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風と木の名無しさん
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ボーイズラブ小説について 122 [無断転載禁止]©bbspink.com

書き込みレス一覧

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141 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:39:15.01 ID:myCD9l7Y0
書いていいんかな
作ってみたけど変なところあったら言って


幼なじみは小学校6年の時の転校生で
小学生の時は正直絡みはそこまでなかったし
中学にあがってからも
クラス離れててなんか
DQNの横にいる金魚のふんだと
思ってたからどうでもいい存在だったし
意識もしてなかった

というより
そんなことに目をやる余裕もなかった
ってのが正解で
一年生はじまってすぐ
二年生にあがる直前まで、
俺は約一年間いじめられ続けた
正直もうどうでもよかったし
ひどく鬱になってて
結果的に俺が飛び降りで死ねずに
自殺未遂でおわった
それが同級生に知れ渡って
いじめはおさまったけど、無視され続けた
俺は厳しかった親に初めて許してもらって
学校に行かなくなった
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142 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:39:46.65 ID:myCD9l7Y0
二年生で完璧に出来上がったひきこもり生活に
慣れはじめてはいたけど
親は「ふと学校に行きたくなるかもよ」って
毎日俺の弁当だけ作って仕事に行ってた
正直、その時はそれが苦痛でしかなかった
行きたくなるわけないだろって
思いつつも、本当は
部屋に引きこもってる自分が嫌で
もっと勉強していい高校にも
行きたかったのにって泣きながら
弁当食ってた
寂しかったし
本当に孤独を感じてた
あの時の空気の匂いとか思い出しただけで
今でもこわくなるくらいやわ

夏の手前で、
普段は触ることない携帯が
何度か鳴っていたのをやっと開いて
俺はびっくりした。
何通もメールが来てて
送信してきた相手は全部一緒だった
松永(仮)って誰だっけーとか思いながら
一つずつ開いていくと
何してる?とか学校こないの?とか
そういうメールだった
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143 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:40:21.15 ID:myCD9l7Y0
俺は疑心暗鬼マンだったから
メールをシカトして
考えないようにしてた
でも、それから2日に1回くらいの間隔で
暇?とか今何してる?とか
しつこく送ってきた
俺はうざくて布団の中に携帯を埋めた

一日が経つのがすげえ長くて
その長い時間をほとんど寝て過ごした
ただひたすら眠かった
身体が休みたいって悲鳴あげてた
学校を休んでも気なんか休まらなくて
ずっと病んでは寝て
昼夜逆転した生活を繰り返してた

メールは鳴り止まず
夜になってもブーブーうるさくて
なんだよって思ってみたら
またあいつだった
松永からのメールをいくつか開いて
俺は急いで服を着替えた
「お前んちのまえ 待ってるから出てきて」
って40分前にきてたから
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144 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:41:06.35 ID:myCD9l7Y0
夜だったしこんな時間に?とか思ったけど、
会いたくないとかそういうことの前に
40分も外にいたのかってのに驚いて
慌ててマンション降りた
一週間ぶりの外だった

よう、ま、松永?って
恐る恐る声かけたら
笑いかけることもせず真顔で
「いきなりごめん、なんかお前と話したくなった」
って言ってきた
えーいや俺とあんま話したことなくねって
苦笑いして、間がしんどすぎてつい
「え、家入る?散らかってるけど…」
ってゆってしまった
いいの?って聞かれたから
オタク部屋公開処刑
アニメイトみたいだねって言われた
会話がろくに続かずコミュ障発揮してたら
松永が口を開いた
「俺、こないだ祭りがあって
その時に酒飲んじゃって、酔った勢いで
周りの奴らに、お前らなんか友達じゃないって
言っちゃったんだよね。
後日謝りに言ったんだけどさ、
上辺でしか許してもらえなかったわ。
あんなに仲良くても、一瞬で壊れるんだなーって
思った、俺が悪いんだけどね。」
そんな話をされても、
俺はへーとかそうなんだとか
気の抜けた返事しか出来なかった
「まあでもお前のが辛いんかな。
死のうとするくらいだもんな。」
いきなり言われて頭が真っ白になった
焦ったのと怒りと悲しいのと
色々でてきて、
そんなこと言いに来たのかよって
その場にうずくまった
そんで、死にたいって言った
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145 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:41:39.89 ID:myCD9l7Y0
松永は何故か若干怒った感じで
「自分で死ぬみたいなこというな、
2度と死のうとすんな、約束してよ」
と言ってきた
なんだこいつは
迷惑メール並に何度も連絡してくるわ
会ったら人の弱い部分ついてくるわ
死ぬなとか説教してくるわ
なにがしたいんだよ偽善者って思った

