- 南沙良 Part1
43 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2020/03/26(木) 16:15:06.32 ID:ciuYOSTo0 - 坂本:今回、主演の南沙良さんには15歳から16歳になるまでという大切な1年間をいただいたので、
細心のケアをしながら撮影を進めました。15歳・16歳は思春期の中でも特に多感で敏感な時期にあたるので、 事務所のマネージャーさんにも「丁寧に、大事に撮影させていただきます」と挨拶しましたね。 実際の撮影に向けての本読みでも、脚本の1ページ目を読んでもらった時点で声の質も感情の出し方も非常によかったため、 「それ以上は読まなくていいよ」とその場で伝えたくらいでした。それは孤独を感じている役である彩花を演じるためにも、 他のキャスト・スタッフとできるだけコミュニケーションを取らずに現場に入ってほしいという演出的な考えも含めての判断でした。 芝居はあくまで彼女に任せ、現場を重ねていく中で彼女の演技をできるだけ見守るという形で撮影は進めました。 もちろん助言や指摘をすることはあるものの、撮影期間を通じてほとんどありませんでしたね。 僕は普段、芝居について細かく演出やお願いをするタイプなので、これは本当に珍しいことなんです。 その中でも特に彼女について印象に残っているのは、5ページの脚本を頭の中に完璧に覚えてしまい、 5分にもわたる夕陽の中の長回し場面を一発でこなしたことですね。記憶力やお芝居における反射神経、 「夕陽なので1日に1度しか取れない」というプレッシャーに勝たなくてはならない点など、 全ての要素を含めて女優としての凄さを感じられました。
|
|