ない 圧倒的な体重差である。上から降って来るパンチの雨を 防ぐのが精一杯で、何発かは被弾してしまった。 こんな攻防が数分間続いた後、ようやくラウンド終了のゴングが鳴った。 巨体の下敷きになっていた軽量級の真野には果てしなく長い時間だった が、仕留め損ねた悪役レスラー小川は地団太踏んで悔しがった。 「あのアマ、次のラウンドでは絶対トドメを刺したる」 マウントを取りながら関節技もチョークも出せず、ただ上から殴るだけ だった小川はセコンドの予想通り練習不足で、本調子の真野なら十分 勝てる相手だった。だが、反則に続く攻勢で負ったダメージは大きく ラウンド間の休憩だけでは回復しなかった。
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141 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/09(火) 17:21:54.71 ID:z0epzPjp0 - 第2ラウンド開始のゴングと共に突進して来てパンチを振り回す小川を
かわす真野のフットワークは序盤とは打って変わって精彩を欠く。 ついにヘッドロックで捕らえられてしまった。 そのまま力任せにねじり倒されるかと観客が悲鳴を上げ始めた瞬間、 悪役レスラー小川の巨体が宙を舞い、真野のバックドロップが炸裂した。 地響きを立てて後頭部から落下する悪役レスラー小川を見て 観客は狂喜した。 バックドロップは、正統派美少女レスラー 真野にとって、最も得意な技である。 ただし、第1ラウンドのダメージが残っていたのと圧倒的な体重 差のため、十分に体を捻り切る事が出来ず、技を繰り出した 真野自身も後頭部を打ってしまった。 よろめきながら真野が立ち上がると、ほぼ同時に小川が立ち 上がって来るのが見えた。「これでやっと五分五分か」 実際には悪役レスラー小川は、派手に落下した割りにダメージは 負っていなかった。巨顔で有名な小川の頭蓋骨は 常人の3倍の 厚みがあり、ちょっとやそっとの衝撃では脳まで伝わらないのである。 同年代には有名な逸話だが、新人の真野が知らないのを逆手にとって 悪役レスラー小川は一芝居、打つことにした。 フラフラしながら太い腕を振り回してパンチで接近して来る小川を見て 「馬鹿の一つ覚え」と失笑しつつ真野がかわした瞬間、 それまで フラフラしていた小川が恐ろしいスピードで体ごと突っ込んで 来た。 不意を突かれた美少女レスラー真野は、小川が最も得意とする 肉弾突撃をモロに食らってしまった。
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142 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/09(火) 17:35:36.62 ID:z0epzPjp0 - 凄まじい衝撃と共に 軽量級の真野の体はロープまで吹っ飛ばされた。
ロープの反動で跳ね返って来た真野に、悪役レスラー小川のラリアートが 襲い掛かる。 辛うじて両腕でブロックしたもののバランスを崩して尻餅を付く真野。 すかさず押し倒して のしかかろうと襲い掛かる悪役レスラー小川。 尻餅を付いたまま懸命に蹴り離そうとする真野のキックは、小川の顔面に 何度もヒットして、悪役レスラー小川の顔は紫色に腫れ上がっていた。 だが体重差があり過ぎて小川の巨体を蹴り離す事は出来ない。 膝立ちの体勢でジリジリ前進して真野を追い詰める悪役レスラー小川。 真野が焦って不用意に繰り出した蹴り足が汗で滑った隙に、小川は その巨体を 浴びせて真野を仰向けに押し倒し、再び馬乗りになった。 「ふっふっふ、可愛い顔してるくせに随分と手こずらしてくれたじゃないの」 悪役レスラー小川はサディスティックな快感でニヤニヤ笑いながら上から 言い放った。重量級レスラー小川に乗られている軽量級の真野は苦しくて 言い返すどころではない。 「さて、この可愛い獲物をどうやっていたぶってやろうか」 紫色に腫れ上がった醜い顔を歪めながら、悪役レスラー小川は考えた。
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147 :ねぇ、名乗って[sage]:2013/07/09(火) 18:35:24.66 ID:z0epzPjp0 - 練習不足で技を使えない悪役レスラー小川は、唯一にして絶対的な武器である
自分の体重を最大限に生かして、美少女レスラー真野を痛めつける事にした。 悪役レスラー小川は馬乗りになったまま、まず上半身から覆いかぶさった。 真野は下から必死に押し返そうとするが、彼女の細腕で重量級レスラー小川 の巨体を支え切れるわけも無い。 首を抱え込まれて彼女の上半身は完全に 小川の巨体の下敷きになってしまった。 続いて悪役レスラー小川は馬乗りに なったまま両足を後ろに伸ばして腹這いになると、縦四方固めの体勢になった。 観客席からは真野の上半身は、覆いかぶさってる小川の巨体に隠れて ほとんど見えず、腹這いに寝そべっている小川の極太の足に挟まれた 真野の細い両足がもがいてるのが見えるだけである。 ほとんどの観客は、下敷きになっている真野に心から同情していたが 中には;´Д`)ハァハァしている不届き者も居た。 軽量級レスラー真野は懸命にブリッジでひっくり返そうと試みた。だが 重量級レスラーの巨体が上から密着している縦四方固めは ただの 馬乗りより一層ひっくり返すのは困難であった。その上、足を後ろに 伸ばしているので、ブリッジで踏ん張っている足首を簡単に払われて 潰されてしまう。 「あー最悪だ」モニターでこの試合を見ていたUFBの幹部は呟いた。 UFA再興の夢を託して売り出し始めた期待の新人美少女レスラーが 嫉妬に狂う年増の不細工レスラーに潰されそうになっている。新人の 真野に花を持たせる と言った悪役レスラー小川の虚言(>>136)を うかつに信じたのが失敗だった。
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