「なんでお前にそんな約束しなきゃいけないんだよ、どうせお前も裏切るくせに!」
って半泣きした、感情がたかぶって涙がでた
「あーもう嫌、1人は嫌だ、嫌、無理もう無理…」とか
わけわかんないことを俺がブツブツ言ってたら
「一人じゃねえからもう」
って、いかにもなセリフ言ってきた

「俺は独りなの、お前は本当に独りになったことないからわかんねーんだよ!簡単にいうな!俺は誰も裏切ってないのに、なのにあいつらは俺を裏切った!信じてって言ってきたやつらも!だからもう誰も信じたくないんだよ!」って怒鳴った
もう学校に行くこともないしどうでもよかった
そして松永は
「俺は絶対裏切らん、だからお前も裏切んなよ
明日またくる、またな三月(みつき、仮)」
そういって帰っていった
俺は、うるさいもう来んなって聞こえるかわからないくらいの声でしゃがみこんだまま言った

それがはじめて松永と俺がちゃんと話をして
俺を下の名前で呼んだ日だった。
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146 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:42:15.81 ID:myCD9l7Y0
「おはよう三月」
「…zzz
?!?!」
みたいなやり取りが
朝起きたら本当にあった
松永はうちにきて俺を毎日起こすようになった
特別何か構うわけでもなく
一緒に何か遊んだわけでもない
ただずっと俺の隣にいて
俺が漫画読んだりPCしたり
自由に昼夜逆転してるなかで
ナチュラルに生活を共にしていた
それから俺は松永を秋って下の名前で
呼ぶようになった

秋は週5くらいのかんかでうちに寝泊まりし
自分の家に居たくないとかで
俺の家の居候だった
それでも俺の精神状態は安定しなくて
消えろだの失せろだの、言ってはいけない
ひどい罵声を親と秋に言い放ってた
親は呆れて多少キレてたけど
秋は怒らなかった
そして何処にも行かなかった
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147 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:42:52.37 ID:myCD9l7Y0
ある日俺はまたブチ切れて
家出するとかいって30分くらい歩き続けた
後ろについてきてるのはなんとなくわかったけど
無視して歩いてた、でも我慢できなくなって
「なんでついてくんだよ」
って怒った
帰ろうって言われたけど
絶対朝になるまでにどっかで死ぬって
言い張ってた
今思えばアホだけど
虚弱体質マンだったから
すぐ酸欠になって息切れし始めてた

「しんどいんやろ、座ろ」って
公園を指さされた
ベンチのほうに行くか迷ってたら
秋がいつの間にか俺の手を引っ張ってった

座って息落ち着かせて、楽になってきた頃
秋は話し出した
「俺が家に帰りたくない理由なんだけどさ
俺の親、離婚してて今の父親は本当の父親じゃなくて、俺の本当の父親は」
そこで秋が1回区切るもんだから
俺がなんだよ?って聞き返したら
「自殺したんよね、母親は事故って誤魔化してくるんだけど、小さい時にその電話聞いちゃってさ、車で自分から崖に突っ込んだって」

俺はなんも言えなくてそのまま話を聞いてた
秋は話を続けた
「兄弟うち6人なんだけど、下3人が今の父さんの子供、俺含めて上3人は前の父さん、そんで今の父親の母親、つまりばあちゃんが俺ら上3人をよく思ってないんだ、いじめられてんの俺ら。そのうち金貯めて、妹だけ連れて家でようかなって考え中なんだけど」

俺は話を聞きながら考えてた
こいつだってしんどいんだ
秋だって色々あんのにも俺の前では
弱音も吐かず
俺がろくに会話もしないから
一生懸命話振ってくれて
馬鹿だなあ俺ばっかで
なんかしてやれんのかなあって思った
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148 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:43:26.60 ID:myCD9l7Y0
誰にも言わんでなって言われたけど
言うわけないやろって言ったあと
俺は近くの自販機まで小走りした
コンポタ2つ買って公園戻った
何?って顔するからコンポタ渡して
「なんでも話していいから、俺お前の友達なんだろ」
って伝えた
自分の中で重く滲んでた友達という言葉が
いつの間にか簡単に口からでて
秋はちょっとニコッてした
その時に、あんまりこいつ普段笑わんよな
と思った
顔も整ってるし悪くないのに
全然ニコニコしないし
俺も笑わなかったけど
俺のは強がりとかなだけで
秋はもっと自然体で、クールな感じだった
何に対してもあんまり興味がない
関係ない、みたいなそんな感じ
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149 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:43:57.76 ID:myCD9l7Y0
そっからまた何度か
俺が荒れたりしたことはあったけど
その度に秋に支えられて一緒に過ごした
秋も二年生はほとんど学校に行ってなかったけど
俺たちの引きこもり生活に
三年生という中学最後の一年がやってきた

