- 新年はバンコクで迎えたい
3 :嘘つき親衛隊[]:2020/11/21(土) 11:15:57.10 ID:CUQ7bh2x - 医療崩壊とは、一般的には「必要とされる医療」が「提供できる医療」を超えてしまうことを指します。
提供できる医療は医師、看護師、放射線技師、薬剤師などの医療従事者や、人工呼吸器、ECMOなどの医療機器などによって制限があります。 普段は「必要とされる医療」がこの「提供できる医療」の制限を超えることなく診療の質が維持されていますが、この「必要とされる医療」が「提供できる医療」を超えてしまうと、診療の質が維持できなくなってしまいます。 例えば2月下旬から新型コロナが大流行したイタリアでは、当初致死率が7.2%と非常に高くなっていました。 この7.2%という数値は現在の世界全体での致死率2.4%を大きく上回っていますが、これは重症例本来提供できる医療よりも新型コロナの患者が増えすぎてしまったために、普段の診療体制では救える命も救えなくなってしまったことが要因の一つとして考えられます。 このように、新型コロナの患者数が増加して「提供できる医療」の限界を超えると、新型コロナ患者の診療の質が保てなくなります。
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4 :嘘つき親衛隊[]:2020/11/21(土) 11:16:43.92 ID:CUQ7bh2x - 新型コロナの患者数の急激な増加は、新型コロナ以外の患者への医療にも大きく影響を与えます。
例えば、 ・救急車の搬送先がなかなか見つからない ・心筋梗塞・狭心症の治療が行われなくなる ・がんの診断が遅れる などです。 コロナの影響による救急搬送の遅延 例えば、日本では救急搬送の遅延が起こっています。 4月の第一波の時期には発熱患者が救急車を要請しても、新型コロナの可能性を考慮して受け入れをためらう医療機関が増加し、救急隊の現場到着から搬送開始までに30分以上を要した「救急搬送困難事案」が増加しました。
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5 :嘘つき親衛隊[]:2020/11/21(土) 11:17:50.48 ID:CUQ7bh2x - 東京都では、救急隊が医療機関への受け入れ照会を5回以上行ったか、搬送先選定に20分以上かかった場合に適応となる「東京ルール」というものがあります。
搬送先がなかなか見つからない救急患者の受け入れを円滑に行うためのルールですが、この東京ルールの件数が第1波の際に急増したことが分かっています。 これは、医療機関が院内クラスター発生などを懸念し新型コロナ患者を警戒し受け入れをためらう事例が増えたためと考えられます。 医療機関も徐々に新型コロナへの対応が整ってきていますが、それでも今回の第3波でも同様のことが起こる可能性があります。第3波に伴い東京ルール件数も増加傾向にあり、その兆候が見られています。
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6 :嘘つき親衛隊[]:2020/11/21(土) 11:18:21.29 ID:CUQ7bh2x - 医療崩壊が起こると、コロナ以外の疾患の診療にも影響が
海外でも「新型コロナによる、新型コロナ以外の疾患への影響」が問題になっており、特にこれまでに爆発的な患者の増加が見られた欧米では深刻な問題となっています。 例えば、アメリカ全土の退役軍人病院の全入院患者数および脳梗塞、心筋梗塞、心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、虫垂炎、肺炎、新型コロナウイルス感染症の入院患者数を、2019年の同時期と比較したところ、新型コロナウイルス感染症以外の疾患の入院患者数は著明に減っていたと報告されています(JAMA. 2020;324(1):96-99.)。
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