俺は断固行かないって言ったし
秋も最初は行かないって言ってたのに
新学期迎えて、行ってみないかって聞いてきた
どういう風の吹き回し?とか思ったけど
絶対嫌だって言った
それから秋は結局一週間に一度のペースで学校行ってた
俺は気に食わなかったけど
どんな感じか気になって、学校の様子をよく聞いてた
「学校行ったら割と平気だよ、多分」
って言うから、えぇ…とか言いつつ
行ってみることにした

三年生に上がる前の懇談で
秋と同じクラスじゃないと二度と行かねえって
先生に無理言ったら、同じクラスになった
それが俺にとって少し、いや結構な安心になった

久しぶりの学校はやっぱこわくて
秋に引きずられて少しずつ向かった

クラスに入ると、
あいつじゃん、いじめられてた奴〜、
今頃?、なんでいんの?、
って一気にいろんな声が聞こえて
いじめがフラッシュバックした
一瞬で頭グラグラして気持ち悪くなった
秋はすぐトイレ連れてってくれて
吐いてる俺の背中をさすってた
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151 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:46:01.00 ID:myCD9l7Y0
学校はやっぱ嫌い
トラウマが植え付けられて
夢でも何度もうなされた
それでも秋と一緒だしって
月に3回くらいは学校行った
そんな三年生でも学校行事はあって
担任は、授業でれなくても
行事はでてほしいって言ってた
まず体育祭
その日秋とは別々に登校して俺が先に着いた普段の体育祭の練習は身体弱いし
学校きてないしであんまり参加できないけ
応援とかは真面目にするか、なんて
自分なりに張り切ってた
この機会にクラスに馴染めたらいいな、なんて淡い期待してた
椅子を運び出す時に前のクラスメイトが
俺のことを話してた「今更きてなに?邪魔じゃん」
心にグサグサ刺さって痛かった
こいつら、やっぱなんも変わらない
俺や秋がこんなに頑張っても
鬱陶しいってか、なんだバカバカしい
そう思ったのと同時に帰りたい死にたい気持ち悪いって椅子投げ出して走って校門で秋を探したいないから電話して、もう帰るって半泣きで伝えたらすぐ行くっていって飛んできた事情をしつこく聞かれて渋々話すと秋はどこかへ行ってしまった
探してたら俺の悪口言ってたやつになんか話をしてるみたいだった余計なことしなくていいのに!
焦ってたら秋がこっちにきて
あいつら謝りたいらしいって言ってきた
俺の意見無視して大丈夫だからって腕を引っ張った
結局謝ってもらって秋は笑いながら
アイス売ってるし俺らも体育祭いこって連れ出した
なんでこいつはこんな強いんだろ
俺なんかのことなのに
俺よりも先に前に出て、道作ってくれて
なんで俺に優しくしてくれんだろ
これが友達なのかな
親友、とか?ってすっごい戸惑った
でも俺は言えなかったけど、嬉しくて
秋となら、中学校生活続いてもいいって
思ったんだ
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152 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:46:34.20 ID:myCD9l7Y0
そして卒業式
秋はなんでか出ないって言ってこなかった
でも俺は頑張って行った
その時の俺はちょっとだけ
ほんの少しだけど前の俺よりも成長していて
秋や、秋が作ってくれた数少ない友達や
中学であった出来事のすべてに
感謝していた、うーん、
感謝できる自分になってた、かな

卒業式が終わって、ちょっと泣いた
そのまま秋の家に行って
秋の卒業証書を渡した
なんでお前も来なかったんだよって言ったら
寝癖がなおんねえからって笑った
2人でお菓子とか買ってたくさん話した
今までのこともこれからのことも。

俺は通信の高校に行くことにした
秋は馬鹿校を受験した
秋のポンコツ脳内に何度も俺が勉強を叩き込んで
一緒に勉強した
秋の受験発表は一緒に見に行って
番号あったときは秋より喜んだ

それから2人は別々の高校に行くことになったんだけど
秋が俺の家に来ることも減って
最初は夜に会って
お互いの高校の愚痴を言い合ったりしたけど
それも学校や部活で疲れて出来なくなった
それでも時間を作る努力をしてたけど
秋はあんまり会いにこなくなった
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153 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:47:07.80 ID:myCD9l7Y0
共通の知り合いとあったときに
秋は高校の友達とよく遊んでるって聞いた
俺のことなんてどうでもよくなったのかなーとか
思った、ちょっと寂しかったけど
本人には言えなかったし、言うつもりもなかった
秋が幸せでいれるならなんでもいい
秋には感謝してる、秋が楽しいならそれでいい
心からそう思ってた

俺の高校生活も順調だったけど
謎のDQN転校生のせいで
クラスの半数が不登校になった
俺もそれの巻き添えをくらい、フルボッコにされた
それとは関係ないけど体調も悪くなって
俺は一年休学することになった
そしてみんなとは一年ずれて
ちがう高校で2度目の二年生を迎えた

二つ目の高校は自分的にそんなハードではなく
地元の友達と遊んだりしてた
仲間と話をしている中で、秋の話題がでた

あいつってイケメンなのに
彼女の話とかきかないよな
一回彼女いるとか噂聞いたことあるけど
あいつ三月にベッタリだったじゃん
すきだったりしてなーHAHAHA

みたいな内容だった
俺はそれを聞かれても困るしかなかった
大体、秋とはあんなに一緒にいたのに
彼女のかの字すら聞いたことないし
そういう話苦手っぽかったから
よくわからなかった
俺もその時、単純にどうなんだろうって思ったのもあって
秋に聞いてみることにした、みんなにもそれを頼まれた
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154 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:47:43.61 ID:myCD9l7Y0
久しぶりに秋に会って
髪のびたなーみたいな話をしてから
ぎこちなく
「お前って好きなやついんのW」
ってわりとふざけ気味に聞いた
えーとか笑いながら濁した秋だったけど
まんざらでもなさそうだった
「なんだよ言えよ俺口堅いぞ〜」
とかまたふざけて言ってたら
「お前にはあんま言いたくない」
とか言われたから、は?ってなって
「いやいや、俺ぐらいやろなんでも言えるの」
って言ったら
まあねとか流されてそのあと
じゃあいうけど
「お前がすき」
って言われた
俺はひどく後悔した

動揺しすぎて言われたことを理解すんのに
結構な時間かかった
「へ、へーwwwまじかあwwwえ、俺ー?wwなんぞそれーwwwww」
とか意味わからんテンションで、
秋がなにか言おうとするのを遮ったけど
「三月あのさ俺は」ってなんか言われて
咄嗟にむ、無理!!!!!って思ったことが口から出てしまった
「うん、わかってるよ、なんも求めてないし
だから今まで言ってなかったんだけど」
って言われた
なんとなく悲しい顔してそうで
ちゃんと秋を見れなかったけど
適当に話してその日はバイバイした
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155 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:48:19.56 ID:myCD9l7Y0
帰って何日かはずっとそのことを考えてた
ちなみにいつからって聞いた時
中二からって言ってた

俺はどうしたらいいの?って思った
聞かなきゃよかったと本気で思った
気持ち悪いとか男とか
そういう問題ではなくて、そういう問題がないわけでもないけどそれよりも
中二の時から俺のことがすき
つまりずっと
俺が憧れてた、近づけたと思ってた
親友だと思ってた気持ちは
なんだったの?って。
あいつは俺のことが好きだから
だから優しかったの?
だからそばにいたの?
俺とは同じ気持ちじゃなかったんだ
やっぱ友達じゃなかったんだ
って考えるようになった
家族みたいな存在で、親友で
やっと胸をはって、友達といえる存在だと思ったのにって
そればっかり頭の中をぐるぐるしてた
俺にとっては恋人なんかよりずっともっと大事な好きだったのかもしれない

それから俺たちの世代が社会人や
大学になるまで、あまり秋とは
関わなかったし、あの日以来、
なんとなく秋もそれを察して連絡してこなかった
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156 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:48:49.06 ID:myCD9l7Y0
俺は専門へ行って、秋は社会人になった
空港で働いてるって知り合いが教えてくれた

少し経った頃、秋から電話があった
昔から電話は嫌いとか言ってて
自分の声は嫌いだからとかで
電話したりするのも年越しの時くらいだった
なんかわからんが俺の声はよく褒めてくれてたけど

んでまあ、なんだろって電話でたら
知らんやつがでて
なんかあったのか?って心配になったけど
松永くんの職場のものですが
松永くんかなり酔ってるので
ここに連絡してっていうんで、
したんですけどって言われて
どんだけ酔ってんだよとか思ったけど
迎えにこれたりしますか?って聞かれたから
とりあえず仕方なくわかりましたって言った

駅に着いたら改札のとこで
先輩らしき人が俺がたくさん呑ませちゃって
すんません!とか言って帰ってった
秋をタクシーに乗せて
こいつの家は親のことでゴタゴタあるし
めんどいからとりあえず俺んちでいっかって
運んで水飲ませて寝かせといた
ベッドの下?というか横?で
俺が漫画読んでたら、ごそごそ起きたから
やっと起きたか酔っ払い〜て後ろ向いたら
キスされた、しかも濃厚なやつ
俺そういうのしたことなかったから
思考停止した
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157 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:49:34.05 ID:myCD9l7Y0
濃厚ちっすされた時はきれて説教して
本気でごめんとか言われた
酔ってたし、まあそういうこともある、のか?
とか思いながら
好きだって言ってたしなあとか色々考えて結果許した
でもそれをきっかけに
やたらちょっかいだしてくるようになった
ちょっとボディタッチというか
抱きしめてきたりよっかかってきたり
触ってくること多くて
俺が許したりすんのわかっててやってんなこいつとか思ったけど
まず友達を失うってことがこわすぎて
なんか許してて
最終的にはキスとかした触るくらいまで
この時すでにしてた

ていうのも
女経験ほぼ無いし
でもやっぱ男なるもの性欲はあるし
アブノーマルじゃないけどそういうのが
もともと好きで
単純にこいつがこんなことするんだ〜とか
ひいいい触ってる!とか思ったら
なんか興奮してって…変態でごめんやん
まあとにかく俺も許しちゃった部分は
あった
興味本意で、がほとんどだったけど
けど付き合いたいとか言われなかったし
このままでいいとかよくないとか
その時はそんなことすら考えてなかった
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158 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:50:52.11 ID:myCD9l7Y0
それからまた、俺たちはよく会うようになってた
そういうことがしたくて、ってのも
あったのかもしれないけど
それよりも昔みたいにまた会えることが
俺は嬉しかった、少なくとも俺はね
だから、秋がその後付き合いたいって
積極的にアピしてくることなんて
考えてもなかった
俺は単純馬鹿で、秋の気持ちなんて
考えてなかった
俺が触らせたり、いろいろ許したりすることが
結果苦しめてたとかはさ
ある日突然秋が
俺はもうお前のそばに居たくないって言ってきた
だから、俺はひどく動揺して
なんでそんなこというんだよって切れた
俺はお前といるともっともっとって欲張ってお前のこと好きになるし、お前と付き合いたいとかも
思ってしまうんだよ
だから、もうそれならいっそ居なくなりたい迷惑かけるのは、俺が耐えられん
そういってきた
俺は、必死だった
付き合ったら離れないのか?
付き合えたらこいつはどこもいかない?って
単細胞だからそんなことしか考えられなかった
でも必死すぎて
お前俺から離れないって言ったじゃん!
そういったのに、裏切るのかよ!って
子供みたいな、最低なことを言った
秋の気持ちなんか何も考えてない
そんな発言をした

秋は、少し黙って
そうだった、ごめんって人形みたいな顔してた
もうそこに魂ないんじゃないのってくらい
笑ってない笑顔だった泣きそうになったけどすぐテレビみて笑ってるフリした
秋も笑ってるフリした
それから秋は何も言ってこなかった
というのも、好きとか、付き合いたいとか
そういうことをまったくいわなかった
俺も秋が普通にそばにいることで少しずつ冷静になりはじめて秋が中2のとき俺に親の話をしてくれたときと同じ感覚を思い出していた
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159 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:51:20.30 ID:myCD9l7Y0
秋はあまり自分のことを話さない。
俺のことを聞いてきたり、人の話をきくのが上手だ
頭悪いから、うまい言葉をくれるわけでもないし
ボキャブラリーが豊かなわけでもないけど
ただ真剣に、黙って話しをきいてくれるところは
こいつのいいところだった
秋が自分の話をするのはめずらしい
それがないと俺は、何にも気づけない
まあそりゃあ言葉にしなきゃ思いは伝わらないっていうくらいだし
伝えないあいつが悪いって思う
でも、伝えないやつにも
伝えないなりの理由があるって分かる

中学のとき親の話をしてくれたから
こいつとは友達に、親友になれた

こいつだって、きっと苦しかったんだ
俺のこと中2から好きだったってことは
少なくとも4年間くらいは俺に片思いだったってことだろ
俺は人のことそんなに思い続けられない
そのときまた気づいたことがあった
あのときも、あの時も、秋は
率先して俺のこと考えてくれた大事にしてくれた
俺は秋を大事にしてあげたことがあるのか?って。
だから、俺は、秋に自分から言おうって
そのときはじめてそう思った。

「話がある、俺もお前が好き。
だから付き合うのおっけーすることにした。」

そう伝えた
秋はびっくりしてたけど、ありがとうって言った
なんかわからんけど、悲しそうな、なんか考えてる顔にもみえた
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160 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:52:10.20 ID:myCD9l7Y0
それから、秋は家でのゴタゴタが進んでしまい
ついに家を追い出された
妹のことを気にしてたけど、妹は、ばあちゃんにうまく湯あたり上手してるので
大丈夫だろうということで、
とりあえず、秋は1ヶ月俺の家にまた居候することになった
うちの親に事情を話したら、一人暮らしを考えなきゃねってことになった
秋の兄貴が契約の保証人?的なのになってくれて
頭金はうちの親が出してあげるといった
わが子のようにかわいがってるからな(わが子よりも)
でも、秋はずっとすいませんすいませんって言ってたw

物件探して地元の最寄駅の近くのアパートに住むことになった
俺はゲーセンでとった(´・ω・`)型に焼けるトースターあげといたWWW
絶対使わないと思ったけどWWW

親がよく飯のおかずとか持たせてきて
俺は秋の家に通い妻的なことするようになった
むしろ俺が秋の家に寝泊りして
よくDVDとか見てた
ハリポタみてたわハリポタ

なんとなく、やっぱ家のこともあってかなーって
思ったけど秋の元気がないようにみえた
仕事とかもちゃんと言ってるし、
でも一人暮らしだからすることもあるし
しんどいのかなとかも思ったりしたけどね
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161 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:53:27.24 ID:myCD9l7Y0
その頃から俺は秋の顔をよく見るようになった。というより
今まで自然体でいて、何も考えてなかった秋の気持ちを
考えるようになった
だから、こいつの無表情な顔の中にも
少しは悲しいとか嬉しいとか、あるんだろうなって思ってそれを探るようになった
でもいまさらながら秋は変人で
それからよく考えるとこいつは
音楽の趣味とか、ゲームの趣味とか
驚くほど俺の好きなもので
自分の選んだものはほぼなし
唯一は服とかぐらい
びっくりしたのが、秋はぷよぷよ得意だったから
お前ってぷよぷよすきだよなって話をしたら
三月がすきだからでしょっていってきて
頭の上に?飛び交ってたら、
中2のときに好きなゲームなにってきいたらぷよぷよって
言ってたじゃんって言われて
そんなこといったっけっていったら
めっちゃ落ち込んでた
こいつってまじロボットやな〜って思う瞬間が多々ある
俺が教えたうたをカラオケで歌うし
俺のはまってるアニメとかの絵をよく描いてたしって考え始めたら歌割とうめえし細かい絵書くのとかうめえしファッションセンスなくもないし、こいつ、完璧なのでは!?
って思ったときもあった
まあでも、料理はできないらしい
ちな身長俺161で、相手176というすばらしくふざけた結果でござる
秋いわく、執着があまりなかったらしい
小さい頃から転勤族で
友達作ったりしてもすぐバイバイだし
ものとか場所とか
あんまり好きって思わないようにしてたらしいだから俺のことは特別なんだって
教えてくれた、流石に照れたわ
でも、親のこと嫌いな割に
親の結婚記念日とか旅行券あげたりしてた
律儀っていうか、健気っていうか
俺なんてあげたことねーよww
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162 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:54:49.89 ID:myCD9l7Y0
二人で付き合ってから五ヶ月くらいして
祭りにいくことにした
ネットで安物の浴衣かって、俺が着せてあげた
(親が着物すきで俺も着付けできるん!って自慢いれとく)
二人でちょっと電車乗って
少し離れた地域の祭りにでかけた
花火とかもあがっててすんげえ人おおかった
俺は人前とかであんまりイチャイチャとか見られたくないし
そもそも男やし、と思って
ある程度離れてたけど
秋は電車でも、なんでも、くっついてきてちょっとイラついた
さすがにべたべたしすぎだろとか思ってたら
JKみたいな浴衣きたやつら3人が
「あの人たち、カップルなんかなあ?www」
「Twitterいきだな、カシャ」
って写真撮ってきてぶち切れようかと思った
俺やっぱ学生とかって大嫌いって思った
トラウマのせいで偏見がありすぎるわ…
まあなんだかんだありつつ
祭りを楽しんで、人ごみに酔いつつ
帰りの電車に乗り込んだ
人ぎゅうぎゅう詰めの電車の中で
ギャルとギャル男みたいなカップルが
なんの勢いか電車ですっげえイチャイチャしてて
ついチラチラ見てて、電車でかよぉって思ってたら
なんか、俺もそういう気分になっちゃって
ばれないかなあとか思いながら秋の手握ってた手を握ってただけなんだけどねW
ど田舎だからあんまり人いなくて
最寄ついて改札でてから秋の家に着くまでの間もずっと手を握ってたはっきりいってムラムラしてたし秋も相当だったと思う
帰って無言でベット入ってキスしまくった
したもやばくて擦りあったりして
もうなんかどうにでもなれって思ってる半面正直、同情でとか、大事な人失いたくないとか依存してるとかで、付き合おうって決めた部分あったけどもうこのときの俺は
ちゃんと秋のこと好きなんだなって思った
こいつでたつとか、手握りたいとかそういうの思うってすごい。俺好きなんじゃんって思ったわW
だから、そういうのしてもいいかなって思ったんだ
実は、あんまり付き合ってからは
前みたいなことはしてなかったから二人とも爆発したいみたいに
むさぼってた
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163 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:55:49.51 ID:myCD9l7Y0
なんか、こいつこんなにかっこよかったっけーとか
顔に触ったのはじめてーとか
そんな時に限って乙女WWW
まじどうでもいいこと考えちゃったりするんだよね
友達になりたての頃のこと思い出したりとかさ
でもすっごい興奮はしてて
ギンギンだったし
俺そーろーだから出そうだったけど
言うの恥ずかしくて
手動かすのやめてって必死に言ってたら
かわいいとか言われて心臓バックバクしたわ
それから、秋がSだってことも分かった
丁度ティッシュがなくなって
なんかわざとかしらんけど
続きしたいならとりにいくけど?
って聞いてきて
恥ずかしすぎてはよとってこいって切れた
とりにいってるあいだに
すごい赤面した
ちゃんとローションとかゴム持っててすんげえ笑った
なんで持ってんのWWWWって後から聞いたら
友達と一緒にノリで買ったみたいなこと言ってた
まあでもその時は雰囲気が雰囲気だったから
そこにはツッコまずに突っ込まれました(ウマイ
痛くてケツちぎれるかと思った
喘ぐとかじゃなくてふっつーにウグゥみたいな
変なこと言ってたけど
がんばったまあそういうのはここまでにしてとりあえず、なんだかんだ
恋人っぽくなったはなったで、いい感じに続いて平和に過ごしてたよ
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164 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 03:56:18.22 ID:myCD9l7Y0
でも、俺の体調悪くなって
長期入院ってつい先日決まりまして
でも病院で暇だから、内職の手伝いすることにしたのよwwww
脱ニート!これ脱って言っていいよな?w
ボールペンとか組み立てたりするんかなWWW
したことないからわからんけども
秋にも入院する話はして、持病のことだから
もともとわかってはくれてるし
別にそこまで大げさにするつもりはなかったんだけど
そろそろ別れてほしいって言った
理由ははっきり言って俺のわがまま!
会えなくなるから、いつ死ぬかもわからんし
そういうの俺我慢できないし、もう別れちゃおうと思ってな
秋は「お前が死んでもお前のことすきだし
お前が別の誰かと幸せになったとして、お前の家族まで愛せる俺は」
とかドヤ顔で言ってくれたから
もう満足や

ちなみに、実は秋には付き合ってから、というか付き合うときの一回しか
すきっていったことがない
もういうこともないけど
いま泣きながら文書いてるけど
大好きだなー今も
本当に好きだ!
あいつにあえてよかったぜまじフハハ
ありがちな話?なのかはわからんけど
すまんね聞いてもらって
つまらん話に付き合ってくれた人ありがと

質問あったら答える。でも誰もいないかW
ちなみにここに書いても秋なら許してくれるよ
俺に甘いからWWWWW弁解になってないなワロタ
入院暇やなー
嫌やなーウガガ
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801 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 07:44:55.04 ID:myCD9l7Y0
書いていいんかな
今回は自信あるからこれ見て癒されてほしいな


幼なじみは小学校6年の時の転校生で
小学生の時は正直絡みはそこまでなかったし
中学にあがってからも
クラス離れててなんか
DQNの横にいる金魚のふんだと
思ってたからどうでもいい存在だったし
意識もしてなかった

というより
そんなことに目をやる余裕もなかった
ってのが正解で
一年生はじまってすぐ
二年生にあがる直前まで、
俺は約一年間いじめられ続けた
正直もうどうでもよかったし
ひどく鬱になってて
結果的に俺が飛び降りで死ねずに
自殺未遂でおわった
それが同級生に知れ渡って
いじめはおさまったけど、無視され続けた
俺は厳しかった親に初めて許してもらって
学校に行かなくなった
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802 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 07:45:35.19 ID:myCD9l7Y0
二年生で完璧に出来上がったひきこもり生活に
慣れはじめてはいたけど
親は「ふと学校に行きたくなるかもよ」って
毎日俺の弁当だけ作って仕事に行ってた
正直、その時はそれが苦痛でしかなかった
行きたくなるわけないだろって
思いつつも、本当は
部屋に引きこもってる自分が嫌で
もっと勉強していい高校にも
行きたかったのにって泣きながら
弁当食ってた
寂しかったし
本当に孤独を感じてた
あの時の空気の匂いとか思い出しただけで
今でもこわくなるくらいやわ

夏の手前で、
普段は触ることない携帯が
何度か鳴っていたのをやっと開いて
俺はびっくりした。
何通もメールが来てて
送信してきた相手は全部一緒だった
松永(仮)って誰だっけーとか思いながら
一つずつ開いていくと
何してる?とか学校こないの?とか
そういうメールだった
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803 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 07:47:19.22 ID:myCD9l7Y0
続き読みたくなったら言ってくれよな!


俺は疑心暗鬼マンだったから
メールをシカトして
考えないようにしてた
でも、それから2日に1回くらいの間隔で
暇?とか今何してる?とか
しつこく送ってきた
俺はうざくて布団の中に携帯を埋めた

一日が経つのがすげえ長くて
その長い時間をほとんど寝て過ごした
ただひたすら眠かった
身体が休みたいって悲鳴あげてた
学校を休んでも気なんか休まらなくて
ずっと病んでは寝て
昼夜逆転した生活を繰り返してた

メールは鳴り止まず
夜になってもブーブーうるさくて
なんだよって思ってみたら
またあいつだった
松永からのメールをいくつか開いて
俺は急いで服を着替えた
「お前んちのまえ 待ってるから出てきて」
って40分前にきてたから
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809 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 20:57:58.16 ID:myCD9l7Y0
夜だったしこんな時間に?とか思ったけど、
会いたくないとかそういうことの前に
40分も外にいたのかってのに驚いて
慌ててマンション降りた
一週間ぶりの外だった

よう、ま、松永?って
恐る恐る声かけたら
笑いかけることもせず真顔で
「いきなりごめん、なんかお前と話したくなった」
って言ってきた
えーいや俺とあんま話したことなくねって
苦笑いして、間がしんどすぎてつい
「え、家入る?散らかってるけど…」
ってゆってしまった
いいの?って聞かれたから
オタク部屋公開処刑
アニメイトみたいだねって言われた
会話がろくに続かずコミュ障発揮してたら
松永が口を開いた
「俺、こないだ祭りがあって
その時に酒飲んじゃって、酔った勢いで
周りの奴らに、お前らなんか友達じゃないって
言っちゃったんだよね。
後日謝りに言ったんだけどさ、
上辺でしか許してもらえなかったわ。
あんなに仲良くても、一瞬で壊れるんだなーって
思った、俺が悪いんだけどね。」
そんな話をされても、
俺はへーとかそうなんだとか
気の抜けた返事しか出来なかった
「まあでもお前のが辛いんかな。
死のうとするくらいだもんな。」
いきなり言われて頭が真っ白になった
焦ったのと怒りと悲しいのと
色々でてきて、
そんなこと言いに来たのかよって
その場にうずくまった
そんで、死にたいって言った
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811 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 21:26:10.73 ID:myCD9l7Y0
ちゃんと読んでくれてるねかわからないけど楽しみに待ってくれてる人がいると願う


松永は何故か若干怒った感じで
「自分で死ぬみたいなこというな、
2度と死のうとすんな、約束してよ」
と言ってきた
なんだこいつは
迷惑メール並に何度も連絡してくるわ
会ったら人の弱い部分ついてくるわ
死ぬなとか説教してくるわ
なにがしたいんだよ偽善者って思った

「なんでお前にそんな約束しなきゃいけないんだよ、どうせお前も裏切るくせに!」
って半泣きした、感情がたかぶって涙がでた
「あーもう嫌、1人は嫌だ、嫌、無理もう無理…」とか
わけわかんないことを俺がブツブツ言ってたら
「一人じゃねえからもう」
って、いかにもなセリフ言ってきた

「俺は独りなの、お前は本当に独りになったことないからわかんねーんだよ!簡単にいうな!俺は誰も裏切ってないのに、なのにあいつらは俺を裏切った!信じてって言ってきたやつらも!だからもう誰も信じたくないんだよ!」って怒鳴った
もう学校に行くこともないしどうでもよかった
そして松永は
「俺は絶対裏切らん、だからお前も裏切んなよ
明日またくる、またな三月(みつき、仮)」
そういって帰っていった
俺は、うるさいもう来んなって聞こえるかわからないくらいの声でしゃがみこんだまま言った

それがはじめて松永と俺がちゃんと話をして
俺を下の名前で呼んだ日だった。
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256 :風と木の名無しさん[sage]:2016/11/05(土) 23:05:59.88 ID:myCD9l7Y0
おまたせ
続きです^o^


でもなんか
この先どうなるかとかもわからんし
自分が不安なのを秋とあんまり共有するのは
いやなんよね
そんなこといったら水臭いとかそういうの抜きにして
まじでもう離れたほうが
自分のために、いいのかなって
寂しいじゃん!ほんとに一緒に居れなくなる時が来るなんて
自分が死ぬとかより辛いし悲しいから
あいつ俺と違って映画とかでも泣かないし
涙腺カラッカラだから!
泣きたいとき泣けないと思うからさ
だから秋とは完全に離れられなくても
ちょっと疎遠くらいのほーが
きっといいんだと思う


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